ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op.61 [ウォルトン]
エルガー/ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲(ハイフェッツ)(1941, 1949)
- 出版社/メーカー: Naxos Historical
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
もこもことした音から始まり、若干不協和音気味のヴァイオリン・ソロが流れる。
映画の戦闘場面を描いたような激しい中間部の後、すこしロマンティックな穏やかな感じになり、静かに終わる。
第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
激しい音楽で始まり、ソロのピッチカートが暴れあわる。その後少し英雄的なメロディが、ガチャガチャした伴奏の元、奏でられる。最後はスピード感を持って終わる。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
乾いた感じで始まる。攻撃的な部分を経て、ロマンティックなメロディとなる。
その後、英雄的に堂々とした雰囲気となり、乾いた感じが戻ってくる。
第一楽章の主題が戻ってきて潤んだ感じとなり、最後は盛り上がって終わる。
今まで何度聞いても意味が分からず敬遠してきた曲だが、じっくり聴くと素敵なメロディもある曲。
ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op.82 [エルガー]
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
かなり激情的に、怒りをこめたかのようなヴァイオリンで始まる。その後その怒りを抑え冷静になり思い悩む様子が描かれ、さらに思いが逡巡しているかのような静かな自己対話的な雰囲気となる。この一連の流れがもう一度繰り返され、最後ははじめの主題がドラマティックに奏され終わる。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆
少しエキゾチックな雰囲気で始まる。たまに入るギターをかき鳴らすかのようなピッチカートも効果的。自己発話的な短いパッセージの繰り返しの後、ロマンティックな胸をかきむしられるような息の長い旋律となる。最後ははじめの自己対話的な部分が回帰され静かに終わる。
第三楽章
★★★★★★★☆☆
何かを悟ったかのような穏やかな雰囲気で始まるが、段々と熱を帯びていく。途中流れるようなピアノのアルペジオに乗って、高貴で優美なメロディが奏でられる。美しくロマンティックなメロディがドラマティックに奏でられる。
第三楽章がとても美しい名曲。