図書館の神様 [文学 日本 瀬尾まいこ]
「図書館の神様」と「「雲行き」が収録されている。二つに共通するのは、文化系の部活に所属している男の子が登場するところか。
この作品、文化系クラブを文系クラブと記している部分が結構あって、最後の方で一度だけ文化系クラブという表現になる。あと、~に「惹かれる」とすべきところを「引かれる」と記されていたりする。ちくま文庫だし校閲とか大丈夫なのかな、と思ってしまう。この作家、結構こういうのがある。さらに題名の「図書館の神様」だが、ネット上でだれかが指摘していたが、「図書室の神様」のほうが良い気がする。
まあ、それはさておき、「図書館の神様」の主人公清は頭痛持ちで体が弱いが、その分清く正しくまっすぐに生きてきた女性。バレーボール一筋で生きてきたが、高校時代のある事件をきっかけに、清く正しく生きることにくいじけてしまう。
何となく成り行きでなった、国語教師&文芸部顧問。そこで出会った文学青年との交流を通して、「清く正しく生きること」を考え直し、違った世界が開けてくる。
「雲行き」の主人公も頭痛持ち。母親の再婚相手とうまくいっていないが、あることをきっかけに少し距離が縮まる話。
私も、「清く正しく」なるべき生きていこうとしてきたし、ずっと頭痛持ちだった。さらに教師として仕事をしている。結構「図書館の神様」の主人公に共感するところが多くあった。
メヌエット J.S. 127 [シベリウス 交響詩]
The Sibelius Edition: Theatre Music
- 出版社/メーカー: Bis
- 発売日: 2008/07/28
- メディア: CD
評価
★★★★★★★☆☆☆
バレエのなかに出てきても違和感のない、楽しくも美しいメヌエット。優雅に始まり途中少し哀愁漂う感じとなり、最後は優雅に楽しく終わる。
プレスト 弦楽オーケストラのための(弦楽四重奏曲スケルツオ Op.4) [シベリウス 交響詩]
The Sibelius Edition: Theatre Music
- 出版社/メーカー: Bis
- 発売日: 2008/07/28
- メディア: CD
評価
★★★★★★★★☆☆
流麗な感じで始まり、途中幻想的な世界が展開する。最後ははじめの雰囲気に戻り美しく終わる。
とても綺麗な曲。
即興曲 弦楽オーケストラのための(ピアノ曲 Op.5 5&6) [シベリウス 交響詩]
The Sibelius Edition: Theatre Music
- 出版社/メーカー: Bis
- 発売日: 2008/07/28
- メディア: CD
評価
★★★★★★★☆☆☆
すこし不安げだが優しい音で始まる。途中から優雅なワルツとなる。段々と悲劇性を帯びてくる。最後は優しく終わる。