交響曲第七番 ホ短調 [マーラー 交響曲]
第一楽章
★★★★☆☆☆☆☆☆
少し悲劇的な力強い主題で始まる。その後少し叙情的な第二主題が奏でられるがどちらも魅力的なものではない。途中静かな若干美しいメロディが流れるがこれもあまり魅力的ではない。20分超えと長い楽章であるが、全ての要素が今一歩なので全体的にただ音が流れているだけの感じ。最後は長調でそれなりに明るく終わる。
第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
樵の、心の苦しむを歌ったようなホルンの哀愁漂うソロの後、木々たちがそれに応えるように囁きあうかのような雰囲気になる。ティンパニーの力強い音の後行進曲風になり不気味な雰囲気が流れる。暗い中にもどこかしらユーモアーがありそれなりに面白い楽章。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
魔物たちのダンスパーティーといった趣の不気味な雰囲気の漂うワルツ。この曲の中ではそれなりに面白い。
第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
ヴァイオリンのソロで美しく始まる。ハープとホルンの絡みでメロディが引き継がれる。マーラーの他の緩徐楽章に比べ諧謔感が強く、その美しい音色にどっぷり浸れる感じではない。どこか冷めた視点が見られる。
第五楽章
★★★★☆☆☆☆☆☆
ロンド形式らしくはじめのメロディが何度も繰り返されるのだが、やはり初めのメロディが魅力的ではないのでもう一歩。最後はマーラーお得意の打楽器連打で盛り上がって終わるのだが、この部分も感動がまるでない。
私が一番初めに聴いたマーラーの曲。実家に何故かクルト・マズア指揮の交響曲第7番があり、マーラーに興味を持ち始めた時期なので聴いてみたのだが正直全く理解できず、しばらくマーラーを聞かなくさせた曲。その後何度も聴いたが良さがわからず。今回聴いてもやはりイマイチだった。
2021-11-27 04:13
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