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カーネーションの声 [文学 日本 安房直子 か行]


夢の果て: 安房直子十七の物語

夢の果て: 安房直子十七の物語

  • 出版社/メーカー: 瑞雲舎
  • 発売日: 2005/12/10
  • メディア: 単行本



書き手の祖父が七十いくつでなくなる。彼は十坪ほどの温室を残していた。そこにはいろいろな花が植えられていたが、カーネーションだけはもらいてもおらず全部捨てることに。

その後、その跡地にアパートが立つ。

そのアパートには八人の男が住むことに。
ある日のこと、住人の一人が、
「カーネーションよ、
 カーネーションよ、
 あたしらみんな、カーネーションよ」
という歌声を聞いたという。他の十人も同じように耳にしていた。

後日彼の部屋におじゃまして部屋にいると、確かに声が聞こえてくる。

それ以来、カーネーションは書き手の大好きな花に変わる。しかし徐々にカーネーションの声は聞こえなくなっていってしまう。

自然を壊す人間に警鐘をならす美しい作品。
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