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ナラタージュ [文学 日本 島本理生]


ナラタージュ (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

  • 作者: 島本 理生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: Kindle版



映画化もされ書評も大評判のこの書。
女子校生とその子がいじめで悩んでいる時に救った世界史教師の恋愛物語。

純愛小説、とよく言われているのだが、この本のテーマは全く違う。
自分の気持ちに正直なせいで相手を精神的に傷つけてしまっていること、デートDV、家庭内精神的DV、そしてまさに本当の性暴力など、一見純愛に見えるものから生まれる様々な暴力的側面に光を当てた小説と言える。

様々なポップ・ミュージックやJazz,文学作品が登場するのだが、あまりそこに登場する意味も感じない。途中の男女が付き合っている部分の描写も結構読んでいて辛くなる。かなり村上春樹の小説っぽくて読んでて若干気持ち悪くなった。

そしてこの人は徹底的に、気持ちの高まり⇒肉体関係、ではなく、肉体関係⇔精神、みたいな性の描き方をしているなあと思った。

正直私には受け付けない小説だった。
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