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交響曲第六番 ニ短調 [シベリウス 交響曲]





第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
美しい朝や天国をを描いたような、弦の澄んだ響きで始まる。第二主題は大草原で子どもたちが遊んでいるような壮大で軽やかな音楽。展開部はスタッカート気味の伴奏の上を不安げなメロディが流れる。
段々と伸びやかに明るくなっていき、牧歌的な美しい第一主題が明るく回帰される。最後は若干不安げに終わる。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
第一楽章の不安げな最後を引きずった少し悲しげな旋律が管楽器によって奏でられて始まる。ヴァイオリンが少し悲しげな主要主題を奏で、それが形を変えながら何度も奏される。最後は素朴にそっと終わる。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
少し緊張感のある若干跳ねた感じの楽章。中間部で第一楽章の主題が顔を出す。一応スケルツォ楽章らしい。

第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげで劇的な旋律で始まる。チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」の出だしに似ていなくはない。少し牧歌的になった後、スピード感と緊張感のある雰囲気となってこれがしばらく続く。
はじめの主題が回顧された後、再びスピードが上がって行き盛り上がるが、すぐに落ち着き静かでのどかな雰囲気となる。最後は消え入るように終わる。

正直難しくとっつきづらい曲。
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気分 Op.73 [グリーグ]


Gerhard Oppitz plays Grieg - The complete Solo Piano Music (Sony Classical Masters)

Gerhard Oppitz plays Grieg - The complete Solo Piano Music (Sony Classical Masters)

  • アーティスト: Gerhard Oppitz
  • 出版社/メーカー: RCA Red Seal
  • 発売日: 2014/02/25
  • メディア: CD



グリーグ最後のピアノ曲集らしい。

01.あきらめ
★★★★★★★☆☆☆
深い情感をたたえた、同じメロディが何度も積み重なるように奏でられる曲。じわじわ心に迫ってくる。

02.即興的スケルツォ
★★★★★★☆☆☆☆
初めは明るく軽やかに始まるが、段々と深く激しくなっていく。

03.夜の騎行
★★★★★☆☆☆☆☆
激しいはじまり。中間部は少し穏やか。最後は激しく終わる。メロディも普通で、グリーグのきらめきがあまり感じられないかも。

04. 民謡
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかで素朴なメロディが繰り返される。

05. 練習曲 ショパンへの頌歌
★★★★☆☆☆☆☆☆
確かに練習曲っぽい速い曲。

06. 学生のセレナード
★★★★☆☆☆☆☆☆
静かな穏やかな曲。

07. 山人の歌
★★★★★★★☆☆☆
暗く重い前奏で始まるが、段々と精神が高められていくように透明性を増していく。転調してはじめのメロディが奏でられる。素朴なメロディが幾重にも重なっていく様子は一曲目を思わせる。


はじめと最後が素晴らしい曲。
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