SSブログ

オペラ「村のロメオとジュリエット 」 [ディーリアス 声楽曲]


ディーリアス・ボックス(生誕150年記念)

ディーリアス・ボックス(生誕150年記念)

  • アーティスト: VARIOUS
  • 出版社/メーカー: Warner Music
  • 発売日: 2011/11/07
  • メディア: CD




Scene1 丘の上の土地で
★★★★★☆☆☆☆☆
非常に流麗な美しい前奏曲で始まる。
その後、不穏な空気になり、お隣さんどうしが土地に関して言い争いを始める(場面だと思う)。
サリとヴレリという「ロメオとジュリエット」に比される子どもたちが語り合う部分は幻想的な感じ。
悲劇的な結末を予言するヴァイオリン弾きはおどろおどろしい。
最後は両・親の激しい喧嘩で終わる。

Scene2 マーティの家の外で
★★★★★★☆☆☆☆
牧歌的な間奏曲で始まるが、どこかしら不穏な雰囲気を漂わせている。今後の悲劇を暗示しているかのような曲。
サリとヴレリが不穏な音楽の中、おたがいの心の中を打ち明けるようなロマンティックで情熱的なメロディを歌う。
最後はロマンティックな映画音楽のような感じで終わる。ヴァイオリンの音がとても綺麗。

Scene3 荒野にて
★★★★★☆☆☆☆☆
Scene2から続けて間奏曲となり、夢の中を描いたような静かな音楽で始まる。
サリとヴレリのお互いの想いをぶつけ合うような激しくロマンティックなメロディが続く。
穏やかな感じの音楽でヴァイオリン弾きが現れるが、段々と不穏な空気になっていく。
ヴァイオリン弾きの不吉な雰囲気に触発され、恋人の二人も不穏な感じのメロディを歌う。
そこへ、ヴレリの父親が登場し、二人を激しく引き離す。最後は、サリがヴレリの父親を押し倒し、彼に大怪我を負わせてしまう。

Scene4 マーティの家の中で
★★★★★★☆☆☆☆
重く暗い間奏曲で始まる。動けなくなってしまった父親を老人ホームに預け、一人で貧乏暮らしをするヴレリ。彼女のもとへサリがやってくる。この場面非常に暗い。
半音階的な悲しげな旋律をブレリが歌って始まる。サリとヴレリが暗く悲しげに言葉を交わす。
絶望感にかられた二人が悲しげな旋律を朗々と歌い上げ、そのまま眠りにつき鐘の音で始まる美しい夢の中の結婚式を描いた音楽が流れる。美しいコーラスが遠くから聞こえてきてアーメン合唱となり、鐘の音が鳴り響く。その後、天使たちが舞い降りてくるかのような明るく華やかな音楽となり静かに終わる。
短い穏やかな間奏曲を挟み、最後は夢から覚め、悲観的な音楽となり、コーラスも加わり一度盛り上がるが、最後は静かに牧歌的に終わる。

Scene5 市場で
★★★★★★☆☆☆☆
明るく楽しげな雰囲気。市場で人々が賑わっている様子がよく表れた出だし。
サリとヴレリが賑わう市場を歩いている。
ヴレリがサリと売られている愛らしいものを見て回る。とても愛らしい旋律。
店のこわい女性に「買わないなら向こう行きなさい!」的なことを言われているのか、少し不穏な感じになる。
段々と暗く陰鬱な感じになっていく。
そして有名な、「楽園への道」が静かに流れる。
この世のありとあらゆる苦難を経験し、天国へと導かれていくかのような清廉とした音楽。この曲単独で聴くとなんとなくつかみどころがないが、こういったドラマの中で聴くとまた味わい深い。

Scene6 楽園の庭
★★★★★★★☆☆☆
非常に美しく柔らかい合唱で始まり、同じメロディをオーケストラが奏でる。
放浪者たちと共に酒を飲むヴァイオリニストが登場し、サリとヴレリに「仲間にならないか」と誘う。
サリとヴレリはその誘いを断り、死への道を進んでいく。悲しげだが非常に美しいメロディが流れる。
音もゆったりとたゆたうような雰囲気となっていき、どんどんと天国を予感させる音楽となっていく。


前半は暗くメロディもイマイチだが、後半、死(楽園)に近づくにつれ音楽もやわらかく美しくなっていくのが良い。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。