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IL Trovatore (イル・トロヴァトーレ) [オペラ イタリア ヴェルディ]


Il Trovatore [DVD]

Il Trovatore [DVD]

  • 出版社/メーカー: C Major
  • 発売日: 2013/04/01
  • メディア: DVD



ストーリー:★★★★★★★☆☆☆
アリア  :★★★★★★★★☆☆
音楽全体 :★★★★★★★★☆☆

ヴェルディの17作目。

私が、「椿姫」の次に観たヴェルディのオペラ。当時あまりにメロディの美しさ、ドラマティックさに感動し、もう一度観たいと何度も思いながらなかなか二度目を観る機会がなかった作品。ちなみに、当時観たのはこのDVD。


ヴェルディ:歌劇≪イル・トロヴァトーレ≫ウィーン国立歌劇場1978年 [DVD]

ヴェルディ:歌劇≪イル・トロヴァトーレ≫ウィーン国立歌劇場1978年 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2011/01/19
  • メディア: DVD



ヒロインのカヴァイヴァンスカの凛とした姿が素晴らしい名盤。

第一幕
前奏曲から劇的。結構短くすぐに歌に入る。
子どもがロマ女性にさらわれ焼き殺されたかもしれないことを語るバリトン・ソロも劇的で素晴らしいし、そのあとのヒロイン・レオノーラが自分の恋する気持ちを歌うアリアがあまりにもメロディが美しい。そのあとに登場する主役マンリーコが吟遊詩人に扮して歌う、ロマ風の少し哀愁漂うメロディも素晴らしい。最後の三重唱も非常に劇的。

短いながらかなり充実した幕となっている。

第二幕
前半は、ロマ女性アズチェーナを中心に物語が進むので、全体的にロマ風音楽が支配している。かなりエキゾチックな雰囲気が楽しめる。
初めに有名な合唱曲が流れ、その後アズチェーナがかつての事件を物語る場面はかなりドラマティック。

後半は、マンリーコ、そのライヴァル・ルイスのそれぞれの美しく優美なソロで始まり、レオノーラの清麗な美しいソロも聴ける。最後は第一幕同様三重唱でドラマティックに終わる。

第三幕
兵士たちの勇壮な合唱で始まる。かなりカッコ良い合唱曲。
その後、ルイス、アズチェーナ、マンリーコ、レオノーラとそれぞれソロを歌うのだが、どれもかなり内省的で悲しげな旋律。
最後は、アズチェーナが火炙りの刑になるという知らせがマンリーコのもとに届き、音楽が一気に激しくなりドラマティックに終わる。

第四幕
レオノーラが、とらわれているマンリーコの牢へ来ている場面から始まる。
彼女がマンリーコへの想いを歌った超有名なアリア「恋ばバラ色の翼に乗って」が歌われるのだが、何度聴いても、そんなに名曲か?と思ってしまう。CDで音だけで場面も分からず聴いても良さがわからないのかと思い、今回DVDで文脈なども知った上で映像付きで観たがやはりイマイチ分からない。このあと「主よ、憐れみ給え」という合唱に乗せて歌う彼女のソロの方がよっぽど美しくいい曲だと思う。
このあと、マンリーコとアズチェーナの穏やかな二重唱、マンリーコとレオノーラの二重唱と叙情的な曲が続きが、最後一気に劇的になり終わる。

ドラマティックな名作だと思う。
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ポホヨラの娘 Op.49 [シベリウス 交響詩]


The Sibelius Edition: Tone Poems

The Sibelius Edition: Tone Poems

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



評価
★★★★★★☆☆☆☆
大地から何かが湧き出てくるような低音で始まる。
静かな若干不気味なメロディがオーボエ?によって奏でら弦に引き継がれる。
段々とスピートが上がって行き、明るさが差しはじめる。
その後少し幻想的な雰囲気がしばらく続く。
何かが荒れ回るような音楽が続き、宇宙的な広がりを見せた後、堂々とした開放感に満ちたメロディが流れる。
最後は消え入るように静かに終わる。

様々な情景が浮かぶ色彩感豊かな曲ではあるが、若干散漫な感じ。
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イン・メモリアム Op.59 [シベリウス 交響詩]


The Sibelius Edition: Tone Poems

The Sibelius Edition: Tone Poems

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



評価
★★★★★★☆☆☆☆
低音の弦楽器の唸るようなゆったりとした音で始まる。ティンパニーも加わり段々とうねるように盛り上がっていく。
少し落ち着き、悲しげなメロディが静かに奏でられる。
下降していく音階がひたすら繰り返され、まるで地獄へ引きずり込まれていくような暗い雰囲気になった後、ゆったりとした荒涼とした雰囲気となる。
悲痛な叫びをあげた後、静かに終わる。

かなり暗い曲だがメロディが美しいので聴ける。
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フィンランディア Op.26 [シベリウス 交響詩]


The Sibelius Edition: Tone Poems

The Sibelius Edition: Tone Poems

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



評価
★★★★★★★★★★
力強く悲劇的な序奏で始まる。
少し静かになり、美しいメロディが管楽器と弦楽器により奏でられ、悲壮感が漂う。
その後勇ましく、ファンファーレがなりティンパニーの音も鳴り響き戦闘へ向かう行進曲風になる。
賛美歌風の美しいメロディが奏でられ穏やかで平和な空気が流れる。
その後再び盛り上がり、最後は堂々と終わる。

浪人時代何度も聴いて勇気をもらった最高に美しく格好良い曲。
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ある情景への音楽 [シベリウス 交響詩]


The Sibelius Edition: Tone Poems

The Sibelius Edition: Tone Poems

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



評価
★★★★★★☆☆☆☆
分厚い弦の、悲壮なメロディで始まる。
管楽器がなった後、楽しげなお祭り気分となる。
その後再び悲しげな雰囲気が訪れる。
再び楽しげなお祭り気分となりそのまま終わるかと思いきや突然悲しげなメロディが流れ不意に終わる。
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森の精 Op.15 [シベリウス 交響詩]


The Sibelius Edition: Tone Poems

The Sibelius Edition: Tone Poems

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



評価
★★★★★★★☆☆☆
弦の刻んだスタッカート気味のこ気味良い期待感に満ちた序奏で始まる。
ファンファーレ的なものが何度かなった後、段々と霧が立ち込めてきて不穏な雰囲気になる。
管楽器が、「タッタータータタッタ」という主要動機を様々なかたちで繰り返す。恐らくこの動機が森の精の動機なのだろう。
中盤、ファンファーレが鳴り響き勝利感に満ちた堂々たる雰囲気となる。
その後、穏やかな安らぎに満ちた雰囲気となり、チェロが朗々と優しいメロディを奏でる。途中ピッチカートによる伴奏が入る部分は幻想的であり非常に美しい。段々と伴奏がカチャカチャした感じになっていくが、チェロのメロディは優雅。
悲しげなファンファーレがなり、葬送行進曲風になる。悲劇的に盛り上がって行きティンパニーの音が鳴り響き終わる。

非常に色彩豊かなドラマティックな曲。
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