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歌劇 レオノーレ(フィデリオ第1稿) [ベートーヴェン 劇音楽]


ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」、レオノーレ全曲(4枚組)

ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」、レオノーレ全曲(4枚組)

  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2001/12/01
  • メディア: CD



評価
★★★★★★☆☆☆☆

ベートーヴェンはオペラを一作品しか作曲していない。それが「フィデリオ」。しかしこのオペラは元々「レオノーレ」という題名だった。しかし、ベートーヴェンがこの曲を作曲するより前に、似た様な名前の作品が既に二つあったので、劇場側が題名の変更を求めたらしい。しかしベートーヴェンはこの「レオノーレ」という題名をとても気に入っていたらしい。

ちなみに、このオペラは「レオノーレ」という女性が、政治犯として捕まった夫フロレスタンを、「フィデリオ」という男性に変装し救い出すという物語。

一度、DVDでこのオペラを観たことがあるのだが、よく言われるように、確かに硬い感じの物語であると感じた。しかし、ベートーヴェンの交響曲を彷彿とさせるような音楽が終始流れており、管弦楽作品として優れているな、と感じたことをずっと覚えていた。

全体としてモーツァルトのオペラ(例えば「魔笛」)に近い雰囲気をもっている。

今回、CDでこの作品を聴いてみて、その思いを新たにした。
美しいアリアは当然のこととして、フーガ、カノン的な歌手たちのやりとりがあったり、ヴァイオリンや、吹奏楽器の綺麗なソロがあったり、非常に感動的な合唱があったり、とにかくベートーヴェン音楽の様々な側面を楽しめる。

歌劇は劇であり、やはり映像がついたもので楽しんだほうが良いとは思うが、音楽として聴いても十分聴ける素晴らしい作品である。
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