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精霊の守り人 [文学 日本 Modern]


精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

  • 作者: 菜穂子, 上橋
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/03/28
  • メディア: 文庫



今年の夏、日生劇場で音楽劇化されるらしい。昨年の日生劇場に行った時このことを知り、ずっと気になっていた『精霊の守り人』シリーズを、2023年の7月までには読まなきゃなあ、と思っていた。先週図書館にいったところ、ずっと借りられて置かれていなかった『精霊の守り人』シリーズ第一巻『精霊の守り人』の新潮文庫版で令和四年に刷られた新しいものが置いてあったので、いいタイミングだと思い借りてみた。

トールキン の『指輪物語』
ル=グウィンの『ゲド戦記』
エンデ   の『はてしない物語』
といったファンタジーの名作と呼ばれている、冒険ものというのか、異世界で何かを求めて旅に出るけいの作品が私は苦手だ。どうしても物語の世界に入り込めない。めったに、本を読むのを途中でやめてしまうということが私はないのだが、エンデの『はてしない物語』に関しては途中でやめてしまった。映像化されたテレビドラマシリーズですら最後まで見ることができなかった。トールキンの『指輪物語』に関しても、本は原書でなんとか読みきったし、映画三部作もなんとか観たが、やはりあまり面白いとは感じなかった。『ゲド戦記』も4冊入った洋書を購入し読んだのだが、こうした本を買うと基本全作品読むのだが、三巻でやめてしまった。

今回『精霊の守り人』を読んで思ったのだが、やはりこの手のファンタジーは苦手だ。民間信仰、この世と別の世界を行き来できる人がいること、他にも様々な要素が入っており、心に響く部分もなくはないが、やはり戦い場面などは面白いと思えないし、なんとなく入り込めない感じだった。

続きの作品を読もうか迷い中・・・。
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カンティクル [ブリテン 声楽曲]

ピアノ&管弦楽伴奏による、声楽曲。「カンティクル」とは神を讃える曲のことらしい。

1. My Beloved is Mine Op.40
★★★★★☆☆☆☆☆
幻想的で優しいピアノ伴奏に乗って、たゆたうような優しい旋律が歌われる。
中盤部は激しくなる。少し感情が高ぶり、怒りの感情が見える。その後少し跳ねた感じのおどけた雰囲気となる。
後半、再び優しい雰囲気となり、最後は少し悲しげで物憂げな感じになり、静かに終わる。

2. Abraham and Isaac, Op.51
★★★★☆☆☆☆☆☆
アブラハムとサラの間には、長いあいだ子どもができなかったが、神のおかけで子どもが出来、その子をイサクと名付ける。しかし神にその子イサクを生贄として捧げるよう命じられ・・・、という聖書の逸話を語っているのか?

男性と女性の2重唱?。静かで優しい、間の多いゆったりとした出だし。
段々と悲劇的な雰囲気となっていき、男性と女性が悲しげに語り合うような感じになる。
男性=アブラハム、女性=サラなのか?
緊張感に富んだ、速い感じになる。ここで、「My father」という単語もなんとなく聞こえるから、
男性=アブラハム、女性=イサクなのか?
中盤ゆっくりとした牧歌的な感じになる。
その後、女性が主にメロディを歌うようになる。かなりゆったりとした穏やかな安らぎに満ちたメロディが流れる。
再び激しくなり、男性と女性が激しい対話を繰り返す。まさに生贄にしようとしてる場面か?
静かになり、天から何かが降ってきたかのような敬虔な雰囲気となる。
後半、少し激しく鳴り、男性が激しく語る。助けられたことを神に激しく感謝しているのか?
最後は、男性と女性が穏やかで伸びやかなやりとりをして平和に終わる。

15分を超える曲で、まさに「バラード」といった感じの、劇的な曲。

3. Still falls the rain Op.55
★★★★☆☆☆☆☆☆
重々しい前奏の後、荒涼感のある静かな歌がアカペラでテノールにより歌われ、ピアノが静かな伴奏を追うようにつける。
中盤から徐々に熱をおび始めるが、そのまま静かになり、終わる。

4. Journey of the Magi Op.86
★★★★☆☆☆☆☆☆
T.S.エリオットの詩らしい。
暗く重い始まり。ピアノと歌が荒涼とした雰囲気で演奏し始める。
少し動きが出始め、三人?の歌手が、追いかけっこ的であったり、重唱的であったりしながら静かに歌う。とにかくメロディは平坦で暗い。

5. The Death of Saint Narcissus Op.89
★★★★☆☆☆☆☆☆
これもエリオットの詩らしい。
ハープ?の幻想的な前奏で始まるが、歌は平坦で暗い。
途中若干コミカルになったり、盛り上がったりするが、基本暗く静かに終わる。

全体的に平坦で暗い曲が多い。

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カンタータ「フェードラ」 Op.93 (91?) [ブリテン 声楽曲]

オーケストラ伴奏によるソプラノ・ソロ曲

1. In May, in brilliant Athens
★★★☆☆☆☆☆☆☆
「素晴らしい天気に包まれたアテネ」ということだが、曲は不吉な感じで、激しいティンパニーの音も何度も響き渡り、恐ろしい雰囲気。

2. Oh Gods of wrath
★★★☆☆☆☆☆☆☆
「おお、怒りの神々よ」という題名だが、初めは、祈るような、語りかけるような曲。ハープシコードの音も鳴り、少し幻想的な感じ。

3. My time's too short, your highness
★★★☆☆☆☆☆☆☆
「私の時間は、あまりにも短いのです、神よ」という題名通り、苦悩に満ちた前奏で始まる。段々と盛り上がる。最後はヴァイオリンが泣き出しそうなソロを奏でた後、オケが若干音を出して静かに終わる。

はっきり言ってつまらない。
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