String Quartet In B Flat Op. 4 [シベリウス 室内楽曲]
The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2
- 出版社/メーカー: Bis
- 発売日: 2007/08/27
- メディア: CD
1. Allegro
★★★★★☆☆☆☆☆
東洋風の前奏の後、少し哀愁漂うでも優しい主題で始まる。途中穏やかになったり、激しくなったり様々な雰囲気になる。あまり特徴のない楽章。
2. Andante Sostenato
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも若干東洋風のメロディで始まる。幻想的な雰囲気で曲は進む。途中、ピッチカートによる大草原を馬が駆け回るような雰囲気になったりしておもしろい楽章ではある。モンゴルの大草原をイメージさせる楽章。
3. Presto
★★★★★★★☆☆☆
ピッチカート元気な音で始まり、躍動感と開放感に満ちた美しいメロディが流れる。第二主題も美しく伸びやかなメロディ。中間部は、少し哀愁漂う悲しげなメロディ。はじめの躍動感にあふれた主題に戻り元気に終わる。
4. Allegro
★★★★★★☆☆☆☆
力強く悲劇的な始まり。幻想的な混沌とした雰囲気がしばらく続く。悲劇的な旋律が流れた後、最後は少し明るさを見せ、悠々と終わる。悪くはないが若干散漫な印象。
すずをならすのはだれ [文学 日本 安房直子 さ行]
北風が、銀のトランペットを吹き鳴らしているなか、一匹のうさぎが「さむうっ」と言いながら森の中に現れる。これから町へ買い物に行くところ。そんなとき、うさぎは白い小さな家を見つける。
家にはすずがついていて、「ごようのかたはすずをならしてください」とある。すずを鳴らすと、中から声がして、仕事をするなら、中であたたまっていってもいいよ、と言われる。しごとは歌を歌うこと。了承したうさぎは中には入り歌を歌うが、うさぎはいつまでたっても家を出てこない。
その後、たぬき・ねずみ・しか・いのしし・くまと次々に家にやってきて、歌を歌うが、みな出てこない。
実はここは春の精の家。はるのじゅんびを みんなで手伝っていた。ついに春がやってきて、みなが外で歌を歌い、花という花がみんなすずをならして、春が来たのを喜ぶ。
はじめはなんとなく暗く、最後は明るく、とても楽しい作品。『緑のスキップ』に通じる作品。
Adagio In D Minor JS. 12 [シベリウス 室内楽曲]
The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2
- 出版社/メーカー: Bis
- 発売日: 2007/08/27
- メディア: CD
評価
★★★★★★☆☆☆☆
透明感のある美しい雰囲気で始まる。
中間部、一旦静かになり、少し陰鬱な内省的な感じになる。
諧謔的な部分を挟み、ふたたび透明感が出てきて最後は静かに終わる。
悪くはないが、あまり特徴的な感じではない。