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ノクターン Op.60 [ブリテン 声楽曲]

弦楽器が基本、伴奏のソロ歌曲集なのだが、ソロ楽器がそれぞれの曲に加わる。

1. ひとりの詩人の唇の上で私は眠っていた
★★★★★☆☆☆☆☆
最後ファゴットが伴奏に加わる。弦楽器の不協和音の上を、穏やかで美しいメロディが歌われる、不思議な雰囲気の曲。

2. 深き天の雷鳴のもと
★★★★☆☆☆☆☆☆
そのままファゴットがソロで伴奏に加わる。ちょっとおどけた感じの曲。

3. 木の葉の帯を絡ませたもの
★★★★★☆☆☆☆☆
ハープの幻想的な前奏から始まり、穏やかで伸びやかな歌が絡む。

4. 真夜中のベルは鳴る
★★★★☆☆☆☆☆☆
ホルンの牧歌的な音で始まる。語りのような歌がはいる。後半はよくわからない楽器の音が鳴り、動物たちの鳴き声をもした歌が流れる。

5. しかしあの夜には 私はベッドに横たわり
★★★★★☆☆☆☆☆
ティンパニが独奏伴奏楽器として加わる。力強く格好良い曲。

6. 彼女は穏やかな最後の吐息をつき眠る
★★★★★☆☆☆☆☆
イングリッシュ・ホルンが独奏伴奏楽器として加わる。幻想的で美しい曲。

7. 夏の風よりも優しいものは何だろう
★★★★★☆☆☆☆☆
軽やかなフルートの前奏で始まり、歌とクラリネットの掛け合いが入ってくる。再びフルートが入り、歌との掛け合いとなる。クラリネットも加わり混沌としてくる。

8. しっかりと閉じたとき、私の両目は一番良く見える
★★★★★☆☆☆☆☆
シェイクスピアのソネット43番を詩として用いている。
ゆったりとした悲しげな旋律で始まる。結構分厚い感じの弦の伴奏。中盤から力強く壮大になるが、最後は静かに消え入るように終わる。

悪くはない曲集。

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グラタンおばあさんとまほうのアヒル [文学 日本 安房直子 か行]


グラタンおばあさんとまほうのアヒル (どうわのひろばセレクション)

グラタンおばあさんとまほうのアヒル (どうわのひろばセレクション)

  • 出版社/メーカー: 小峰書店
  • 発売日: 2009/03/01
  • メディア: 単行本



前のブログによると、数年前、次男と一緒に読もうとしたが、次男は興味を示さなかったっぽいが、今回はかなり楽しんで読んでおり、アヒルが歌うセリフを覚えて何度も歌っていた。

グラタンが大好きで毎日のようにグラタンを作っているおばあさん。彼女が毎日使うグラタン皿には一羽のアヒルが、描かれていた。ある日おばあさんが病気になり、買い物に行けず食材が買いに行けないおばあさんのために、アヒルはほうれん草を出してあげる。その後も色々な食材を出してあげていたら、それにすっかり慣れてしまったあばあさんは全然自分で買い物に行かなくなる。そのことに頭にきたアヒルは家出をする。

その後、アヒルは、若い奥さんや子供、風船売りのおじさんに出会ったアヒルは、最終的に・・・。

人間誰もが持っている良い面、悪い面、普通に生きる人々の心の中にある密かな悲しみ・苦しみ、こういったものをほんわかとした物語の中に織り込んでいる彼女の作品は素晴らしいと思う。

前回も感じたが、いせひでこさんの絵がとても良かった。
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イリュミナシオン Op.18 [ブリテン 声楽曲]

フランスの詩人ランボーの詩による、弦楽とテノール・ソロによる歌集

1. ファンファーレ
★★★★★★☆☆☆☆
少し不安げな伴奏に乗って、軽快で開放感に満ちたファンファーレが奏でられる。途中から力強いテナーの歌が入ってくる。後半は、ヴァイオリンの美しいソロ。

2. 大都会
★★★★★☆☆☆☆☆
軽快な感じで始まる。リズムもメロディも平坦だが、なんとなくウキウキした感じが出ている。段々と暗く沈んだ感じになっていく。

3a. フレーズ
★★★★★☆☆☆☆☆
ヴァイオリンの高音で始まり、しずかな囁くようなテナーの歌が入ってくる。1分足らずの短い曲。

3b. アンティーク
★★★★★★☆☆☆☆
前曲の雰囲気を引き継ぎながら始まる。歌と伴奏が違うメロディを奏でるのだが、どちらも美しい。最後は二つのメロディが重なり合うような感じになる。

4. 王権
★★★★★☆☆☆☆☆
堂々とした雰囲気で始まる。

5. マリーン
★★★★★☆☆☆☆☆
言葉遊びのような曲。伴奏も面白い。

6. 間奏曲
★★★★★☆☆☆☆☆
メランコリックな美しい前奏で始まる。同じメロディが何度も繰り返されたのち、静かな歌が入ってくる。

7. ビーング・ビューティアス
★★★★★☆☆☆☆☆
静かな子守唄のようなメロディと雰囲気で始まる。段々と不穏な空気が流れ出す。中盤のヴァイオリンとのやりとりは綺麗。

8. パラード
★★★★☆☆☆☆☆☆
ちょっとおどろおどろしく、こわい雰囲気の曲。緊迫感がある。最後は少し明るく終わる。

9. 出発
★★★★★☆☆☆☆☆
チェロのピッチカートで始まり、ゆったりとした穏やかなメロディが歌われる。

ヴァラエティに富んでいて、楽しい曲集ではある。
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テノール・ホルンと弦楽のためのセレナード Op.31 [ブリテン 声楽曲]

1. プロローグ
★★★★★☆☆☆☆☆
ホルンによる牧歌的なゆったりとした前奏曲。

2. 牧歌
★★★★★☆☆☆☆☆
前奏曲のイメージを引き継いだ、ゆったりとした途中少し哀愁漂う感じになる牧歌。途中から、弦がピッチカートで少し跳ねたような感じになるところが愛らしい感じ。

3. 夜想曲
★★★☆☆☆☆☆☆☆
題名からは想像できないような感じの、朝の音楽といった感じの明るい曲調で始まる。その後も天使が降りてきたような幻想的な雰囲気が続く。歌が段々と力強くなっていく。夜明け前といった感じか。

4. エレジー
★★★★☆☆☆☆☆☆
弦のゆったりとした悲しげなメロディで始まる。後半少しおどろおどろしい感じになる。基本暗い感じの曲。

5. 挽歌
★★★☆☆☆☆☆☆☆
半音階を多用した、暗く悲しげで、ドラマティックな音楽。

6. 讃歌
★★★★★☆☆☆☆☆
明るく跳ねた感じの軽快な音楽。

7. ソネット
★★★★★☆☆☆☆☆
静かな美しい夢見るような幻想的な曲。

8. エピローグ
★★★★★☆☆☆☆☆
プロローグと似たような(同じ?)メロディがゆったりと奏でられて終わる。

悪くはない歌曲集。

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