パルムの僧院 下 [文学 フランス]
後半は主人公ファブリスの、獄塔の管理者の娘クレリアの恋愛話。
クレリアは純粋な娘っぽいが、結局殺人犯であるファブリスの脱獄を助け、父親が決めた結婚相手と結婚することが決まったにもかかわらずファブリスト肉体関係を結び子供まで作り、ファブリスト二度と会わないと聖母に誓ったにもかかわらずその後もファブリスト会い続け、挙げ句の果てには自分の子供の死を招いている。読んでいて気持ち悪い。
しかも殺人を犯したファブリスがちゃんとした裁判を受けないのも意味がわからないし、政権争いのようなものもはっきり言って退屈以外の何者でもない。
これが何故名作と言われているのか理解に苦しむ。駄作以外の何者でもないと私は思う。
正直時間の無駄だった。
弦楽四重奏曲 ト短調 [グリーグ]
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
重々しい序奏の後、囁くような少し不吉な雰囲気で第一主題が始まる。段々と力強くドラマティックになっていく。第二主題は一転、穏やかなメロディ。再びだんだん盛り上がり明るく華やかな雰囲気で終わる。主題が繰り返された後、少し不穏な展開部が続く。
最後思いがけない美しいメロディが流れた後、静かに終わる。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
のどかで穏やかな始まり。非常に牧歌的で平和なメロディ。
突然、深刻で少し性急な雰囲気となる。やがて少し眠たげな旋律を対話のように一人ひとり弾きはじめた後はじめの牧歌的なメロディが登場。
深刻な雰囲気が再登場した後、平和理に終わる。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
厳しく先鋭的な主題。穏やかなメロディの第二主題。先鋭的な主題が再登場した後、田舎風の舞曲となる。先鋭的な主題が回帰され、最後は明るく華やかに終わる。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
静かにむせび泣くような音色で始まる。周りが慰めるように暖かく入ってくる。
戦いに赴くような英雄的な雰囲気が流れ、その後戦いが始まったかのような勇ましい音楽となる。
段々と明るさを帯びてくる。その後民族色豊かな哀愁漂うメロディが流れる。
不穏な空気が流れた後、フィナーレに向かってどんどんと盛り上がり、最後は明るく堂々と終わる。
メロディなどもわかりやすく聴きやすくはあるが、名曲かというとそこまでではない。
ヴァイオリン・ソナタ 第三番 ハ短調 [グリーグ]
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
悲しげで情熱的なメロディをヴァイオリンとピアノが同時に奏でながら始まる第一主題。
平和で穏やかな楽想を持った第二主題。
天国的な美しさを持った雰囲気の後、劇的に盛り上がって行き、ロマンティックなメロディが流れ出し、第一主題が力強く回帰される。第二主題もしっかりと戻り、最後は第一主題の情熱的なメロディで終わる。
第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
ピアノが現代のトレンディ・ドラマの挿入歌のような親しみやすい穏やかなメロディを奏で始まる。ヴァイオリンが民族色豊かな心躍るメロディを奏でる。ピアノがメロディを奏で始めると、ヴァイオリンはピッチカート想法になる。再び穏やかな雰囲気が戻り鳥が舞い上がっていくかのように終わる。
トリオ形式?
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノが水が流れるような音を出し始まる。ヴァイオリンが少しずつ入ってきて、心躍る少し悲しげなメロディが静かに奏でられる。段々と明るくなっていき民族的なメロディが登場。
その後暗く情念的な雰囲気となるが、段々と明るさを帯びてくる。
第一主題が静かに回帰される。ピアノとヴァイオリンがバトルを繰り広げ最後は華々しく終わる。
彼の三曲のヴァイオリン・ソナタの中でも名曲と言われているが、第一番の方が良い気がする。