10のマズルカ Op.3 [スクリャービン ピアノ曲]
- アーティスト: Scriabin, a.
- 出版社/メーカー: Decca
- 発売日: 2015/04/02
- メディア: CD
01. ロ短調
★★★★★★★☆☆☆
憂いに満ちた旋律で始まる。マズルカ特有のリズムが非常にうまく生かされたゆったりとした始まり。第二主題というのかわからないが対比旋律の部分もカノン風で綺麗。
トリオ部分は劇的に盛り上がる。
はじめの主題に戻り、静かにしっとりと終わる。
02. 嬰ヘ短調
★★★★★★☆☆☆☆
少し明るめだけど哀愁漂う静かなメロディで始まる。第二主題はかなり明るく前向き。
トリオ部分は力強いまさに舞曲風の曲となる。
最後は静かな哀愁漂うメロディが回帰され終わる。
03. ト短調
★★★★★★☆☆☆☆
優しい高音のメロディで始まる。第二主題は少し軽やかだけど少し哀愁漂うメロディ。再びはじめの高音のメロディに戻り、意表をついた明るさを示すが、最後はしっとりと終わる。
04. ホ長調
★★★★★☆☆☆☆☆
明るく夢見るような旋律で始まるが、段々とリズミカルにスピードが上がっていく。
第二主題は少し悲しげに始まるが、こちらも段々とリズムカルニ明るくなっていく。
トリオ部分は、少し引いた感じのなめらかな旋律となる。
夢見るような旋律が回帰され、リズミカルになっていき、最後はかなりの盛り上がりを見せて終わる。
悪くはないが、若干散漫な印象の長い曲。
05. 嬰ニ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
静かな単音の旋律で始まる。バッハ的で対位法的な静かな内省的な曲。何度も聴いているとじわじわ来そうな曲ではあるが、普通に聴いていると少し退屈かもしれない。
06. 嬰ハ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
明るく快活に始まる。トリオ部分は暗く悲しげ。再び快活な感じに戻るが少し悲しげな感じは残る。
07. ホ短調
★★★★★★☆☆☆☆
哀愁漂う静かな夜想曲風な始まり。第二主題は少し流れるような感じの悲しげなメロディ。トリオ部分は力強く舞踏的。最後のたたみかけるかのように同じ旋律を繰り返す部分は綺麗。最後は堂々と終わる。
08. 変ロ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
ショパンのマズルカ風な端正な佇まいで始まる。第二主題はすこし明るめ。
09. 嬰ト短調
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかな旋律で始まる。段々としっとりとしてくる。トリオ部分は華やかに盛り上がる。最後はしっとりとなり静かに終わる。
10. 変ホ短調
★★★★☆☆☆☆☆☆
静かなしっとりとした始まり。メロディがわかりづらい。中間部は少し明るくミドルテンポになる。7分を超える大作で若干飽きる。
4,6,10をスクリャービンは晩年までよく取り上げていたらしいが、散漫な印象のする曲ばかりで、やはり後期は散漫な感じの曲が好きだったんだろうなあとおもわせる。初期の美しいメロディがそれなりに聴け悪くはない。
3つの小品 Op.2 [スクリャービン ピアノ曲]
- アーティスト: Scriabin, a.
- 出版社/メーカー: Decca
- 発売日: 2015/04/02
- メディア: CD
1. 練習曲 嬰ハ短調
★★★★★★☆☆☆☆
重く悲しげな始まり。中間部は少し明るくなる。練習曲からイメージされる速くて技巧的な感じの曲では全くなく、しっとりとしたゆったりとした曲だが、内声部を響かせるのが難しそう。結構有名で良く弾かれる曲らしいが、美しい旋律だとは思うが、そこまで魅力的ではない。
2. 前奏曲 ロ長調
★★★★★★☆☆☆☆
静かなゆったりとした出だし。午後の静かな穏やかな雰囲気を醸し出している曲。
3. マズルカ風即興曲 ハ長調
★★★★★★☆☆☆☆
愛らしい主題を持ったロンド形式の曲。
ショパンの影響下にあることがとても良くわかる小品集。
ワルツ ヘ短調 Op.1 [スクリャービン ピアノ曲]
- アーティスト: Scriabin, a.
- 出版社/メーカー: Decca
- 発売日: 2015/04/02
- メディア: CD
記念すべき作品番号1番
★★★★★★☆☆☆☆
少し悲しげで哀愁漂う民謡風メロディで始まる。中間部は少し明るく情熱的。最後は民謡風に戻り静かに終わる。
