4つの前奏曲 Op.37 [スクリャービン ピアノ曲]
悪魔的詩曲 Op.36 [スクリャービン ピアノ曲]
3つの前奏曲 Op.35 [スクリャービン ピアノ曲]
悲劇的詩曲 Op.34 [スクリャービン ピアノ曲]
4つの前奏曲 Op.33 [スクリャービン ピアノ曲]
2つの詩曲 Op.32 [スクリャービン ピアノ曲]
4つの前奏曲 Op.31 [スクリャービン ピアノ曲]
4つの前奏曲 Op.22 [スクリャービン ピアノ曲]
2つの前奏曲 Op.27 [スクリャービン ピアノ曲]
幻想曲 ロ短調 Op.28 [スクリャービン ピアノ曲]
9つのマズルカ Op.25 [スクリャービン ピアノ曲]
01. ヘ短調
★★★★☆☆☆☆☆☆
印象的な左手の低音で始まり、ためらいがちなメロディが静かに奏される。中間部は少し明るく田舎の舞曲風。段々と混沌としてくる。最後は明るく田舎風の舞曲風になり、明るく終わる。ABAB形式?
02. ハ長調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ためらいがちな静かな幻想的なメロディで始まる。段々とシリアスになっていくが、最後は明るくためらいがちだが明るく終わる。
03. ホ短調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
静かにかすかな悩みを抱えた感じで始まる。段々と悩みに埋没していく感じとなっていく。そのままわけのわからないまま終わる。
04. ホ長調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
明るく始まり、中間部は暗く情念的。最後は明るく静かに終わる。
05. 嬰ハ短調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
情念的にためらいがちに始まる。中間部は明るいが、最後はためらいがちに情念的に終わる。
06. 嬰ヘ長調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
静かに明るめに始まる。そのまま静かに穏やかに曲は進む。思い出したかのように突然盛り上がって終わる。
07. 嬰ヘ短調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
アンニュイに始まり、たまに盛り上がりながらそのままアンニュイに終わる。長いし退屈。
08. ロ長調
★★★☆☆☆☆☆☆☆
静かな優しいメロディで始まる。段々と暗く情念的になっていく。
09. 変ホ短調
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
暗く重く始まる。そのまま混沌として終わる。
マズルカ感の薄い、印象の薄いさらっとした退屈な曲集。
ポロネーズ 変ロ短調 Op.21 [スクリャービン ピアノ曲]
演奏会用アレグロ 変ロ短調 Op.18 [スクリャービン ピアノ曲]
7つの前奏曲 Op.17 [スクリャービン ピアノ曲]
01. ニ短調
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげな旋律が高音で奏でられる。
02. 変ホ長調
★★★★★★☆☆☆☆
重く悪魔的な曲。
03. 変ニ長調
★★★★★★☆☆☆☆
メランコリックなメロディアスな曲。キラキラした美しさもある。
04. 変ロ短調
★★★★★★☆☆☆☆
左手でメロディ、右手で伴奏で始まる。後半逆になる。
05. ヘ短調
★★★★★★★☆☆☆
激しい情熱的で情念的な曲。オクターブの右手のメロディが凄まじい。左手もかなり主張している。
06. 変ロ短調
★★★★★★☆☆☆☆
若干不協和音の交じった不安感のある静かな曲。
07. ト短調
★★★★★★☆☆☆☆
激しい曲。
