歴史的情景 Op.25 [シベリウス 交響詩]
The Sibelius Edition: Tone Poems
- 出版社/メーカー: Bis
- 発売日: 2007/08/27
- メディア: CD
１．序曲風に
★★★★★★☆☆☆☆
壮大な感じで始まる。少し緊張感のあるスピード感を持った主題が流れる。ファンファーレも鳴り少し勇ましい感じになった後、伸びやかな動機が登場する。そのまま伸びやかに終わる。
２．情景
★★★★★★★☆☆☆
物悲しい主題で始まる。悲しげなワルツだがどこか優雅。
ファンファーレが鳴り響き、明るく華やかになっていく。最後は壮麗に堂々と終わる。
結構良い曲。
３．祝祭
★★★★★★★☆☆☆
爽快で開放感に満ちたはじまり。何かが始まりそうなワクワク感がある。
カスタネットの音が鳴り響き、異国情緒漂うロマ風の舞曲的な音楽となる。
その後、雄大な雰囲気となり、美しいメロディが流れる。
再びロマ風の祝祭的な感じとなり、最後は眠るように静かに終わる。
結構効きやすい組曲。
背徳者 [文学 フランス]
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1971/03/16
- メディア: 文庫
アンドレ・ジイドのデビュー作らしい。
『田園交響楽』にしても『狭き門』にしても結構楽しく、私好みの話で、この『背徳者』もかなり期待して読み始めた。
初めは、主人公ミシェルが病気で死にそうな状態。これを妻のマルスリーヌがひたすら看病するのだが、とにかく退屈。段々と体も良くなり、精神的にも余裕が出てきて自然の中に身を置くのだが、このあたりから少年愛的な感じになっていく。
完全に感知し、自分の実家の土地を相続し、そこの管理に乗り出すのだが、これも結構やりたい放題。
最後はマルスリーヌの方が体を壊すが、ミシェルは彼女を「療養のため」ということで田舎へ田舎へと連れ回すが、本質的に彼女のことを考えての行動ではないので、彼女はどんどんやせ衰えていく。
さらに、キリスト教信者の彼女に対して、無神論者というのかニーチェ思想(とは書いていないが)に影響を受けたミシェルの考えがさらにマルスリーヌを苦しめる。
とにかく、読んでいてあまり気持ちの良い作品ではなく、話の展開もつまらなかった。
私は駄作だと思う。
