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にじいろガーデン [文学 日本 小川糸]


にじいろガーデン (集英社文庫)

にじいろガーデン (集英社文庫)

  • 作者: 小川糸
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2022/01/13
  • メディア: Kindle版



小川糸作品、3冊目。『つるかめ助産院』も『食堂かたつむり』も悪くはなかったが、素晴らしい!という感じでもなかった。

この本は文句なく素晴らしかった。女子高生の自殺しそうな場面に始まり、同性愛の駆け落ち。その後田舎町で自給自足に近い生活を営み、優しい子供達と幸せな暮らしを営んでいく。

しかし幸せな生活は長くは続かず・・・。

4人の家族がそれぞれの視点から、少しずつ時間の流れをかぶらせながら物語が進行していくので、重層的でありかつ自然に時が流れていく。

やはり人が死ぬ、という場面は読んでいて涙がこぼれそうになる。ある意味主人公と言える千代子、おチョコちゃん、ママの生き様があまりにも純粋で美しい。

血のつながりとはなんなのか、家族とはなんなのか、いろいろなことを考えさせられる深く美しい物語だった。
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急坂下りの花嫁 Op.33 [シベリウス 声楽曲]


The Sibelius Edition, Vol. 3: Voice & Orchestra

The Sibelius Edition, Vol. 3: Voice & Orchestra

  • 出版社/メーカー: BIS
  • 発売日: 2007/12/31
  • メディア: CD



バリトン独唱ピアノ伴奏バージョン
★★★★★★☆☆☆☆
やはり管弦楽バージョンよりはドラマティックさに欠けるきらいはあるが、メロディの美しさはやはりあるし、フィンランディアっぽい感じは格好良い。
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7つの歌 Op.17 [シベリウス 声楽曲]





01. もはや私は問わなかった
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした讃美歌的な美しい旋律の曲。
「以前はいろいろなものに疑問を持っていたのに、恋人に裏切られてからは一切問わなくなった」といいう曲。

02. 眠れ!
★★★★★☆☆☆☆☆
幻想的な魔法をかけるような曲。中間部は少し流れるような感じになる。

03. 鳥の戯れ
★★★★★★☆☆☆☆
淡々としたピアノの和音伴奏に乗って、美しいメロディが歌われて始まる。途中から水が滴るような印象派的なピアノ伴奏に変わり、歌も少し憂いを帯びる。結構綺麗な曲。

04. 道に迷って
★★★★★☆☆☆☆☆
オペラの一場面のような物語的な作品。結構明るい曲調。

05. とんぼ
★★★☆☆☆☆☆☆☆
短い曲が多いこの曲集の中で5分近くある大作。結構暗い。

06. 夕べに
★★★★★★☆☆☆☆
キラキラしたピアノ伴奏で始まり、鳥のさえずりのような歌が流れる。綺麗な曲。

07. 川面の木屑
★★★★★★☆☆☆☆
「愛の挨拶」に似た前奏で始まり、美しい旋律で美しい川に問いかける歌詞が歌われる。

愛らしい小品が多い作品集。
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7つのルーネベリの歌 Op.13 [シベリウス 声楽曲]





01. 岸辺の樅の木の下で
★★★☆☆☆☆☆☆☆
物語の始まりを告げるかのような、遠くから何かがやってくるような、期待に満ちた感じで静かに壮大に始まる。だんだん語りのような感じになる。
歌詞もよくわからない。

02. キスの望み
★★★☆☆☆☆☆☆☆
幻想的で静かな始まり。段々と暗く、悲しげになっていく。

03. 心の朝
★★★☆☆☆☆☆☆☆
激しく性急な感じで始まる。
「闇が私の魂を支配した」「長く絶望的な時間」など暗い歌詞が並ぶ。

04. 春は急ぎ過ぎ行く
★★★☆☆☆☆☆☆☆
幻想的なピアノ伴奏で始まり、短いパッセージで歌詞が歌われる。
「季節はあっという間に過ぎいく、だから今はただ愛し合おう」という歌。

05. 夢
★★★☆☆☆☆☆☆☆
幻想的な、まさに夢の中を描いたような曲。後半少し劇場的になる。

06. フリッガへ
★★★☆☆☆☆☆☆☆
暗く始まる。ポツポツとしたピアノ伴奏に乗って淡々と歌われる。
アフリカの黄金の河の名前?

07. 狩人の少年
★★★☆☆☆☆☆☆☆
重く始まる。暗く陰鬱な曲。

暗くメロディもすべてがもう一歩。シベリウスは歌詞や情景に合った曲を作るので、歌詞がもう一歩なんだと思う。
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