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ヴァイオリン協奏曲第三番 ロ短調 Op.61 [サン=サーンス 協奏曲]


サン=サーンス:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集

サン=サーンス:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2012/09/19
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
トレモロによる短い前奏の後、キレのある悲しげな第一主題をヴァイオリンが奏でる。第二主題は若干明るく伸びやか。展開部は平和に向かおうとする方向とそれを引き戻そうとする方向が対決している感じ。最後は悲しげに終わる。散漫な印象の楽章。

第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
もやっとした夜を感じさせる始まり。弦楽器のたゆたう伴奏に乗って、ゆったりとした旋律を管楽器と対話しながらヴァイオリンが奏でる。同じメロディがひたすら繰り返される安らぎに満ちた楽章。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ヴァイオリンがソロで情熱的にメロディを奏でて始まる。
エキゾチックな跳ねたメロディがキレのある伴奏の上で奏でられる。
第二主題はなめらかで少し哀愁漂うメロディ。
中間部は第二楽章に似た安らぎに満ちた雰囲気となる。
キレのある主題が回顧された後、盛り上がりを見せ、最後はスピードを上げて華やかに終わる。
第一楽章とともに悪くはないのだが、若干散漫な印象。
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Simon Boccanegra (シモン・ボッカネグラ) [オペラ イタリア ヴェルディ]


ヴェルディ:歌劇≪シモン・ボッカネグラ≫ [Blu-ray]

ヴェルディ:歌劇≪シモン・ボッカネグラ≫ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2013/06/26
  • メディア: Blu-ray



ストーリー:★★★★★★☆☆☆☆
アリア  :★★★★★★★☆☆☆
音楽全体 :★★★★★★★★☆☆

ヴェルディの20作目。結構改訂を施された綿密に仕上げられた作品らしい。

プロローグ
主人公である平民シモン・ボッカネグラが、平民たちの期待を受け、ジェノヴァの総督に担ぎ上げられるまでを描いている。シモンは政敵であるフィエスコの娘マリアと恋仲で娘までもうけているが、父親のフィエスコは二人の結婚を許さず娘マリアを監禁。そのあいだにマリアは死んでしまう。二人の間の娘も誰かにさらわれ行方不明。結局フィエスコとシモンは和解せぬまま、シモンがジェノヴァ総督となり幕を閉じる。
ストーリーは結構激しいのだが、非常に叙情的な美しい音楽がひたすら流れている。

第一幕
25年後。何故か、フィエスコのもとで育てられている、シモンとマリアの娘アメーリアが登場して美しいアリア「この仄暗い夜明けに」を歌う。そのあとに登場する恋人ガブリエーレのアリアも綺麗。その後シモンが登場し、シモンがアメーリアの父であることが分かる。ここの音楽も非常に綺麗。もともとアメーリアを愛していたシモンの部下パオロはアメーリアを攫おうとするが失敗。ガブリエーレはアメーリアをさらおうとした男を殺したことにより総督のもとへ連れてこられる、騒然となるがシモンはその場を抑える。この場面は結構緊迫している。

第二幕
パオロとガブリエーレが総督を殺そうと話をしている。その後アメーリアとガブリエーレの場面となる。ガブリエーレはアメーリアとシモンが父娘の関係だと知らず、恋人関係にあるのではと責め立てるがアメーリアは相手にしない。一人になったガブリエーレは怒りを爆発させるが、その後思い悩む。この場面の音楽がとても綺麗。その後ガブリエーレはシモンを殺そうとするがアメーリアが止め、彼らが父娘であることもわかり、ガブリエーレとシモンは和解。

第三幕
パオロが捕まり処刑される場面に始まり、シモンとフィエスコの若いがあり、最後はシモンの死で終わる。基本的に重量級の男性人たちがひたすら歌っており、メロディは綺麗ではあるが幕を通してずっと重く暗い。最後はシモンの死を悼む鐘の音で静かに終わる。

非常に入り組んだストーリーでわかりづらいが、とにかく音楽が叙情的で美しい。フランス・オペラのような感じで目立ったアリアはないが、とにかく全編にわたって音楽が綺麗。
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