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霧のむこうのふしぎな町 [文学 日本 児童書]


霧のむこうのふしぎな町 (講談社青い鳥文庫)

霧のむこうのふしぎな町 (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: Kindle版



ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に大きな影響を与えたらしい作品。ついに読んだ。
本当に普通の小学校6年生の女の子リナが、お父さんに勧められ一人で旅してやってきた霧の谷。
そこは魔法使いたちの町。そこで仕事をし、色々な人と出会い成長していく。自分を飾ったり偽ったりすることなく、ありのままの自分で相手と真剣に向き合うことで、他人との関係を築いていけることを教えてくれる素晴らしい作品。

確かに面白く、ドキドキする物語だった。

講談社 文学の扉Version
p.62
「欠点のない人間ほどつまらねえものもねえんでさ。」

p.93
「わたしたちは、おたがいをよく知らないから、こわいのかもしれない。正面からぶつからないで、遠くから見ているだけだから。リナのように、とびこんでいったほうがいいんでしょう。リナがやったように、トーマス流にどなりちらしてね。」

ヘイト・スピーチや民族差別など、すべてそうなのだが、直接関わりあうことで受け入れられるものがある。結局今は適度な距離で適度な深さで、人や様々なものと関わることで、逆に感情を爆発させ、相手を傷つけるようなことになってしまっている気がするのだ。

p.134
「だってリナさん。男の子にこんなことをうまくやれっていっても無理ですよ。男の子には、もっとちがった仕事があるんじゃないかな。」

このセリフを読んで、若干時代を感じてしまった。恐らく今だったら受け入れられないセリフであろうとは思う。

何にしろ面白い作品だった。長男もかなり気に入ったらしい。
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