動物の謝肉祭 [サン=サーンス 室内楽曲]
サン=サーンス:交響曲 第3番《オルガン》、組曲《動物の謝肉祭》(SHM-CD)
- アーティスト: シャルル・デュトワ
- 出版社/メーカー: Universal Music
- 発売日: 2017/04/26
- メディア: CD
第1曲「序奏と獅子王の行進曲」
★★★★★★★☆☆☆
キラキラとしたピアノのトレモロで始まる。弦楽器が低音でゆったりとした歩を奏でる。だんだんと近づいてきてファンファーレが鳴り響きその後獅子王の更新となる。かなり格好よいメロディ。弦とピアノのやりとりが面白い。
第2曲「雌鶏と雄鶏」
★★★★★☆☆☆☆☆
ピアノと弦楽器が鶏の鳴き声を模倣しあう面白いやりとりの曲。1分弱の曲。あまり印象に残らない。
第3曲「騾馬」
★★★★☆☆☆☆☆☆
ピアノの上り下りする強奏の音階。これもあまり印象に残らない。
第4曲「亀」
★★★★★★☆☆☆☆
オッフェンバックの『天国と地獄』の旋律をわざとゆっくり奏する。結構幻想的で美しい曲。
第5曲「象」
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとした穏やかな曲。あまり印象に残らない。
第6曲「カンガルー」
★★★★★☆☆☆☆☆
ショパンの練習曲風の始まり。ピアノが軽やかに弾く。
第7曲「水族館」
★★★★★★★☆☆☆
幻想的で浮遊感のある美しいメロディ。ピアノのハープを模したような高音のキラキラした音が綺麗。
第8曲「耳の長い登場人物」
★★★★★☆☆☆☆☆
キンキンとした不快な音をヴァイオリンが奏でる。サン=サーンスの音楽に嫌味な評価を下していた音楽評論家への皮肉と言われている。
第9曲「森の奥のカッコウ」
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノの深刻なメロディの中、時折クラリネットがカッコウの鳴き声を模倣する。
第10曲「大きな鳥籠」
★★★★★★★☆☆☆
弦楽器のトレモロによる伴奏の上を、フルートが軽やかに飛び回る。
第11曲「ピアニスト」
★★★★★☆☆☆☆☆
わざとへたくそに、ピアノの練習曲(それも音階を単純に繰り返すだけの指使い訓練に近いもの)を弾く。終りごろ近くから弦も加わる。最後は明確な区切りもなく、そのまま次の曲へ入る。
第12曲「化石」
★★★★★★★☆☆☆
自作『死の舞踏』の「骸骨の踊り」の旋律、ロッシーニの『セビリアの理髪師』から「ロジーナのアリア」、その他「大事なタバコ」、「きらきら星」、「月の光に」、「シリアへ旅立ちながら」などのフランス民謡が組み合わされる。
第13曲「白鳥」
★★★★★★★★★☆
美しい旋律の白鳥が水上を優雅に泳ぐ様子が非常に美しく描かれている。
第14曲「終曲」
★★★★★★★★★☆
カーテンコール。元気で派手で爽快感のある曲。
やっぱり名曲だと思う。
アフリカ幻想曲 Op.89 [サン=サーンス 協奏曲]
評価
★★★★★★☆☆☆☆
遠くから何かがやってくるようなオーケストラの感じで始まる。ピアノが力強くはねた感じで入ってくる。ピアノが情熱的に鍵盤をあばれまわった後、軽快で少し悲しげな旋律を奏でる。ピアノとオケがバトルを繰り返しながら曲は進む。
牧歌的で穏やかな雰囲気になるが、すぐに緊張感が走る。
アフリカの壮大な大地を描いたような、広がりのあるなめらかな雰囲気がしばらく続く。
段々と動物たちが現れ始め明るく元気になっていく。
何故か突然アラビア風メロディが飛び出してくる。
最後は力強く元気に終わる。
色々なメロディが次々に現れる楽しい曲ではある。