ヴァイオリン・ソナタ 第二番 変ホ長調 Op.102 [サン=サーンス 室内楽曲]
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
明朗快活な第一主題、若干諧謔的な第二主題、と結構端正に曲は進んでいく。最後は雄大に終わる。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
結構スピード感のあるスケルツォ的なメロディ、中間部は伸びやかな美しいカノン。最後は初めに終わって豪快に終わる。
第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
幻想的な始まり。ピアノが上昇していく音階をひたすら奏でる。滑稽な感じの中間部を挟み、最後は幻想的に戻って終わる。
第四楽章
★★★★★★★☆☆☆
牧歌的なピアノで始まり、少しスピードが上がるが、基本的には平和なヴァイオリンとピアノの対話で曲は進む。優しく明るい楽章で聴きやすい。
明るく明媚な佳曲。
ヴァイオリン・ソナタ 第一番 ニ短調 Op.75 [サン=サーンス 室内楽曲]
第一楽章
第一部:アレグロ・アジタート
★★★★★★★☆☆☆
少し厳しいつまづきそうなリズムの第一主題は非常に格好良い。その後なめらかでコラール風の旋律を持った第二主題が登場する。各主題が2度繰り返される。
第一楽章
第二部:アダージョ
★★★★★★★☆☆☆
ヴァイオリンとピアノの静かな対話で始まる。ゆったりとしたリラックスした雰囲気。
少し明るくリズミカルになった後、再び内省的な静かな雰囲気となる。最後は高貴に終わる。
第二楽章
第一部:アレグレット・モデラート
★★★★★★★☆☆☆
少しエキゾチックな軽やかな始まり。ヴァイオリンとピアノが順番にメロディを担当する。
主題のメロディを残しながらなめらかで美しいメロディが流れる。
最後ははじめの主題が回帰され対話的に終わる。
第二楽章
第二部:アレグロ・モルト
★★★★★★★☆☆☆
凄まじい勢いでヴァイオリンが飛び出す。ピアノも軽やかについていく。
ピアノとヴァイオリンが役割を交換し、ピアノは激しく勢いよく、ヴァイオリンは優雅に伸びやかに旋律を奏でる。
その後両者とも滑らかにメロディを奏でた後、ピアノがスピードを上げ、ヴァイオリンもスピードが上がっていく。
激しさと優美さが交差する楽しい楽章。
メロディも終始わかりやすく聴きやすい傑作。