ふしぎ古書店④ 学校の六不思議 [文学 日本 にかいどう青]
『ふしぎ古書店④』を読み終わった。
前巻で、主人公東堂ひびきは、福の神の弟子を卒業するはずであった。つまり、自分の心の問題を自分で解決し、前向きに人生を歩けるようになった。が、自分の意志で、福の神の弟子を続けることになり、そうした中でのこの第4巻。
前巻までは、心に何らかの傷を負った人々の問題を、東堂ひびきが解決してあげる中で、彼女自身も成長していくというのが基本の流れであった。しかし、福の神の弟子を卒業できるほどまでに成長した彼女だけに、この本は、彼女の心を癒す、というよりは、出てきた問題を解決していく、というミステリーの要素がかなり強まった感じの話になってしまっている。
もちろん、おなじみのメンバーも出てきて、話も面白いのだが、前二巻に見られたすごく心があったまりほっこりするような感じではなくなってしまっている。最後の話で、親友絵理乃から言われた言葉によって『今日』を大事にすることを誓う場面はとても良いのではなるが、今までがとてもよかっただけに少し残念であった。
あと3巻。今後どんな展開になっていくのか楽しみである。また涙を誘うような話を期待している。
2020-03-21 07:47
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