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見上げた空は青かった [文学 日本 Modern]


見上げた空は青かった

見上げた空は青かった

  • 作者: 小手鞠るい
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/09/01
  • メディア: Kindle版



次男と自転車の練習のついでに行った本屋で偶然手にした『ある晴れた夏の朝』という本に興味を抱き、前から少し気になりながらもわざわざ読まなくても良いかなあと思っていた作家小手鞠るいさんの作品を図書館で借りて読んでみた。

ドイツに東欧に住むノエミ(イリス)というユダヤ人の女の子と、風太という日本人の男の子の話。
時は1945年付近。ノエミはナチスに捕まるのを恐れ、家族がバラバラになって隠れ家に住んでいる。風太は東京に住んでいたが、疎開して今は田舎の寺で勤労奉仕をしている。

ノエミには妹がいて彼女の面倒を見ながら必死に生きている。ノエミには、五歳の誕生日の時にもらったおばあちゃんからのプレゼントであるミミちゃんといううさぎのぬいぐるみがあったが、隠れ家へ逃れるときに忘れてきてしまう。
風太にも妹がいたが彼女は死んでしまう。その妹が大事にしていたミミちゃんというぬいぐるみが疎開先へ送られてくる。彼女は妹の思い出と共にそのぬいぐるみを大事にする。

ノエミと風太はどんどん悲惨な状況に追い込まれるが、なんとか耐え抜き最後は・・・。

辛い状況を描いた暗い作品ではあるが、最後は希望を持って終わるのが良い。子どもに安心して勧められる戦争を描いた良著だと思う。
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2023 Zoorasian Brass Summer Music Festival@サントリーホール [舞台]


サキソフォックスのクリスマス

サキソフォックスのクリスマス

  • アーティスト: サキソフォックス
  • 出版社/メーカー: スーパーキッズレコード
  • 発売日: 2020/12/09
  • メディア: CD



数年前、地元のホールでズーラシアン・ブラスバンドのコンサートがあり、長男と祖母と観に行った。長男は結構お気に入りだったが、動物着ぐるみが演奏していることが気持ち悪いと言って、妻がいやがり、その後このオケのコンサートには行っていなかった。

しかし昨年末、また近くのホールでこのオケのジルベスタ・コンサートに行き、妻も次男も気に入ってしまい今回サントリーホールで行われたコンサートに行ってきた。

しかも事前に発売されたCD+DVDまで購入していったのだ。

12:45~
@小ホール(ブルー・ローズ)
サキソフォックスというキツネ4匹のサックス奏者による1時間弱の演奏会。ポップスの曲もあり、結構楽しめた。

14:00~
@大ホール
こちらはP席という後ろの席から鑑賞。指揮者の動きもよく見え、打楽器奏者が目の前で演奏しており、かなり臨場感がありよかった。

ハイドンの曲を交えた曲、「塔の上のラプンツェル」メドレー、などなど耳馴染みの良い曲が多く、楽しく聞けた。ただやはりP席は、ソロ楽器などが演奏すると、後ろ側になるので、メロディが聞き取りづらかったりした。
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4つの小品 Op. 115 [シベリウス 室内楽曲]


The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



1. 荒野にて
★★★★☆☆☆☆☆☆
荒涼とした感じの曲。印象主義派的な捉えどころのない感じの曲。

2. バラード
★★★★☆☆☆☆☆☆
重く深刻な感じで始まる。繊細な雰囲気になった後、力強く堂々とした感じになる。最後は鳥の鳴き声のような感じになり終わる。いまいち焦点が定まっていない感じ。

3. ユモレスク
★★★☆☆☆☆☆☆☆
民謡風の主題。こちらもあまり焦点が定まっていない感がある。

4. 鐘
★★★★☆☆☆☆☆☆
ピアノの単音がひたすらなる中、ヴァイオリンが縦横無尽にメロディを弾く。イマイチ。

現代的でもう一歩な曲集。
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ジョロウグモの歌 ピアノ伴奏ヴァージョン Op.27-4 [シベリウス 声楽曲]


The Sibelius Edition, Vol. 3: Voice & Orchestra

The Sibelius Edition, Vol. 3: Voice & Orchestra

  • 出版社/メーカー: BIS
  • 発売日: 2007/12/31
  • メディア: CD



評価
★★★★★★★☆☆☆
メゾ・ソプラノとピアノの曲。バリトンとオケのための曲より、メロディの美しさが際立っているきがする。かなり良い曲。
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小品 [シベリウス 声楽曲]





01. 出帆
JS. 166
★★★★★★☆☆☆☆
旅立ちの歌だけあって、希望に満ちた美しい曲。ピアノ伴奏が和音のトレモロでとても綺麗。後半どんどん力強くなっていく。

02. 泳げ、泳げ、マガモよ
JS. 180
★★★★★☆☆☆☆☆
マガモに優しく語りかける曲。

03. アンダンティーノ
JS. 42
★★★★★☆☆☆☆☆
自然に語りかける曲。止まりそうなほどゆったりとしたピアノ伴奏に始まり、そのままの雰囲気で歌も歌われる。途中から少し動きがではじめる。

04. 私は願う、私がインドにいたらと
JS. なし
★★★★★☆☆☆☆☆
インドに憧れてインドの良さを伝える歌?半音階を駆使した幻想的かつエキゾチックな曲。

05. 燃え尽きて
JS. 73
★★★★☆☆☆☆☆☆
悲しげでドラマティックなピアノの前奏で始まる。絶望の歌?
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5つの田園舞曲 Op. 106 [シベリウス 室内楽曲]


The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



1. ラルガメンテ・アッサイ~ヴィヴァーチェ
★★★★★★☆☆☆☆
少し悲しげな民謡風な主題で始まる。ヴィヴァーチェ部分になり、すこしエキゾチックな雰囲気になり気分も高揚してくるが悲しげなメロディであることは変わらない。再びゆったりとした民謡風な主題に戻り、その後エキゾチックな高揚した雰囲気が回帰され、最後は華やかに終わる。

2. アラ・ポラッカ
★★★★★★☆☆☆☆
行進曲風のピアノ伴奏で始まり、跳ねた感じの明るい主題がヴァイオリンによって奏でられる。

3. テンポ・モデラート
★★★★☆☆☆☆☆☆
結構暗めの主題をヴァイオリンが奏でて始まる。途中スピードも上がり、混沌として来る。散漫な印象の曲。

4. テンポ・ディ・メヌエット
★★★★★☆☆☆☆☆
少し不安げな始まり。哀愁漂う長めのつなぎ部分を経て、明るく前向きな音楽が流れる。優雅な感じ。最後は静かに終わる。

5. ポコ・モデラート~アレグレット
★★★★★☆☆☆☆☆
堂々とした始まり。段々と跳ねた明るい感じになる。

舞曲ということでそれなりに明るい曲が多い。
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