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Gone with the Wind 1000 p. 読破 [文学 アメリカ]


Gone with the Wind

Gone with the Wind

  • 作者: Margaret Mitchell
  • 出版社/メーカー: Pan Books
  • 発売日: 2014/02/13
  • メディア: ペーパーバック



約1500ページあるGone with the Windの1005ページ目まで読み終わった。Part4が他のPartに比べて何故か長く、読み終わるのに時間がかかりそうなので、とりあえず切りのよい1000ページ目まで読み終わったところでブログに書き残して置きたいと思う。

彼女の生まれ故郷Taraが高い税金をかけられ、それが払えなければ立ち退かなければならないという状況になり、スカーレットは単身アトランタへ向かう。そこで偶然出会った、妹Suellenのフィアンセが、戦後の混乱の中商売でお金を儲けていることを知り、嘘をついて彼と結婚し、Taraを救う。その後、彼女はフランクの商売に関わっていき、遂にレット・バトラーの手を借りて彼女自身ビジネスを始める。

この小説、単なるあま~い恋愛小説なのかと思っていたが、全く違っていた。本当に様々な要素を含んだ傑作である。ここまで読み告がれている理由がこのPart4を読むと良くわかる。

①伝統と革新(スカーレット&レット)の争い
②戦後の混乱
  征服軍にすり寄る女性達
  征服軍による横暴な政策
  かつて抑圧されていた人々が自由を得、それによって行われる暴挙
③女性に対する抑圧

とにかく、スカーレットは女性らしくない。人殺しも行うし、自分で産んだ子どもはかわいがらないし、そして、当時としてはめずらしく、進んでビジネス世界に入っていくし。
この作品、設定を変えて、NHKの朝の連ドラにしてもおかしくないくらい、今の時代でも新しい女性像を提示している。

最後にスカーレットの祖母がメラニーを称して言った言葉を紹介して終わりたい。

p. 1002~1003
Scarlett
I've lived with Melly long enough to know she's sickly and scared and hasn't the gumption to say Boo to a goose.
Grandma
She might not say Boo to a goose but she'd say Boo to the world or the Yankee government or anything else that threatened her precious Ashley or her boy or her notions of gentility.

つまり、メラニーは、か弱い動物に対しては脅かすようなことも出来ないが、世界や征服者や自分の大切な人々、思想のためならどんなことでもする人間なのだ。

本当に素晴らしい心を持った女性だと思う。スカーレットとは違う意味で新しい女性だと思う。
世の中には権力者に逆らうことを良しとしない人間がたくさんいる。しかし権力者に対してものいう人間こそが本当に気高く美しい人間なのだと思う。

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