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アルキビアデスⅡ [哲学 プラトン]


プラトン全集〈6〉 アルキビアデスI アルキビアデスII ヒッパルコス 恋がたき

プラトン全集〈6〉 アルキビアデスI アルキビアデスII ヒッパルコス 恋がたき

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: 大型本



この作品も、偽作の疑いがある作品らしい。
しかし、これも50ページ程度という短い作品であるが、プラトンらしい内容となっている。

『アルキビアデスⅠ』同様、ソクラテスちアルキビアデス二人の対話で、これから神に願い事をしに行こうとするアルキビアデスをソクラテスが止めて議論する。

神に祈ってその願いが叶えられる人と叶えられない人の違いはなんなのか、という話。
思慮ある願い事をする人は叶えられるが、思慮のない願い事をする人は叶えられない、という話になる。そこから思慮ある人とはどのような人か、という話になり、結論的には「最善についての知」を持っている人が思慮ある人と考えられる。

こうして外見ばかりを気にしていたアルキビアデスは内面に心を配ろうとし始める。
短いが結構興味深い内容となっている。

p.125
「われわれ自身が、無知のせいで、知らずに最悪のことをなしたり、あげくのはてには、それがわれわれに与えられるようにと祈願したりしているところを見れば、無知というものが人間にとってどんなに多くの悪しきことの原因になっていることか、ということです。」

p.145
「もし神々がわれわれのささげる贈り物や、犠牲には目をとめるが、ひとがまさに敬虔であるか、正しくあるかといった、魂のほうには目もくれないというのであれば、それはなんともたいへんなことになるかも知れないからねえ。」

この「神々」を「上司」や「権力者」に帰れば、何故日本の組織がこんなにひどい状態になっているかがわかるだろう。
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Op.111a 組曲「五日五夜」 [ショスタコーヴィチ 交響詩]

英米軍の空爆を避けてナチス・ドイツが隠したドレスデン美術館の絵画を、戦後ソ連軍が救出したというエピソードに基づいた映画らしい

01 Introduction
★★★★★★☆☆☆☆
暗く重く、不吉な雰囲気で始まる。段々と伸びやかに壮大になっていく。途中から不穏な空気が再び流れ出し、力強くなっていく。ピアノの音も聞こえる?ドラマティックで結構格好良い曲。

02 Dresden In Ruins
★★★★★★☆☆☆☆
華やかな、パーティーが始まるかのような雰囲気で始まる。段々と不穏な空気が流れ出し荒涼としてくる。軍隊が入ってきたかの様なファンファーレがところどころに聞こえる。最後は綺麗に終わる。

03 Liberated Dresden
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした壮大な雰囲気。太鼓が鳴り響き戦いの場面となり、勝利感に満ちた感動的な雰囲気となる。勝利を祝うパーティーが始まったかのような壮麗な音楽となり、最後はベートーヴェンの第9のメロディまで流れて終わる。

04 Interlude
★★★★★★☆☆☆☆
暗く始まるが、だんだん霧が晴れていくかのように明るくなっていく。行進曲風になった後、眠りにつくかのように静かに穏やかになっていく。

05 Finale
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかな管楽器の音で始まる。段々と暗くなるが、徐々に明るく祝典的な雰囲気となる。後半悲劇的になり、死刑執行のような場面も出てくる。静かになった後、牧歌的な音楽が流れ、平和に終わる。

悪くない組曲。
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Op.034 24の前奏曲 [ショスタコーヴィチ ピアノ曲]

第1番 ハ長調
★★★★☆☆☆☆☆☆
清麗とした前奏で始まるが、メロディは非常に不安げ。ハ長調とは思えない曲。

第2番 イ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
哀愁漂うメロディが少しはねた感じの伴奏の上を奏でられる。

第3番 ト長調
★★★★★☆☆☆☆☆
流れるような美しいメロディのしっとりとした曲。若干不安げな様子も混じる。段々と右手と左手が噛み合わなくなり混沌としてくる。最後は暗く重く終わる。

第4番 ホ短調
★★★★☆☆☆☆☆☆
左手の単音で始まる。そのまま右手が単音で入ってくるが、左手と右手は噛み合わない。勝手に自分の言いたいことを言い合っている感じ。フーガになってる?

第5番 ニ長調
★★★★★☆☆☆☆☆
「熊ん蜂の飛行」を彷彿とさせる30秒程度の凄まじいスピードの曲。

第6番 ロ短調
★★★★☆☆☆☆☆☆
諧謔的な跳ねた感じの曲。

第7番 イ長調
★★★★☆☆☆☆☆☆
叙情的ながら諧謔的な曲。

第8番 嬰ヘ短調
★★★★☆☆☆☆☆☆
跳ねた感じの6番に近い曲。

第9番 ホ長調
★★★★☆☆☆☆☆☆
激しく荒れ狂う曲。

第10番 嬰ハ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
叙情的なやさしいメロディの曲。

第11番 ロ長調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
激しい曲。

第12番 嬰ト短調
★★★★☆☆☆☆☆☆
漣が押し寄せてくるような伴奏の上を哀愁漂うメロディが奏でられる。

第13番 嬰ヘ長調
★★★★☆☆☆☆☆☆
元気で明るい曲。

第14番 変ホ短調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
重く暗く遅く長い曲。途中から少し盛り上がりドラマティックにはなるが、メロディはよくわからない。不協和音の連続。3分くらいではあるが他の曲が1分程度の曲が多いのでとにかく退屈。

