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パルムの僧院 上 [文学 フランス]


パルムの僧院(上)(新潮文庫)

パルムの僧院(上)(新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/04/11
  • メディア: Kindle版



スタンダールの2作品目、『パルムの僧院』を読み始めた。
とにかくつまらない。ロマン主義文学から自然主義(写実主義)文学への橋渡し的作品と言われたりするらしいが、ロマン主義文学は大好きだが、自然主義文学が苦手な私はとにかく読み進めるのが苦痛でならなかった。

初めは、主な登場人物を登場させるための説明的なところで、結構多くの小説はこういった類の部分を持ち(ドストエフスキー、トルストイ、ユゴーなど)、そこを読み終えたら楽しくなったり、その部分ですら一応面白かったりするのだが、とにかくよく分からず結構飛ばし読み。

主人公のファブリスが活躍しだしてからはそれなりに読めるようにはなるのだが、ナポレオンを慕ってフランスに行き戦争に参加しようとしたり、貴族であることを鼻にかけ色々なことをしでかしたり、とにかく純粋に行動しているっぽいのだが、やっていること一つ一つが意味がよく分からず全く共感できない。ファブリスの叔母であり、ファブリスにひそかに想いを寄せるジーナも、美しいことはわかるのだが、全く魅力的ではない。

昔の風習なのかもしれないが、人を殺しておいて、逃げてそれが許されているのもよくわからない。

一応名作と言われており、せっかく上巻を読みきったのだから最後まで読む気ではあるが、とにかくつまらない。
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交響曲第三番 ハ長調 [シベリウス 交響曲]





第一楽章
★★★★★★★★☆☆
弦のピッチカートによる短い前奏の後、牧歌的で広大な第一主題が始まる。短い動機が様々に現れる。いろんな動物が囁き会話しているよう。時々現れる少し暗めの主題が魅力的。最後は堂々とした雄大な雰囲気で終わる。

第二楽章
★★★★★★★★☆☆
静かな囁きかけるような悲しげな旋律で始まる。この旋律を主題とし壮大な変奏曲が展開される。最後は暗く静かに終わる。

第三楽章
★★★★★★★★☆☆
明るく牧歌的な始まり。期待感が高まっていくような高揚感がある。
短い動機が積み重なっていき、段々と雄大な感じになっていく。最後はゆったりと壮大に終わる。
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