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法王庁の抜け穴 [文学 フランス]


法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3)

法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2023/06/15
  • メディア: 文庫



新興宗教のような団体からキリスト教に改宗?した人の話に始まり、その親戚の隠し子?の相続問題のような話になったり、金持ちの未亡人が、幽閉された法王を助けるという十字軍的な名目で金を出すことを要求されたりといった挿話が最後は一つに収斂されていくっぽい話なのだが、話が進むにつれつまらなくなっていく。後半に向けてこれだけつまらなくなっていく話も珍しく、最後はほぼページをめくっているだけだった。

かなり読み進めるのがこんなんで、面白くなかった。こんな作品は久しぶりだった。
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Piano Quartet In D Minor JS. 157 [シベリウス 室内楽曲]


The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



1. Andante Moloto, Allegro Moderato
★★★★★★★☆☆☆
劇的な少し長めの前奏の後、鋭角的な主題がピアノによって奏される。ヴァイオリンがそれを引き継いた後、すこし伸びやかなメロディ、牧歌的なメロディ・・・と次々に色々な旋律が奏でられる。展開部は優雅で高貴な雰囲気となる。最後は主題が英雄的に回顧され終わる。

2. Adagio
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした穏やかな旋律が流れる。チェロが悲しげな旋律をピアノの感情的な揺れるような伴奏に乗せて奏でたのち、心落ち着くメロディがピアノが奏でる。その後ロマンティックなメロディが次々と登場する。最後はしっとりと終わる。

3. Menuetto
★★★★★★☆☆☆☆
明るく高貴な舞踏楽章。

4. Grave, Rondo, Vivacissino
★★★★★★☆☆☆☆
非常に沈痛な感じで始まり、その雰囲気を残したまま跳ねた感じのメロディがピアノによって奏でられる。ヴァイオリンも入ってきて少し明るく優雅になる。途中三拍子の少し悲しげな主題が提示され、それが変奏曲風に展開されていく部分は綺麗。最後は悲しげな旋律で終わる。

全楽章色々なメロディが次々に出てきて面白くはあるが、若干散漫な印象。
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