結構特徴的な曲が多いか。
5つの前奏曲 Op.16 [スクリャービン ピアノ曲]
01. ロ長調
★★★★★★☆☆☆☆
舟歌風のリズムに乗って、息の長いメロディが流れる。
02. 嬰ト短調
★★★★★★★☆☆☆
暗く情念的な下降気味のメロディが重音で奏でられる。最後は激しく終わる。
03. 変ト長調
★★★★★★☆☆☆☆
静かなゆったりとした曲。
04. 変ホ短調
★★★★★★☆☆☆☆
静かな単音によるメロディで始まる。左手が和音を奏でさらにゆっくりとなる。非常に内省的な曲。
05. 嬰ヘ長調
★★★★★★☆☆☆☆
流れるような左手のアルペジオに乗せて、若々しいメロディが奏でられる。
5つの前奏曲 Op.15 [スクリャービン ピアノ曲]
2つの即興曲 Op.14 [スクリャービン ピアノ曲]
李香蘭 [ミュージカル 劇団四季]
Story: ★★★★★★★☆☆☆
Music:★★★★★★☆☆☆☆
昔、『異国の丘』を観たことがある。結構衝撃的で、感動した覚えがあった。それ以来、劇団四季戦争三部作と呼ばれる他の作品も観てみたいとずっと思っていて、今回『夢から醒めた夢』を購入するついでにこの作品も買ってみた。
内容的には1930年頃から1945年頃までの、日本が中国で行った極悪非道な出来事を語りと劇で紹介する的な要素が強く、その中に李香蘭がエピソードが入ってくる感じで、歴史を学ぶ教材として面白い。しかも描かれ方が、日本の加害者性を強く打ち出しているところがかなり好感が持てる。
ミュージカル・ナンバーとしては、「中国と日本」最後の曲などメロディアスな曲も多く、異国情緒漂う曲、「蘇州夜曲」などの昭和の名曲なども登場し、それなりに楽しめる。
結構長い作品で見るのがしんどいが、中学生くらいにはもってこいの作品と言える。
ユタと不思議な仲間たち [ミュージカル 劇団四季]
Story: ★★★★★★☆☆☆☆
Music:★★★★☆☆☆☆☆☆
子どもたちの学芸会で6年生がやっていたらしいミュージカル。劇団四季のオリジナルということで、『夢から醒めた夢』を購入するついでに購入。
あらすじ等読んでも私はあまり興味を惹かれなかったので、東北特別招待講演というこの安いDVDを購入。
子どもたちは6年生の劇を生で観ていたことで結構内容や音楽に馴染みがあったらしく熱中して観ていた。
自分的にはストーリーもあまり良いとも思えないし、音楽は「生きているってすばらしい」と「ともだちはいいもんだ」以外は正直イマイチ。上記二曲もすごい良い曲か、と言われるとまあ普通。
メッセージは結構強く、いじめ問題を扱っていて、それを乗り越えていくというもので悪くはないのだが、何となく・・・。
とはいえ、ダンスなどもあり、生で観たらそれなりに楽しめるのではないだろうか。
夢から醒めた夢 [ミュージカル 劇団四季]
Story: ★★★★★★★☆☆☆
Music:★★★★★★★☆☆☆
今年小5の長男が学芸会でこの劇をやり、ピアノ伴奏も担当し、メロディがちょっと耳に残ったので思わず買ってしまった一枚。
赤川次郎原作本はイマイチだったが、このミュージカルはストーリーが原作より締まった感じになっており、流れも自然で、歌もわざとらしく入ってくる感じもなく結構良かった。
子供たちもお気に入りで、特に「夢を配る」「愛をありがとう」「二人の世界」が感動的なナンバーとなっている。
ストーリーも音楽もわかりやすいこの劇団四季のオリジナル・ミュージカル、オススメである。
劇団四季はディズニーや海外の翻訳ものばかりではなくこうしたオリジナルミュージカルをもっとやれば良いのにと思ってしまう。
6つの前奏曲 Op.13 [スクリャービン ピアノ曲]
01. ハ長調
★★★★★★☆☆☆☆
静かに荘厳に始まる。中盤盛り上がり、最後は静かに終わる。
02. イ短調
★★★★★★★☆☆☆
劇的に右手も左手も動き回る激しい曲。1分に満たないが非常にドラマティック。
