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凛として弓を引く [文学 日本 Modern]


凜として弓を引く (講談社文庫)

凜として弓を引く (講談社文庫)

  • 作者: 碧野圭
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/10/15
  • メディア: Kindle版



電車のつり革広告でこの本の2巻が宣伝されており、興味を持って1巻を借りて読んでみた。
表紙通り、弓道の話。

講談社青い鳥文庫の『エトワール!』シリーズもそうなのだが、小中高生の、学校・学校のクラブの校外活動を描いた作品だと、学校とその活動が二重の物語を形成し何となく深みのある感じになる気がする。

何となく日々を楽しみ、何となく努力もするが、大事な所で力が発揮できない主人公楓。ふとしたことから関わるようになる弓道に、様々な葛藤を経験しながら、深く関わるようになっていき、積極的に主体的に活動に参加するようになり、最後は弱い自分を乗り越える。物語の王道のような作品だが、やはりこういう作品は読んでいて気持ちが良い。

主人公の恋愛アリ、クールな美少女も登場し、口うるさいが優しい大人たちも登場し、とても面白い作品だった。
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ミサ曲第五番 D.678 [シューベルト 声楽曲]


Schubert/ Complete Messes

Schubert/ Complete Messes

  • アーティスト: Hans Gilesberger
  • 出版社/メーカー: VOX
  • 発売日: 1997/07/24
  • メディア: CD



1. キリエ
★★★★★★☆☆☆☆
とても穏やかに、静かに、内省的な祈りのような雰囲気で始まる。途中かなり陰にこもった感じになる。終始静的な曲。

2. グローリア
★★★★★★☆☆☆☆
キリエと対照的な、明るく動的な雰囲気で始まる。その後劇的にソロの共演、合唱と続いていく。
穏やかなソプラノとテノールの重唱に、合唱が美しくかぶさってくる。
その後しばらくソロの掛け合いが続く。少し退屈。
突然華やかになり、最後はフーガ風にアーメンが歌われ、そのまま華やかに終わる。
10分を超えるかなり長い曲。

3. クレド
★★★★★☆☆☆☆☆
ロシア民謡の土着的な、地の底から湧き上がってくるような合唱アカペラで始まる。オケも入ってきて、少しドラマティックになる。
その後静かな祈りのような雰囲気となる。
重く暗い雰囲気がしばらく続く。若干退屈。
一度曲がとまり、ドラマティックに盛り上がっていく。途中静かな部分を挟みながら、最後は凄まじいソロのアーメンのやりとりがあり、華やかに終わる。
こちらも10分を超える曲。

4. サンクトゥス
★★★★★★★☆☆☆
緊張感のあるもやの中から何かが出てくるかのような弦の前奏の後、これまた緊張感のある合唱が流れる。

5. ベネディクトゥス
★★★★★★★☆☆☆
美しいソロの重唱と合唱の掛け合いの後、それらが混じり感動的な音楽を形成していく。

6. アニュス・デイ
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした天上的な美しいソロの重唱で始まる。ソロのフーガ的な掛け合いの部分も少し悲しげで綺麗。最後は穏やかなアーメン合唱で終わる。
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