コンタロウのひみつのでんわ [文学 日本 安房直子]
『コンタロウのひみつのでんわ』を読み終わった。この本は秋書房という出版社から出ていたらしいのだが、絶版になっていたらしい。それが、復刊ドットコムによって復刊されたらしい。復刊ドットコムから復刊されたということは、多くの人が復刊を望んでいたということであり、それだけ名作なのであろうということで、早速アマゾンで購入し、読んでみた。
子供たちもみんな独立し、奥さんにも先立たれた、布団屋のおじいさんの話。ある日少年がやってきて、布団を注文する。実はその少年はコンタロウというキツネの子供で、そこからコンタロウとおじいさんの交流が始まる。花を使用したひみつのでんわで、おじいさんとコンタロウは連絡を取り合い、暖かい交流を続ける。最後は、場所的に離れていても、心理的につながっていればお互いのことがわかる、という最高の結末となっている。ネット環境を使った遠隔コミュニケーションが主流の今、花と風を使用したコミュニケーションをテーマにしたこの物語。素敵すぎる。
相変わらず心暖まる話だった。
2020-12-31 08:17
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