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Earth and Air and Rain Op.15 [フィンジ 歌曲集]


ジェラルド・フィンジ:アンソロジー[Box set, 8枚組]

ジェラルド・フィンジ:アンソロジー[Box set, 8枚組]

  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: CD



トマス・ハーディー詩

No. 1 Summer schemes
★★★★★★★☆☆☆
「夏の計画」
流れるような美しいピアノ伴奏に乗って、伸びやかな美しい旋律が歌われる。若々しく幸福感あふれる曲。

No. 2 When I set out for Lyonnesse
★★★★★★☆☆☆☆
「ぼくが出かけた時に ライオネスに」
おどろおどろしく始まる。少し行進曲風でもある。勇壮な感じの歌。間奏のピアノのメロディが格好良い。

No. 3 Waiting Both
★★★★★★☆☆☆☆
「待っている、共に」
暗く重い曲。鎮魂歌のような感じで、途中鐘の音も聞こえる。

No. 4 The Phantom
★★★★★★☆☆☆☆
「亡霊」
題名とは違い、明るくどこか懐かしい曲。途中メロディが平坦な感じになり、最後は語り口調になり終わる。

No. 5 So I have fared
★★★★★★★☆☆☆
「こうして私はやり過ごしてきた」
郷愁を感じさせるゆったりとした曲。尖っていた若い頃を思う曲?なめらかで美しいメロディ。

No. 6 Rollicum-Rorum
★★★★★★★★☆☆
「ロリカム・ローラム」
明るく楽しげな曲。子どもの遊び歌のような感じで聴いていて心躍る。

No. 7 To Lizbie Browne
★★★★★★★★☆☆
「リズビー・ブラウンに」
節の初めに必ず、~ Lizbie Browneと歌われる。優しく甘酸っぱい曲。しっとりとして美しい曲。

No. 8 The clock of the years
★★★★★☆☆☆☆☆
「歳月の時計」
語りで始まる。その後おどろおどろしい短い伴奏が入り、語りの歌が始まる。幻想的な歌詞で死者が蘇る話?

No. 9 In a churchyard
★★★★★★☆☆☆☆
「教会の墓地に」
こちらも暗く重い曲。語り口調で曲は進むが、途中、突然ピアノも歌も流れるような美しい雰囲気に変わる。最後は再び重さが戻り、静かに消え入るように終わる。

No. 10 Proud songsters
★★★★★★☆☆☆☆
「誇り高い歌い手たち」
緊張感に富んだ結構長い、うつくしい伴奏で始まる。歌は短くが若干暗いが美しい旋律。
曲の最後に、この曲集のタイトルとなった歌詞が出てくる。

懐かしい気持ちにさせてくれる、優しく美しい曲集。
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ツナグ 想い人の心得 [文学 日本 辻村深月]


ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

  • 作者: 辻村深月
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/06/27
  • メディア: Kindle版



前作『ツナグ』から7年ぶりに書かれたものらしい。
現世に生きる人と、死んでしまった人を会わせる「使者(ツナグ)」の物語。
前作は現世に生きる人に焦点が当てられており、残されたものの苦悩のようなものを描いていた作品であったが、今回はスポットがどちらかというと、「使者」である渋谷歩美(男性)にあたっている気がする。前作では半人間のような、どちらかというと天の使い的なあまり人間味のない感じがあったが、今回は、人間渋谷歩美が前面に出ており、現世での仕事と、「使者」の仕事を通して、また仕事を通して出会った(現世、使者どちらにおいても)人々を通して彼が人間的に成長していく模様を描いている。

恋愛模様も有り、前回とは違ったテイストで楽しめた。展開的に次作も出版されそうなので楽しみに待ちたい。
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I Said to love Op.19b [フィンジ 歌曲集]


ジェラルド・フィンジ:アンソロジー[Box set, 8枚組]

ジェラルド・フィンジ:アンソロジー[Box set, 8枚組]

  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: CD



トマス・ハーディー詩

No. 1 I need not to go
★★★★★★★☆☆☆
「私は行く必要がない」
語り口調なのだが、とても綺麗なメロディで伸びやかで若々しい美しい曲。

No. 2 At Middle-Field Gate in February
★★★★★★☆☆☆☆
「ミドルフィールドの門で 二月に」
荒涼とした感じの、老いを感じさせる曲。淡々としてくらいがメロディは綺麗。

No. 3 Two lips
★★★★★★☆☆☆☆
「ふたつの唇」
どこか暗さがあるが、跳ねた感じで若々しい曲。亡くなってしまった恋人の写真にキスをする歌?

No. 4 In five-score summers
★★★★★★☆☆☆☆
「五度の二十年分の季節のうちに 」
すこし悲しげで哀愁漂う前奏で始まり、歌も暗く重々しく入ってくるが、嘆き悲しむかのように少しスピード感ある感じになる。終始くらいがテンポがコロコロ変わるので楽しい。

No. 5 For Life I had never cared greatly
★★★★★★★☆☆☆
「人生のことなど 私は決して大したことと思ったことはなかった」
暗さはあるが、どこか前向きな曲。美しく広がりのあるメロディが心惹かれる。

No. 6 I said to love
★★★★★★☆☆☆☆
「私は愛に言った」
劇的で激しい伴奏で始まる。歌も激しく歌い始める。ドラマティックで力強い展開。間奏のピアノも激しい。終始力強い曲。

全体的にくらいがヴァライエティに富んだ美しい曲集
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