Luisa Miller (ルイーザ・ミラー) [オペラ イタリア ヴェルディ]
ストーリー:★★★★★★★★☆☆
アリア :★★★★★★★★☆☆
音楽全体 :★★★★★★★☆☆☆
ヴェルディの14作目。シラーの『たくらみと恋』をオペラ化した作品らしい。
特に序曲が素晴らしい。同じ力強くも心打たれる美しい旋律がひたすら流れてくるので、何とも心地よい気分になれる。
第一幕
ヒロイン・ルイーザの誕生日を祝う合唱。楽しげで綺麗な曲。その後ルイーザ、ルイーザの父ミラー、ルイーザの恋人ロドルフォとが次々に歌うのだがその全てが美しく伸びやかなメロディ。この楽章は重唱曲も多く、美しい。
第二幕
ルイーザの父親が捉えられていることを人々が彼女に伝える場面から始まる。とにかく陰謀が渦巻く幕で、暗く悲劇的な雰囲気が強い。
ヒロイン・ルイーザと、ロドルフォと結婚予定のフェデリカの女性二重唱がとても美しく、力強いメロディも素晴らしい。そのあとにやってくるルイーザのオケ伴奏なしのアリアが美しすぎる。
次の場面で歌われるロドルフォの控えめなオケ伴奏によるアリアもとても綺麗。とにかく後半が美メロの嵐。
第三幕
ルイーザを心配する民衆の合唱で始まるのだが、この合唱はとても綺麗。そのあとに出てくるルイーザの祈りのアリアも美しい。
最後は、ロドルフォとルイーザの凄まじい二重唱となり、二人は死ぬ。
ヒロインの父役に、ルオ・ヌッチ。彼が出ている『リゴレット』のDVDも見たことがあるのだが、とにかく彼の父親役は素晴らしい。ロドルフォ役のマルセロ・アルバレスも『ラ・ボエーム』のDVDで見たことがあり、伸びやかで綺麗な歌声。とにかくこの二人が素晴らしいので、素晴らしい音楽に聞こえたのかもしれないが、シラー原作ということもあり素晴らしい作品。
2023-01-30 13:14
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