03. ト長調
★★★★★★★☆☆☆
静かに穏やかに始まる。静かな左手のアルペジオが綺麗。終始静か。
04. ホ短調
★★★★★★★☆☆☆
きらめくような流れるような美しい曲。
05. ニ長調
★★★★★★☆☆☆☆
静かで穏やかなメロディの曲。左手は結構動き回る。
06. ロ短調
★★★★★★★☆☆☆
激しいリズミカルな行進曲風の曲。格好良い。
全体的に悪くない。
2つの即興曲 Op.12 [スクリャービン ピアノ曲]
24の前奏曲 Op.11 [スクリャービン ピアノ曲]
01. ハ長調
★★★★★★☆☆☆☆
静かな始まり。段々と盛り上がりを見せ、最後は劇的に終わる。
02. イ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
静かな憂いのあるゆったりとした曲。
03. ト長調
★★★★★★☆☆☆☆
軽やかで爽やかなスピード感のある曲。
04. ホ短調
★★★★☆☆☆☆☆☆
静かな内省的な曲。
05. ニ長調
★★★★★★★☆☆☆
静かな夢見るような旋律ではじまる。左手は揺れ動きながら少し悲しげな雰囲気を作りだす。右手が美しいメロディを静かに紡ぐ。
06. ロ短調
★★★★★★☆☆☆☆
オクターブで右手と左手が追いかけっこをするドラマティックな曲。短いし面白い試みではある。
07. イ長調
★★★★★★★☆☆☆
優美なメロディが、美しいアルペジオの上を奏でられる。
08. 嬰ヘ短調
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげなドラマティックなメロディの曲。
09. ホ長調
★★★★☆☆☆☆☆☆
ゆったりとしたアンニュイな曲。若干つまらない。
10. 嬰ハ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く陰鬱な曲。
11. ロ長調
★★★★★★★☆☆☆
美しいアルペジオに乗って、夢見るようなメロディが流れる。結構美しい曲。
12. 嬰ト短調
★★★★★★☆☆☆☆
静かで内省的な曲。
13. 変ト長調
★★★★★★☆☆☆☆
動き回る左手の上を、静かなメロディが乗る。
14. 変ホ短調
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげでドラマティックな曲。
15. 変ニ長調
★★★★★★★☆☆☆
穏やかで静かなメロディが左手によって奏でられる。同じメロディを左手が奏でられながら新しい美しいメロディが右手によって奏でられる。面白い対話的な曲。
16. 変ロ短調
★★★★★★☆☆☆☆
暗く重いメロディを左手が奏でて始まる。その上を右手が新たなメロディを奏でる。前曲と同じような感じの曲。
17. 変イ長調
★★★★★☆☆☆☆☆
明るく優しい愛らしい曲。
18. ヘ短調
★★★★★★☆☆☆☆
跳躍が激しい面白いリズムの曲。
19. 変ホ長調
★★★★★★☆☆☆☆
流れるようなアルペジオに乗って力強いメロディが奏でられる。
20. ハ短調
★★★★★★☆☆☆☆
ドラマティックな激しい曲。
21. 変ロ長調
★★★★★★★☆☆☆
穏やかな美しいメロディの曲。しみじみとした感情豊かな曲。
22. ト短調
★★★★★★☆☆☆☆
アンニュイな静かな曲。
23. ヘ長調
★★★★★★☆☆☆☆
まさにショパンの前奏曲を彷彿とさせる明るく軽やかな曲。
24. ニ短調
★★★★★★☆☆☆☆
暗く重い曲。左手の和音の連続が響き渡る。
全体的に長調の方がメロディが綺麗で聴きやすい。
2つの即興曲 Op.10 [スクリャービン ピアノ曲]
左手のための前奏曲と夜想曲 Op.9 [スクリャービン ピアノ曲]
12の練習曲 Op.8 [スクリャービン ピアノ曲]
01. 嬰ハ長調
★★★★★★☆☆☆☆
まさに練習曲っぽい速いパッセージで始まる。中間部は少しメロディアス。
