小さい金の針 [文学 日本 安房直子 た行]
お嫁に来るときに持ってきた、裁縫道具が入ったバスケットを大切にしているおばあさん。裁縫が大好きなおばあさんは裁縫が終わるといつも針さしに刺さった針を数えていた。
小さい針がひいふうみい
大きい針がひいふうみい
ある日、金の針がその針さしに刺さっていた。びっくりしたがそのままにしていると、ある日ねずみの奥さんのものだということがわかる。ねずみは遠くへ引越しするために家族12匹分のくつを縫っているのだという。遂に12足の靴が完成し、針さしに針を刺させてくれたお礼としてねずみはその金の針をプレゼントしてくれた。
おばあさんがその針を使ってみると、ミシンよりも速く縫えてしまう。せっかくなので普段あまり縫わないカーテンを縫う。どんどんぬえてしまうので家中白いカーテンだらけになってしまう。
ある晩おばあさんが目を覚ますとそこは森の中。ねずみの一家とそこで出会う。そこでねずみ一家とトランプ遊びをして次の日目を覚ますと、自分の家に。トランプが一枚あり、裏を見ると「やっぱり金の針を返してください」とある。
ちょっと不思議な愛らしいお話。若干Beatrix Potter的な雰囲気がある。
2023-07-23 04:30
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