英雄的行進曲 Op.34 [サン=サーンス 交響詩]
ヘラクレスの青年時代 Op.50 [サン=サーンス 交響詩]
評価
★★★★★★☆☆☆☆
ギリシャ神話の英雄ヘラクレスが性的に誘惑され、それをはねつける様子が描かれているらしい。
静かな弦の音で幻想的に始まる。
ティンパニーの音が静かに鳴り響いた後、広がりのある壮大な英雄的な美しい第一主題が流れる。
静かな平和な雰囲気が弦楽器と管楽器のやりとりによって醸し出され、優しく天国的な感じとなる。
その後激しい誘惑の音楽が流れ混沌とした雰囲気となる。
弦楽器の重くゆったりとしたメロディが流れヘラクレスが誘惑をはねのけた様子が描かれる。
再び平和な天国的な雰囲気となる。
段々と不吉な雰囲気も漂いだし力強くなっていく。
最後はティンパニーも激しくなり、英雄的な壮大に終わる。
死の舞踏 Op.40 [サン=サーンス 交響詩]
評価
★★★★★★☆☆☆☆
ギリシャ神話を題材としている。
カザリスという人の詩に曲をつけたものらしい。
★夜中の12時、死神が墓場に現れる
ハープが12回、単音でDの音を奏でる。
★死神がヴァイオリンを弾く
その後チェロのピッチカートの伴奏に乗って、独奏ヴァイオリンがAとE♭の不協和音で死神らしい雰囲気を表す。エキゾチックだがどこか心躍るメロディ。
★骸骨の踊る不気味なワルツ
フルート、後に弦楽合奏で「怒りの日」(Dies irae)に基づく主題が奏され、少し平和な雰囲気となる。
★カチャカチャと骨の擦れる音
段々と曲は盛り上がり不吉さを増していく。段々とスピードを上げクライマックスを迎える。
★朝を告げる雄鶏の鳴き声
突然曲が止み、オーボエの平和な旋律が現れる。そして激しく踊っていた骸骨たちは墓場へ帰り、曲は静かに終わる。哀愁漂う静かな音楽。
描写的で綺麗なメロディも登場する。悪くない。