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4つのノルウェーの叙情 [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



Intrada
★★★★★★☆☆☆☆
牧歌的で平和な行進曲風の曲。

Song
★★★★★★☆☆☆☆
少しゆったりとしたリラックスした感じのある美しいメロディの曲。

Wedding Dance
★★★★★☆☆☆☆☆
あまり結婚式感のない、力強く短い曲。

Cortege
★★★★★★☆☆☆☆
牧歌的な感じが戻ってきて、穏やかに始まる。段々と軽やかになっていく。再び穏やかに行進曲風に終わる。
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エウテュデモス [哲学 プラトン]


プラトン全集〈8〉 エウテュデモス プロタゴラス

プラトン全集〈8〉 エウテュデモス プロタゴラス

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: 単行本



この巻は恐らく、ソフィストがテーマになっているもの。
ソクラテスとクリトンという盟友ふたりが登場し、ソクラテスがソフィスト達と話をした時の様子を語り、その対話について、ソクラテスとクリトンが対話をするという入れ子構造のようなものになっている作品。

ソクラテスとクリトンの対話はそれなりに面白いのだが、ソクラテスとソフィストたちの対話はとにかく退屈。ソフィストたちの話が全て詭弁であり意味がわからない。

p.105
「クリトン、しかし君はどの職業においてもくだらぬ人々は多くて一文の値打ちもないが、しかし立派な人々は少なくて値打ちの尊いものだということを知らないか。」

というソクラテスの言葉が全て。

残念な作品だった。
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管弦楽のための小品 [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



祝賀前奏曲(ピエール・モントゥーの80歳の誕生日に捧ぐ)
★★★★★☆☆☆☆☆
1分足らずの短い晴れやかな曲。

小管弦楽のための組曲 No.1
★★★★★★☆☆☆☆
1.Andante
クラリネットがひたすらシミドファを繰り返す中、幻想的な音楽がゆったりと奏でられる。
2.Nopolitana
少し元気で快活な音楽。
3.Española
すこしおどろおどろしい始まり。若干エキゾチック。
4.Balalaika
快活で元気な曲。
5.Gallop
少しおどけた感じの曲。

楽しい曲集。

小管弦楽のための組曲 No.2
★★★★★★☆☆☆☆
2.Waltz
少し調子っぱずれのワルツらしくないワルツ。
3.Polka
力強い曲。この曲もどこか調子っぱずれ。
4.Gallop
力強く始まるが、途中でひっかかって転んだようになる。混沌とした後、再び力強く走り出す。

調子っぱずれな感じが終始流れていて面白い。
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幻想曲 花火 [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



恩師リムスキー・コルサコフの娘の結婚式のために作曲されたものらしい。

評価
★★★★★★☆☆☆☆
軽やかな管楽器の音で始まり、段々と楽器が増えていき盛り上がっていく。最後は勝利感に満ちた雰囲気で堂々と終わる。
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幻想的スケルツォ [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



メーテルリンクの『蜜蜂の生活』に感銘を受けて作曲されたものらしい。

評価
★★★★★★☆☆☆☆
働き蜂のせわしない様子を表しているかのような賑やかで幻想的な始まり。
精密な巣の中を飛び回るかのような感じになった後、休息するかのようにゆったりとした雰囲気となる。すごく平和な感じ。
再びせわしない雰囲気に戻る。突然侵入者が入り込んだかのような緊張感ある場面になる。
最後は侵入者をやっつけて元気に終わる。

ストラヴィンスキーの管弦楽アレンジの妙が光る作品。生で聴いてみた曲。
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ロシア風スケルツォ [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



管弦楽用の小品。ジャズ・バンドに依頼されて作曲したらしい。

評価
★★★★★☆☆☆☆☆
軽やかな行進曲風の始まり。ピアノとハープが、少し幻想的で優しい雰囲気を演出する。再び行進曲風に戻る。

普通の曲。
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Op.141 交響曲第十五番 イ長調 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
トライアングルの音で始まり、管楽器が明るく牧歌的なメロディを長く奏でる。弦も入ってきて段々と静かに盛り上がっていく。ロッシーニの「ウィリアムテル序曲」からの曲が引用されたり、夜の子供部屋でおもちゃたちが起きだして遊んでいる模様を描いているかのような楽章。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
深い森を感じさせる雰囲気で始まる。弦楽器の美しい音色が印象的。巨人がゆっくりと歩いていくくるようなどこか諧謔的な雰囲気が中間部にやってくる。悲劇的な盛り上がりを見せ悲しげな旋律が浮き上がってくる。ムチの音が鳴り響きかなり暗さを帯びる。最後は暗く重く終わる。

