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ふしぎ古書店⑥ 小さな恋のひびき [文学 日本 にかいどう青]


ふしぎ古書店6 小さな恋のひびき (講談社青い鳥文庫)

ふしぎ古書店6 小さな恋のひびき (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/09/07
  • メディア: 文庫



第6巻を読み終わった。
今回は、主人公東堂ひびきに恋する男の子の話と、彼女の師匠、福の神レイジの過去のトラウマの話。
自分の心としっかりと向き合えるようになり、周りとの距離感もうまくつかみ、社会の中で自分の立ち位置を確立し始めている東堂ひびきが、周りの人間のトラウマを治していくようになっていく話。

外面を取り繕うのではなく、前向きに一生懸命に、時には回り道をしながら前へと進んでいくことの大切さを物語を通して読者に伝えてくれる。いつも書くがそれがまったく嫌みっぽくないのがこのシリーズの素晴らしい所だ。

人間同士のつながりというのは、良い所も悪い所も出し合い、それをお互いが認め合い、相手の全存在(良いも悪いも)を受け入れる関係こそが本当なのだということを教えてくれる。

どんどん成長していき周りの人間の心までも変えてしまうようになった東堂ひびき。とても魅力的で素晴らしい。

前向きな姿勢、お互いがお互いを干渉しすぎないが心配しあい、良い影響を与え合っているこの絶妙な距離感。素晴らしい。

多くの子供たちがこの本を読むことで、人間関係というのはどのようなものなのかを感じ取ってくれると良いと思わせる作品だ。
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