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交響曲 第三番 変ホ長調 [ドヴォルザーク 交響曲]


9 Symphonies

9 Symphonies

  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 1999/11/09
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
広がりのある優美な始まり。段々と力強さを増していく。「タ~タララララララ~」という主題が何度も所々に顔を出すのが面白い。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
物悲しいすすり泣くような始まり。その後も悲しげな描写が音楽で綴られる。
中盤、少し明るく爽やかな森を歩いているかのような雰囲気となる。ハープの音と弦の低音が綺麗。
再び物悲しい雰囲気に戻るが、最後は明るく終わる。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
壮大で軽快に始まる。ロンド形式で間に高貴で伸びやかなメロディが挟まれる。

全体的に聴きやすく締まった印象の曲。悪くはない。
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ゴリオ爺さん [文学 フランス]


ゴリオ爺さん(新潮文庫)

ゴリオ爺さん(新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/04/22
  • メディア: Kindle版



サムセット・モームの『世界の十大小説』で紹介されている作品の一つ。
自分の二人の娘を貴族社会の中で、幸せに暮らさせるために、自分の生活や財産を切り詰めながら暮らす、引退した商人ゴリオ爺さんの話。

ゴリオ爺さんと、最後はゴリオ爺さんの最期を看取ることになるウージェーヌが住む下宿屋ヴォケー館の様々な住人たちがそれぞれ良い味を出している。

金はあっても、欲望にまみれ、内面的に腐っている貴族や成功した商人たちに対して、貧しくはあるが、心清らかな人々、脱獄囚ではあるが、真っ直ぐで人々から愛されているヴォートランなどが、対比的に描かれている。

興味深い話ではあるのだが、退屈な描写が多く、結構疲れる本であった。

そしてフランス文学によく見られる描写なのだが、何故結婚している「~夫人」のような人が、夫以外の人と平気で恋愛し、周りもそれを認め、夫もそれを認めるのかよくわからない。以前フランスは、政略結婚をし、本当の恋愛は不倫で行う、といった内容を読んだことがあり、当時からその状況が当たり前だったのだろうが、わかっていてもなんとなく心と体に入っていかない。

私にとってはイマイチだった。
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