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5つの歌 Op.38 [シベリウス 声楽曲]





01. 秋の夕べ
★★★★☆☆☆☆☆☆
悲劇的なピアノの和音の打撃で入り、ほぼアカペラ状態で半音階を多用した悲しげな旋律をソプラノが歌う。幻想的で繊細なピアノがところどころ入る。3節目から、少し変化が現れピアノのトレモロの上を少し高ぶった感情的な歌が流れる。その後力強く劇的な雰囲気となるが、最後は静かに暗く終わる。

02. 海辺のバルコニーにて
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ピアノが単音で前奏を弾きはじめ、陰鬱なメロディを結構長めに弾く。歌もとにかく陰鬱。歌詞もよくわからない。

03. 夜に
★★★☆☆☆☆☆☆☆
低い単音による、陰鬱な伴奏で始まる。歌も陰鬱。
突然光がさしたかのように高い音に移り明るくなる。この暗明が繰り返され最後はそっと終わる。

04. ハープ弾きと彼の息子
★★★★★☆☆☆☆☆
ハープの音を模したかのような分散和音の伴奏で始まり、そのまま語りかけるような歌が入ってくる。
この曲集の中ではメロディアスだがまあ普通。

05. 私は願う、私がインドにいたらと
★★★★★☆☆☆☆☆
明るく前向きな曲。普通。

実験的な感じの曲が並ぶ。
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キラキラ共和国 [文学 日本 小川糸]


キラキラ共和国 (幻冬舎文庫)

キラキラ共和国 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 小川 糸
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/08/06
  • メディア: 文庫



『ツバキ文具店』の続き。『ツバキ文具店』を読まないとよくわからない部分も多いので、本当は、『ツバキ文具店』二巻のような感じで副題をつけておいたほうが良い気がする。実際自分もこの本を先に借りてしまい、あらすじに『ツバキ文具店』続編と書かれているのを見て急いで『ツバキ文具店』を借りた。

前巻で、祖母(先代)との心の和解をした主人公鳩子は、最後の方でかなり良い雰囲気となった食堂を営むミツロウと物語の初めに結婚する。

前巻は代書の仕事がメインのストーリーだったが、今巻はどちらかというと鳩子の家族の物語。いままでの伝統的な家族観にとらわれないような家族像を示そうとしている点で、『にじいろガーデン』に近い雰囲気を持っている。さらに言えば、自分ひとりではなく様々な人との関わりの中で自分が生かされており、お互い迷惑を掛け合って生きているんだということを示している点で、『つるかめ助産院』に近い雰囲気もある。

正直後半飽きてきた感じはあるが、ほっこり優しい物語であることは間違いない。

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