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パルメニデス [哲学 プラトン]


プラトン全集〈4〉パルメニデス ピレボス

プラトン全集〈4〉パルメニデス ピレボス

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/04/26
  • メディア: 単行本



ケパロスという人が登場し、昔行われたソクラテス、ゼノン&パルメニデスの三人の対話を、ピュトドロスという人が語っているという形で記されている。何度読んでも、このはじめの部分の間接的な語りに導くところがよくわからない。

三人の対話部分になると、副題の通り、「イデア」に関する話になるが、『国歌』などで語られるイデア論ほど面白いものではなく、ほかの書物で語られたイデア論をただ説明しているに過ぎず、そのイデア論批判がなされる。

後半は、1があるのか、ないのか、他の物と異なっているのか、同じなのか、部分なのか、全体なのか、などなど、論理学的な精密さをもって語られていくのだが、論理学が大学時代から苦手だった私にはよくわからない部分が多く、とにかく読んでいて血が通っていない感じで退屈。

正直ただページをめくるだけ、といった感じの作品だった。
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String Quartet In A Minor JS. 183 [シベリウス 室内楽曲]


The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



1. Andante Allegro
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした優しい旋律で始まる。第一主題は力強く悲劇的。第二主題は少し明るさに向かっていくような若干優しい旋律。展開部は少し混沌とした感じになる。段々と盛り上がって行き、明るさへ向かおうとするが、最後は少し悲しげにそっと終わる。

2. Adagio ma non tanto
★★★★★★☆☆☆☆
息の長い、ゆるやかな始まり。もやっとした感じでメロディははっきりと浮き出してこない。中間部は、ピッチカートの伴奏に乗って、すこし高貴な雰囲気のメロディが流れる。後半は優しい雰囲気になる。

3. Vivace
★★★★★★☆☆☆☆
ロンド形式?
元気な始まり。二楽章までで抑えられていた感情が一気に爆発した感じで開放感がある。少し穏やかに流れるような雰囲気、暗く重い雰囲気を途中途中に挟み、最後は主題が元気に流れて終わる。

4. Allegro
★★★★★★☆☆☆☆
異国情緒漂う舞曲風の始まり。躍動感に満ちたワクワク感のある楽しい最終楽章。

いろいろなメロディや雰囲気を楽しめる悪くない室内楽曲。
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マルティン・ウェゲリウスのためのフーガ JS. 85 [シベリウス 室内楽曲]


The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



評価
★★★★★★☆☆☆☆
厳しく力強い主題で始まり、わかりやすいフーガが始まる。最後は結構劇的に終わる。短いフレーズが何度も繰り返されるし、フーガにしては親しみやすいメロディで、長さも5分強とそんなに長くもないので、それなりに飽きずに楽しめる。
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Adagio In F Minor JS. 14 [シベリウス 室内楽曲]


The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



評価
★★★★★★★★☆☆
チャイコフスキーのピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」を彷彿とさせる重く悲しい第一主題で始まる。中間部で短い穏やかな優しいメロディが登場するが、すぐに重く悲しい旋律に戻る。

かなり隠れた名曲だと思う。

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String Quartet In C♯ Minor [シベリウス 室内楽曲]


The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



1. Moderato, Allegro Appassionato
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした悲しげな旋律で始まる。物悲しい第一主題が、チェロの刻んだ緊張感を煽る伴奏の上で奏でられる。第二主題は少しゆったりとした感じ。何度か印象的な第一主題が奏でられる。
何かから解放されたかのような明るい展開部が短く奏された後、物悲しい第一主題とゆったりとした第二主題が回帰され、最後は悲しげに終わる。

作品番号はついていないし、楽章もひとつだけだが悪くない曲。
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