ミサ曲第六番 D.950 [シューベルト 声楽曲]
1. キリエ
★★★★★★☆☆☆☆
どこか懐かしさのある、暖かい雰囲気で始まる。まさに「教会音楽」という厳かさと包容力に富んだ曲。段々と敬虔さを増して行き最後は静かに穏やかに終わる。
2. グローリア
★★★★★★☆☆☆☆
激しく劇的な合唱で始まる。オルガンの音も鳴り響いたりし、壮麗な雰囲気となり華やかに曲は進む。
その後少し不安げな雰囲気となり、静かな合唱となる。
最後は壮大なフーガが形成される。
メロディも含め悪くはないのだが、やはり10分を超える曲で、聴いていて若干飽きてくる。
3. クレド
★★★★★★★★☆☆
ティンパニーの静かな音で始まり、弦の低音も相まって、大地からヌワっと出てくるかのような重い音楽が流れる。
その後霧が晴れたかのような明るい音楽となり、テノールの美しいソロになり、そこにもうひとりのテノール、ソプラノが絡んでくる。非常に息の長い美しい旋律。
少し緊張感のある合唱を挟み、今度はソプラノから始まる重唱となる。ここも美しい。
再び緊張感のある合唱となる。
ティンパニーの音を合図にドラマティックとなり、壮大なフーガとなる。最後は壮大なアーメン合唱。
素晴らしいクレド。
4. サンクトゥス
★★★★★☆☆☆☆☆
非常に劇的に始まる。突然静かになり、地響きのようなサンクトゥス合唱となる。最後は劇的な「ホサナ・インエクセルシス」で終わる。
5. ベネディクトゥス
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかな前奏の後、美しく開放感のあるソロの重唱となる。流れるような合唱が続く。美しい曲ではある。
6. アニュス・デイ
★★★★★★☆☆☆☆
暗く重く呻くように始まる。暗い音楽がしばらく続いた後、清麗な雰囲気となる。
再び暗くなり、最後は静かにアーメンで終わる。
名曲と言われているが、クレドは素晴らしいが、あとは普通か。