戦争と平和 2 [文学 ロシア]
ようやく『戦争と平和』2巻を読み終わった。やはり読み切るまでに結構かかってしまう。何といっても700ページ以上あるのだ。それでも1巻と同じようにほぼ飽きることなく読み終えることができた。
今回は戦闘シーンも少なく、登場人物の心の動きに焦点が当てられることが多く、一層物語に没入することができた。
この巻はアンドレイ公爵とナターシャが出会い婚約し、破局するまでの物語を描いた巻と言える。さらにいえばアンドレイ公爵というよりはナターシャの心の動きに焦点を当てている。純粋で、恋多き女の子だった女の子だったナターシャがアンドレイと出会い、本当の恋を知ったかに見えたが、遊び人でどうしようもない男に騙され駆け落ち寸前までいき、それがバレ、アンドレイとの婚約が解消されるまでの心動きを描き出しているのだが、本当に細かな部分まで描いていて、トルストイは本当に人物の心理描写に長けていると再認識させられた。
この巻を読んで自分は恋愛小説が好きなんだなあと実感した。
小説は本当に面白い。文学作品を映像化したものもそれなりに楽しめるが、絶対に原作の細かい描写までは映像化できない。そう思うとやはり文字媒体というのは、想像力を刺激するという意味で偉大だなあと思う。
明日からの3巻も楽しみだ。
2016-07-27 06:52
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