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音楽の捧げもの BWV1079 [バッハ 管弦楽曲]


バッハ:音楽の捧げもの

バッハ:音楽の捧げもの

  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1999/11/01
  • メディア: CD



バッハが演奏順や演奏楽器を明確に指定しなかったことによって、色々な演奏形態や演奏楽器の組み合わせ、演奏順があるようだが、今回は上記のCDにしたがって紹介したい。

1.3声のリチェルカーレ
★★★★★★★☆☆☆
若干影を帯びた簡素な「王の主題」が静かに奏された後、1分30秒くらいから流れるような広がりのある音楽が奏でられはじめるのだが、この部分が非常に感動的。このあとこの感動的な対位法を効果的に用いた音楽が流れ続ける。

2.無限カノン
★★★★★★★☆☆☆
しっとりとしたチェロの音色で「王の主題」が奏でられ、後ろでチェンバロがトリルを鳴らしながら支える。短い曲。

3.逆光カノン
★★★★★★☆☆☆☆
弦のアンサンブルで奏でられるスピード感のある対位法がとてもわかりやすくされている曲。

4.同度のカノン
★★★★★★★☆☆☆
「王の主題」が中音声で奏でられ、上声部では哀愁漂う美しいメロディが恐らく2台のヴァイオリンによって奏でられる。

5.反行カノン
★★★★★★★☆☆☆
フルートの美しい音色によって「王の主題」が奏でられそれを、これも恐らく2台のヴァイオリンが天使のささやきのように綺麗に支える。

6.螺旋カノン
★★★★★★☆☆☆☆
チェロによってハ短調で「王の主題」が奏でられ始まる。段々と一音ずつ上がっていって最後はハ短調に戻るらしいのでが、何度聞いてもわからない。不気味な雰囲気が漂った曲。


7.トリオ・ソナタ
①ラルゴ
★★★★★★★☆☆☆
フルート、ヴァイオリン、チェロ、そしてチェンバロ(?)によって奏でられている気がする。「王の主題」が入っているのかはよくわからないが涙を誘う哀愁漂う非常に美しい曲。チェロの音色がとても良い味を出している。

②アレグロ
★★★★★★☆☆☆☆
スピード感のある美しい曲。

③アンダンテ
★★★★★★★☆☆☆
美しい息の長い旋律で、「タ、タ~ラ」というたゆたうようなリズムが眠気を誘う曲。

④アレグロ
★★★★★★☆☆☆☆
最終楽章らしい単調ながらも若干開放感のある広がりを感じさせる曲。


8.2声のカノン
★★★★★☆☆☆☆☆
非常に短い暗い感じの曲。若干退屈。

9.4声のカノン
★★★★★★★☆☆☆
ヴァイオリン(ヴィオラ?)のソロで半音を効果的に用いたとても綺麗なメロディが流れ、その後この印象的なメロディが、4つの楽器によって複雑に絡み合いながらそうされていく。とても高貴な感じでしっとりとしておりとても良い。

10.無限カノン
★★★★★☆☆☆☆☆
王の主題もわかりづらく、若干混沌とした感じの曲。

11.反行の拡大カノン
★★★★★★★☆☆☆
初めからこちらも混沌とした感じなのだが、それぞれが哀愁漂う感じの演奏となっており、途中ユニゾンっぽく音に厚みが増す部分がとても感動的な曲。

12.5度のカノン
★★★★★★★☆☆☆
「王の主題」がわかりやすく提示され、感動的な流れるようなメロディが続き、ちょっと物悲しい感じの演劇の最後にこの曲が流れカーテンコールなどになだれ込んだら涙が出てきてしまいそうな感じの物語の最後にふさわしい曲。

13.6声のリチェルカーレ
★★★★★★★☆☆☆
静かに「王の主題が」が奏でられ、様々な楽器が静かにこの主題を時間をずらしながら奏で続ける。カオスの中にコスモスがある、よくわからないが何とも言えない美しさがある曲。

じっくり聴けば聴くほどその魅力にはまっていく確かにバッハの傑作と言える。
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