行進曲 Op. 91 [シベリウス ピアノ曲]
シベリウス完全全集 その10 ピアノ曲Vol.2 (The Sibelius Edition : Piano Music II) (5CD)
- 出版社/メーカー: BIS
- 発売日: 2010/04/12
- メディア: CD
01.フィンランド・イェーガー隊の行進曲
★★★★★★☆☆☆☆
力強く哀愁漂う前向きな曲。
02.偵察隊行進曲
★★★★★☆☆☆☆☆
堂々とした曲。
花の小品集 Op. 85 [シベリウス ピアノ曲]
シベリウス完全全集 その10 ピアノ曲Vol.2 (The Sibelius Edition : Piano Music II) (5CD)
- 出版社/メーカー: BIS
- 発売日: 2010/04/12
- メディア: CD
01.ヒナギク
★★★★★★☆☆☆☆
軽やかで愛らしい旋律の曲。
02.カーネーション
★★★★★★★☆☆☆
流れるような美しい旋律の曲。中間部、少し哀愁漂う感じになる。
03.アイリス
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげな旋律のゆったりとした曲。トリルが綺麗。後半静かな単旋律となり、再び段々と音が重なっていくがどこか不安定。
04.オダマキ
★★★★★★☆☆☆☆
どこか郷愁を感じさせる優しい雰囲気の穏やかな曲。
05.釣鐘草
★★★★★☆☆☆☆☆
淡々と静かに曲が進む曲。
全体的に優しい感じで良い曲集。
とわの庭 [文学 日本 小川糸]
今年の「新潮文庫夏の100」冊に選ばれていた本で、この本のあらすじを読んで小川糸に興味を持ったと言ったもいいかもしれない本。
前半はとにかく暗く読んでいて辛い。一人称がたりとなっており、盲目の少女の客観的に見るとひどく辛い生い立ちが、一人称で語られることにより幸せな様子で描かれている。若干小川洋子の『琥珀のまたたき』を彷彿とさせる、閉じられた空間で中にいる人間だけが幸せを感じて生きている描写だった。
後半は、助けられた後の主人公の人生。恐らく3.11の大震災とコロナの状況を反映しているのではという感じの描写。色々な人の助けを借りながら、主人公がどんどんと世界を広げ幸せになっていく様子が生き生きと描かれる。
とても良い話ではあるのだが、やはり私にはもう一歩足りない感じがしてしまった。
クレルヴォ交響曲 Op.7 [シベリウス 交響曲]
シベリウス完全全集 その12 交響曲 (The Sibelius Edition - Vol. 12 - Symphonies) [日本語解説付] (5CD)
- 出版社/メーカー: BIS
- 発売日: 2011/05/02
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★★★☆☆
悲劇的な主題で始まる。第二主題は少し客観的な感じで叙述的。長大な展開部は抒情的に進む。
悲劇的な主題が回帰されドラマティックに終わる。
第二楽章
★★★★★★★★☆☆
穏やかで牧歌的な楽章。ABABAというロンド形式。シベリウスらしいメロディ満載の楽章。
第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
悲劇的な前奏で始まり、荘厳で堂々とした男性合唱が続く。その後、ソプラノとバリトンとやり取りの後、長大なソプラノ・ソロ、テノール・ソロと続き劇的に終わる。
第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
ファンファーレ的な音が鳴り、行進曲風の元気な曲が始まる。
森の中に迷い込んだかのようになった後、再び行進曲風になる。
再び森に迷い込んだ後、出口を見つけ勇ましく進んでいく感じになり元気に終わる。
第五楽章
★★★★★★☆☆☆☆
静かな弦?のトレモロで入り、そっと男声合唱が入ってくる。
管楽器の柔らかい音が入ってきて、森の中で迷い込んだ感じに再びなる。
一度かなり盛り上がった後、葬送行進曲のような感じとなる。この間終始ティンパニーが活躍。
最後はこれでもか!とばかりに盛り上がって行き、第一楽章の主題もちらっと顔を出し壮大に終わる。
展開がドラマティックな最終楽章。
前半はかなり格好良いが後半若干暗い。