第15番 変ニ長調
★★★★☆☆☆☆☆☆
明るく楽しげな曲。子供の曲集に出てきても良いような感じの曲。

第16番 変ロ短調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
行進曲風に格好良く始まるが、だんだん滑稽な感じに変化していく。

第17番 変イ長調
★★★★★☆☆☆☆☆
静かで穏やかな前奏の後、アンニュイなメロディが静かに奏でられる。

第18番 ヘ短調
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
諧謔的な短い曲。結構テンポは速い。

第19番 変ホ長調
★★★★☆☆☆☆☆☆
叙情的でどこか懐かしい感じのする曲。

第20番 ハ短調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
激しい曲。

第21番 変ロ長調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
軽やかで楽しげな曲。

第22番 ト短調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
静かでゆったりとした曲。どこかしら緊張感がある。

第23番 ヘ長調
★★★★☆☆☆☆☆☆
高音の美しい旋律で始まる。段々と暗さを帯びてくる。

第24番 ニ短調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
この曲集にふさわしい諧謔的な曲。

ちょっと残念な曲集。

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Op.022b 『黄金時代』より、ポルカ [ショスタコーヴィチ ピアノ曲]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆
アメリカっぽい曲。エンターテイナーっぽいラグタイム的な曲。
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Op.013 ピアノのための10の格言集 [ショスタコーヴィチ ピアノ曲]

1.レチタティーヴォ
★★★☆☆☆☆☆☆☆
右手と左手が勝手に単旋律でメロディを弾いている感じ。正直ゆっくりでつまらない。

2.セレナード
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
まったくセレナード感のない、モノローグ的な曲。

3.夜想曲
★★★☆☆☆☆☆☆☆
こちらも全く夜想曲感のない、単旋律の激しい感じで始まる。

4.エレジー
★★★☆☆☆☆☆☆☆
メロディは穏やかで綺麗っぽいが、左手の伴奏が全く右手とあっていない。

5.葬送行進曲
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
静かにファンファーレが奏され、不気味で諧謔的なメロディが流れる。暗く重い曲。

6.エチュード
★★★☆☆☆☆☆☆☆
軽やかで明るい感じだが、つまらない。

7.死の舞踏
★★★☆☆☆☆☆☆☆
力強い単旋律で前奏が奏でられ、わけのわからない主題となる。

8.カノン
★★★☆☆☆☆☆☆☆
カノン感の全くない、ただ音が出ているだけの曲。

9.伝説
★★★☆☆☆☆☆☆☆
不気味な単旋律が左手?によってひたすら奏でられ、右手はそれに寄り添う感じだがまったく美しいハーモニーを形成しない。

10.子守歌
★★★☆☆☆☆☆☆☆
暗く重く長い。

全体的に単旋律が多く、右手と左手が勝手に自分の主張をしているだけのような曲が多い。
正直つまらない。

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Op.012 ピアノ・ソナタ第一番 [ショスタコーヴィチ ピアノ曲]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆
非常に先鋭的なプロコフィエフ的な激しい第一主題。正直メロディが全く見えない。
メカニックで冷静な第二主題。こちらもプロコフィエフのバレエ音楽を彷彿とさせる。
悪魔の行進のような、低音によるウォーキングベースの上を、暗いメロディが流れる。
悪魔が暴れだしたかのような不協和音の連続によるスケルツオ楽章的な部分が現れる。
鐘が鳴り響き悪魔たちがいなくなると、静かな幻想的な雰囲気となる。
最後は主題が力強く回帰され、激しく終わる。

面白くはあるが、正直理解できない。
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Op.005 3つの幻想的な舞曲 [ショスタコーヴィチ ピアノ曲]

1.Allegretto
★★★★★☆☆☆☆☆
確かに幻想的な曲であまりつかみどころがない。

2.Andantino
★★★★★☆☆☆☆☆
前曲に似た雰囲気でもやっとしている。

3.Allegretto
★★★★★☆☆☆☆☆
元気で諧謔的なメロディの曲。この曲集の中では一番聴きやすい。
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Op.002 5つの前奏曲 [ショスタコーヴィチ ピアノ曲]

1.
★★★★★★☆☆☆☆
左手が和音の連続で緊張感のある伴奏をつけ、その上をゲーム音楽っぽいメロディが奏でられる。1分程度の曲。

2.
★★★★★★★☆☆☆
今度はソレソレソレというひたすら同じ音型の伴奏の上を、優雅で美しいメロディが奏でられる。中盤少し盛り上がりを見せる。2分程度の曲。

3.
★★★★★★☆☆☆☆
低音の和音による伴奏の上を、激しいメロディが奏でられる。1分程度の曲。

4.
★★★★★★☆☆☆☆
ドビュッシーを思わせる、アンニュイな感じのもやっとした曲。2分程度の曲。

5.
★★★★★★★☆☆☆
哀愁漂うショパンを感じさせる美しい曲。1分半程度の曲。

一曲一曲の特徴が立っていてメロディも分かりやすく、短いので聴きやすい曲集。
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