SSブログ

交響曲第二番 変ロ長調 讃歌 [メンデルスゾーン 交響曲]

評価
★★★★★★★★☆☆

題名の通り、神への賛美を歌った曲。ルターの聖書ドイツ語訳を元にしているらしい。恐らくベートーヴェンの第九番を意識しているのであろう。第三楽章までは純粋器楽のみ。長大な第四楽章に合唱が組み込まれている。

第一楽章 ファンファーレのような美しい心に響くメロディを管楽器が奏で、同じメロディをオーケストラが奏でる。この冒頭部分だけでも感動的だ。その後、美しい第一主題、第二主題、冒頭の主題が次々に流れる。
第二楽章 弦楽器の哀愁漂うメロディが流れる。調を変え、似た様なメロディが繰り返される。とにかく、管楽器と弦楽器にやりとりが非常に美しい。シューベルトを思わせる素晴らしい楽章となっている。
第三楽章 天国の音楽のような安らぎに満ちた音楽。ある程度のスピード感もあるので楽しく聴ける。讃美歌的な美しさがある。
第四楽章 この曲のメインとなる合唱楽章。
1.冒頭のメロディが再帰され、その後合唱になる。
2.レチタティーヴォとアリア レチタティーヴォ部分も泣きのメロディとなっていてとても美しい。
3.短調の悲しげな合唱。とても敬虔な気持ちになる。
4.ソプラノの非常に美しいソロ。その後それを受ける形で合唱が入ってきて、ソプラノ二重唱と合唱の掛け合いになる。この部分はとても美しい。
5.悲しみに満ちたメロディをテノールが歌い、ソプラノがレチタティーヴォで応える。
6.開放感に満ちた、宇宙的な広がりをもつ非常に感動的な合唱。
7.讃美歌を用いた安らぎと美しさに満ちた部分。いつまでも聴いていたくなる。
8.テノールとソプラノの二重唱。
9.短調で暗く始まるが、段々と明るさを帯びてきて、最後は冒頭のメロディが再起され、再びトランペットによるファンファーレが奏でられると、最後は合唱がこれを受け、感動的にフィナーレを迎える。

あまり取り上げられることのない曲ではあるが、メンデルスゾーンの中でもかなりの名曲といえるのではないだろうか。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。