エトワール! 11 コンテの世界へようこそ! [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]
エトワール!(11) コンテの世界へようこそ! (講談社青い鳥文庫)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2022/12/14
- メディア: 新書
今回のテーマは、「コンテ」=コンテンポラリー・ダンス。
初めは、あまりにも自由で、バレエと正反対とも言える動きなどに困惑する主人公めい。私も、バレエを見るのは好きだが、物語性のない現代バレエや、今テンポラリーダンスは、あまり見る意味を感じないし、つまらないと思っていた。しかし、この本を読んで、結構というか180度見方が変わった。
ダンスとは自分を表現するものだ、というのが結構心に残った。
私はクラシック音楽や、クラシック・バレエ、オペラ、古典演劇など、基本的には古典的なものが好きで、決まった型の中で自分の個性を表現する芸術が好きなのだが、こうした型のない1から自分の表現を作り上げ、観ている人たちの感じ方に任せるといった芸術も面白いものなのかもなあ、と少し思えただけでも良かった。
主人公めいも中学2年生に進級し、友人関係も広がり、精神的にも色々と悩むことも多く、物語としてさらに幅が出てきてかなり面白くなってきた。
二つの水彩画 [ディーリアス 管弦楽曲]
原曲は、無歌詞無伴奏の混声合唱曲「夏の夜、水の上にて歌える」という曲らしい。
晩年、盲目のディーリアスに変わって作曲を助けた、フェンビーと言う人が管弦楽曲版に編曲したものらしい。
1. レント・マ・ノン・トロッポ
★★★★★★★★☆☆
元が合唱曲だけあり、非常に美しいメロディ。シベリウスをおもわせる冷たさと暖かさが同居した曲で、短いながらかなりの佳曲。
2. 陽気に、だが速くなく
★★★★★★★☆☆☆
題名通り、陽気な感じだが、あまり性急な感じもなく、メロディも美しい。
どちらも短い曲だが、ゆったりとした幸せな気分になれる曲。