アンナ・カレーニナ 中 [文学 ロシア]
『アンナ・カレーニナ』中巻を読み終わった。アンナはヴロンスキーとのあいだの子供の出産に際し、瀕死の重体に陥る。ヴロンスキーも自殺を図る。そんな状態の中、夫であるカレーニンは全てを赦して、元の生活に戻ろうとする。直にアンナとヴロンスキーは元気を取り戻す。すると、命を助けてもらったカレーニンに感謝するどころか、アンナはヴロンスキーと逃亡。離婚もせず、中途半端な状態のままこの3人の関係は続いていく。
一方、キチイとリョービンはお互いの気持ちを確かめ合い、無事結婚へと至る。この2人が結婚へとこぎつける時の2人の心理描写、駆け引きなどが絶妙だ。この辺、トルストイの天才的心理描写、情景描写の妙が光っている。
アンナは自分の気持ちに純真で真っ直ぐな女と解説書などに書かれているのを目にするが、今まで読んだところでは、自分勝手な人の気持ちを考えられないどうしようもない女にしか思えない。自分の気持ちに正直なだけならただのわがままな人間だ。そしてアンナは美しいだけの、わがまま女以外の何者でもない。いままでのところでは・・・。
2016-07-27 06:56
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