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戴式ミサ ハ長調 K317 [モーツァルト 声楽曲]


モーツァルト : レクイエム&戴冠ミサ

モーツァルト : レクイエム&戴冠ミサ

  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1997/05/25
  • メディア: CD



復活祭(いわゆるイースター)で演奏された曲らしい。

第1曲 キリエ
★★★★★★☆☆☆☆
堂々とした荘厳な雰囲気で始まる。多分「キリエ」と言っているのだと思う。冒頭の分厚いコーラスが若干陰影をおびた後、ソプラノ・ソロが「キリエ・イレイソン」を伸びやかに美しく歌い、その後テノールがそれを続け、たまに短調を含みながら見事な二重唱を展開する。その後再び合唱になり感動的に「キリエ・イレイソン」を歌う。最後はささやくようにそっと終わる。

第2曲 グローリア
★★★★★★☆☆☆☆
小気味の良い弦の伴奏にのって、華やかで栄光に満ちた「グローリア」を合唱が歌う。合唱のあいだに歌われる各ソロ・パートのハーモニーが劇的で美しい。まるでオペラのエンディングを聞いているかのようだ。


第3曲 クレド
★★★★★★★☆☆☆
嵐の中を船で進む様子を描いたようなドラマティックな決然さを持った曲。暴れまわる弦楽器が楽しい。嵐を乗り切って疲れきったかの様子を描く静かな中間部もどこか不穏な雰囲気を有しており劇的。不穏な雰囲気を保ったまま再び盛り上がりを見せ、嵐に向かって進んでいくのだが、ソプラノのこれまた決然としたソロ、それに続くテノールのソロ、ソプラノとテノールの二重唱によって光に向かって進んでいく様子が目に浮かんでくる。

第4曲 サンクトゥス
★★★★★★☆☆☆☆
「アアア」という母音中心の美しいコーラスと力強い伴奏でドラマティックに堂々と曲が進んだのち、速い動きの流れるような曲調となる。

第5曲 ベネディクトゥス
★★★★★★☆☆☆☆
ここからドラマティックさが減少し、曲は穏やかになっていく。弦が美しいアダージョ楽章のような序奏を弾くと、ソロ歌手たちの美しい重唱が始まる。途中短調で若干暗くなった後、第四曲のラスト部分が一瞬回帰されたのち、再び穏やかな重唱に戻る。

第6曲 アニュス・デイ
★★★★★★★☆☆☆
最後はひたすら美しく穏やかなオペラのアリアのようなメロディをソプラノが美しく歌い上げる。最後はソロ歌手たちの美しい重唱となり、段々と盛り上がっていき最後は華やかに終わる。

全体的にドラマティックでメロディが美しく非常に聴きやすい。ミサ曲にしては曲もコンパクトなのも恐らく聴きやすさの一因なのだろう。
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