アンソーシャル・ディスタンス [文学 日本 Modern]
金原ひとみのコロナ禍での日常を描いた雑誌掲載の小説を読み、面白かったので、同じようなテーマで書いていると言われるこの本を読んでみた。
長編小説なのかと思っていたが、雑誌「新潮」に掲載された5作を載せた短編集。
1. ストロングゼロ
2019.1月号
2. デバッガー
2019.8月号
3. コンスキエンティア
2020.1月号
4. アンソーシャルディスタンス
2020.6月号
5. テクノブレイク
2021.1月号
ということで、1~3がコロナ前、4、5がコロナ中に書いたもの。
どれも基本的には陰キャな主人公がふとしたことからあるものに依存してしてしまい、そのまま中毒のようになってしまい大変な事態に陥ってしまう話。フランスの自然主義小説を読んでいるようで、結構読み進めるのが辛いのだが、どんどん読み進められた。
1はアルコール中毒
2は整形手術中毒
3は化粧中毒?
4はセックス中毒?
5はセックス中毒
性行為の描写が結構生々しいのだが、何故か村上春樹の描写よりもいやらしさや格好つけ感は感じなかった。作者が女性だ、ということを意識しているからなのか。
まあ期待が大きかっただけに、若干残念な感じではあったが、それなりに楽しめた。
2022-02-09 12:57
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