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ミュージカル カラフル @世田谷パブリックシアター [舞台]

世田谷パブリックシアターで現在公演中の、ミュージカル『カラフル』を長男と観劇してきた。

直前に原作を読んでいただけあり、原作とミュージカルの比較等も出来かなり楽しめた。

主役の小林真を演じたのは、鈴木福という子役としてブレイクした役者。どっちかというとぽっちゃりタイプで、私のなかの「小林真」はもう少しやせ型でオタクっぽい感じだったので、ちょっとイメージが違った。

原作と違う部分として、親友の早乙女くんと買い物に行く場面があったのだが、ここが、アナログの良さを訴えるような場面があり、コロナ禍を経て、生の良さというか人間と人間の生のふれあいこそが人の心と心のふれあいにつながるんだ、ということを訴えているようで良い演出だと思った。

公演後、脚本・作詞・演出の小林香さんとのトーク・イベントがあり、色々な話を聞けてよかった。
芸術監督の白井晃さんが、「世田谷パブリックシアターは、心の病院でありたい」と言っているという言葉が聞けて、演劇とか芸術というものが人々にとって心を癒すものであってほしいと改めて思った。

久しぶりに世田谷パブリックシアターに入ったが、やはり良い劇場だと思った。
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カラフル [文学 日本 森絵都]


カラフル (文春文庫)

カラフル (文春文庫)

  • 作者: 森 絵都
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: Kindle版



名作と呼ばれ、小中学生の推薦図書として多く取り上げられる作品。一度は読んでおきたいなあと思いながらも今まで読まずに来た。

今日、この作品のミュージカルを見に行くので、せっかくなので予習してからと思い、図書館で借りて読んだ。

ある罪を犯して死んでしまった魂が、輪廻のサイクルに戻してもらうために、自殺してしまった少年の体を蘇らせ、その中に入り込んで自分がどのような罪を犯したのかを思い出す、というストーリー。

あらすじだけ見ると正直あまり面白くなさそうだし、はじめはあまり引き込まれず淡々と読んでいた。
自殺してしまった少年の家族や学校での状況は確かにひどいものだった。しかし、実際色々な経験をする中で、少年が見えていなかったであろう真実が色々と見えてくる。

少年の心の成長物語を、一度死なせ、面白い形で新たに体験させるという画期的な試みを持った作品。
圧倒的なおもしろさか、というとそうでもないが、確かにじんわり心にしみる作品ではある。
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ヴァイオリンとピアノ 5つの小品 [シベリウス 室内楽曲]


The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 2

  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD



1. アレグレット ト長調 JS. 86
★★★★★★★★☆☆
哀愁漂う何ともいえない下降していくメロディが心に残る。ピアノも同じメロディを奏でる。非常に美しい伴奏。ピアノがメロディを弾いて始まる、中間部の重く情念的な雰囲気も綺麗。最初の下降気味のメロディに戻って美しく終わる。

隠れた名曲。

2. テンポ・ディ・ヴァルス ロ短調 JS. 89
★★★★★★★☆☆☆
こちらも哀愁漂うメロディが静かに奏でられて始まる。段々と光が差していくような感じではあるが、基本は悲しげ。中間部は明るく開放的。後半もある程度明るく進むが、最後は少し悲しげに終わる。

3. マズルカ イ長調 JS. 4
★★★★★★☆☆☆☆
明るく短い舞踏曲。リズムが面白い。

4. アンダンテ・モルト ハ長調 JS. 49
★★★★★★★☆☆☆
流れるようなアルペジオの伴奏の上をしっとりかつゆったりとしたメロディが優美に奏でられる。中間部は若干悲しげで哀愁漂うメロディ。段々と盛り上がって行き、最後はゆっくりと静かに消え入るように終わる。

5. 朝の歌 イ長調 JS. 3
★★★★★★☆☆☆☆
静かにゆったりと始まり、鳥の声を模したかのようなヴァイオリンが入り、軽やかな主題が穏やかに奏でられる。少し動きが出始め明るくなっていく。最後は静かに終わる。

全体的にメロディが綺麗で良い曲が多い。
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