02. 嬰ヘ短調
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも速いパッセージだが、哀愁漂うメロディが終始流れる。
03. ロ短調
★★★★★★☆☆☆☆
情熱的なメロディで始まる。中間部は少し穏やかにロマンテックになる。
04. ロ長調
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかな流れるような始まり。段々とメランコリックなメロディが浮かび上がってくる。段々とスピードが上がりはじめのメロディが回帰される。
05. ホ長調
★★★★★★☆☆☆☆
オクターブで郷愁漂うメロディが奏でられる。段々と情熱的になっていく。最後は夢見るように終わる。
06. イ長調
★★★★★★☆☆☆☆
少し悲しげだけどどこか夢見るような美しい旋律。初恋の相手を思っているような曲。
07. 変ロ短調
★★★★★★☆☆☆☆
静かだが速いパッセージで始まる。中間部は静かな綺麗なメロディになる。
08. 変イ長調
★★★★★★☆☆☆☆
初恋の人ナターリア・セケリーナによせて書かれたことから「ナターリアのレント」とも呼ばれているらしい。最後は消え入るように静かに終わる。
09. 嬰ト短調
★★★★★★★☆☆☆
情熱的に力強く始まる。中間部はコラーレ風で美しい。段々熱を帯びてきてはじめの情熱的な旋律に戻る。結構良い曲。
10. 変ニ長調
★★★★★☆☆☆☆☆
ザ練習曲という感じの始まり。少し穏やかなメロディとなる。再び始まりのフレーズに戻り、最後は盛り上がって終わる。
11. 変ロ短調
★★★★★★☆☆☆☆
和音による伴奏の上で、メランコリックなメロディが奏でられる。中間部は少し情熱的。最後は明るく終わる。
12. 嬰ニ短調
★★★★★★☆☆☆☆
激しく情熱的な始まり。少し秋を感じさせる物悲しさがある。段々と盛り上がり情熱的に激しく終わる。
オリエンタリズム 下 [学術書]
『オリエンタリズム』を読み終わった。最近かなり疲れており、普通の本を読むのも億劫だったので、このような学術書が読めるのか、と初めは心配だったが文体的にかなり読みやすく、思っていたよりも速く読み終えられた。
p.17
「すべてのヨーロッパ人は、彼がオリエントについて言いうることに関して、必然的に人種差別主義者であり、帝国主義者であり、ほぼ全面的に自民族中心主義者であった、といってさしつかえない。」
p.75
「オリエントの人間は、何よりもまず東洋人であって、人間であることは二の次だった。」
p.279
「この地域(アラブ地域)には広汎な嗜好の画一化がおこっており、その象徴となっているのが、トランジスタやブルー・ジーンズ、コカ・コーラばかりでなく、合衆国のマス・メディアが提供し、大量のテレビ視聴者が考えもなしに消費する、オリエントに関する数々の文化的イメージである。~中略~西洋の市場経済とその消費志向のおかげで、市場の需要をみたすべく教育されたひとつの知識人階級が生み出されてきた(そして、現在なお加速度的に生まれつつある)ことを指摘できる。」
p329に、
「女性のみが女性の立場に立って、女性のためにものを書くことができ~」
という文章を読んだとき、上野千鶴子が「女性学」というものの説明をする時に同じようなことを言っていたなあ、と思い出した。
上に引用した文章の「オリエント(の人間)」を「女性」に変えて、ヨーロッパ(西洋)人などを「日本人の男たち」に変えて読むと、違和感なく読めてしまうことに気がつく。
オリエンタリズムにしても、女性に対するいろいろな見方にしても、結局そこに自分の方がえらく、相手を従属させる、人間としてみない、という視点があるのだろうなあと思うのだ。
あとがき等にもあるように、いろいろな点で不備な点や曲解がある作品なのかもしれないが、問題提起の書としては非常に優れた作品だと感じた。