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サド侯爵夫人 わが友ヒットラー [文学 日本 Classic]


サド侯爵夫人・わが友ヒットラー (新潮文庫)

サド侯爵夫人・わが友ヒットラー (新潮文庫)

  • 作者: 三島 由紀夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/10/28
  • メディア: 文庫



三島の戯曲に興味を持ち、それなりに有名な作品を読んでみたくなり読んだ本。

「サド侯爵夫人」は女性だけの6人劇
「わが友ヒットラー」は男性だけの4人激
二作品とも年代や時間は経過すれど、演じられる場所は変わらず、大掛かりなセットなども必要としない、演者の語りと演技がかなり重要な要素となる、私の大好きな種類の戯曲。セリフに込められた様々な感情・心理展開なども実に見事で、実際に舞台を観たらかなり楽しめる作品だと思う。

「わが友ヒットラー」の方は、レームの純粋さ愚直さが、まさに三島好みだろうなあ、と思いながら読んでいた。最後に付された三島自身の解説にも、「レームに私はもっとも感情移入をして、日本的心情主義で彼の性格を塗り込めた」(p.233)と書いてあった。

「サド侯爵夫人」はサドが実質上の主人公のような感じなのだが、そのサド自身は登場せず、ひたすら彼をめぐって6人の女性が語り合うという作りとしては素晴らしい作品。「ゴドーを待ちながら」的な要素もある。しかし、いつも書いているが、私はあまり「性的」な作品が好きではなく、とくに奇怪的な性嗜好のサドを描いた作品で、読んでいてあまり気持ちの良いものではない。

何にしろどちらもそれなりに面白く、三島の戯曲の代表作として取り上げられるのもわかる気がした。
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歌と踊り フェンビー編 [ディーリアス 管弦楽曲]


ディーリアス・ボックス(生誕150年記念)

ディーリアス・ボックス(生誕150年記念)

  • アーティスト: VARIOUS
  • 出版社/メーカー: Warner Music
  • 発売日: 2011/11/07
  • メディア: CD



管弦楽曲 フェンビー編

★★★★★★★☆☆☆
優美で若干悲しげなメロディを優しくフルートが奏でる。
そのメロディが色々と変奏され曲は進む。
後半若干動きのあるはねた感じになり、再び静かになるが、最後は急に盛り上がり終わる。

フェンビー編はフルートが多用されているためか、若干柔らかく感じる。
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歌劇「コアンガ」より ラ・カリンダ フェンビー編 [ディーリアス 管弦楽曲]


ディーリアス・ボックス(生誕150年記念)

ディーリアス・ボックス(生誕150年記念)

  • アーティスト: VARIOUS
  • 出版社/メーカー: Warner Music
  • 発売日: 2011/11/07
  • メディア: CD



管弦楽曲

★★★★★★★☆☆☆
フルートが管弦楽の伴奏の上を優美で少しエキゾチックなメロディを奏でる。
その後優美なメロディも登場する。
この二つが順々に奏でられる美しい曲。
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舞曲 [ディーリアス 管弦楽曲]


ディーリアス・ボックス(生誕150年記念)

ディーリアス・ボックス(生誕150年記念)

  • アーティスト: VARIOUS
  • 出版社/メーカー: Warner Music
  • 発売日: 2011/11/07
  • メディア: CD



原曲はピアノ曲? 管弦楽曲
フェンビー編らしい

★★★★★☆☆☆☆☆
東洋風のエキゾチックなメロディの短い曲。何となく心躍るメロディで聴いていて面白くはある。
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シナーラ [ディーリアス 声楽曲]


ディーリアス・ボックス(生誕150年記念)

ディーリアス・ボックス(生誕150年記念)

  • アーティスト: VARIOUS
  • 出版社/メーカー: Warner Music
  • 発売日: 2011/11/07
  • メディア: CD



バリトンと管弦楽曲のための曲

★★★★☆☆☆☆☆☆
短く、不安げな動機をオーケストラが奏で、バリトンが似たメロディを歌う。途中少し力強く盛り上がるが、後半再び静かに不安げな感じになる。最後は少し明るさを持ってしっとりと終わる。
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