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
軽やかなクラリネットの音で始まる。混沌としたお祭り風の短い楽章。

第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
重い足取りの暗い始まり。暗い中を、どこかウィットに富んだ感じや、憂いに満ちた感じのメロディが顔を出す。少し勇壮な感じになった後。最後はチェレスタ?の音やおもちゃの音っぽい音がなり諧謔的に終わる。

普通。
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Op.135 交響曲第十四番 ト短調 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第1楽章 深いところから 
★★★★☆☆☆☆☆☆
美しく流麗な前奏で始まる。バス独唱がはいり一気に暗くなり、弦楽器がキンキンとした不吉な伴奏を奏でる。

第2楽章 マラゲーニャ
★★★★☆☆☆☆☆☆
軽く諧謔的な伴奏とソプラノ独唱。こちらもキンキンとした音。

第3楽章 ローレライ
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ムチの音で始まり、ソプラノとバスによる軽い感じの対話となる。正直つまらないオペラの一場面を魅せられている感じ。鐘の音がなった後は静かな穏やかな音楽となる。

第4楽章 自殺者
★★★★☆☆☆☆☆☆
チェロとピアノによる子守歌のような静かで美しい雰囲気で始まる。段々と不穏な音楽となっていく。鐘の音が鳴り暗く重い感じなる。前半はとても良いが後半残念。

第5楽章 心して
★★★★☆☆☆☆☆☆
太鼓とソプラノが活躍する軽い曲。

第6楽章 マダム、ご覧なさい
★★★☆☆☆☆☆☆☆
バスとソプラノの安っぽいオペラチックな対話。

第7楽章 ラ・サンテ監獄にて
★★★★☆☆☆☆☆☆
弦の低い響の前奏の後、バスが暗い旋律を歌う。その後ピッチカートによる乾いた少し諧謔的な演奏がかなり長く続く。その後バスが入ってピッチカートと歌のやりとりになる。

第8楽章 コンスタンチノープルのサルタンへのザポロージェ・コサックの返事
★★★★☆☆☆☆☆☆
かなり力強いバスの歌と伴奏。

第9楽章 おお、デルウィーク、デルウィーク
★★★★★☆☆☆☆☆
ヴァイオリンが悲劇的な旋律を奏で、バスが悲しげな歌を歌う。ヴァイオリンが綺麗。

第10楽章 詩人の死
★★★★★☆☆☆☆☆
ヴァイオリンのキ~ンとした高音で始まる。ソプラノが儚げなメロディを静かに歌う。

第11楽章 結び
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
カチカチとした音の後、ソプラノとバスがハーモニーを奏で終わる。

安っぽいオペラみたいでいまいち。

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Op.113 交響曲第十三番 変ロ短調 バビ・ヤール [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章 バビ・ヤール
★★★★★☆☆☆☆☆
静かで重い悲劇的な始まり。同じメロディで苦痛に満ちた呻くような歌となる。反ユダヤ主義を糾弾したものらしい。皆で一致団結して何かを倒そうとしているかのような勇ましい音楽となった後、バリトンが力強く歌う。その後モノローグ的な引いた音楽となる。その後オケだけとなり不吉な感じの物々しい雰囲気となった後、暗く重い合唱となる。その後朗々としたバリトンの独唱・合唱と続け、苦しげに終わる。

第二楽章 ユーモア
★★★★★☆☆☆☆☆
バカ明るい曲。ユダヤのお祭りを描いている?段々とシリアスになっていく。

第三楽章 商店で
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く重く始まる。歌が入った後、若干幻想的な浮遊感のある感じになる。そこへ暗いメロディを持った歌が入ってくる。結構悲しげ。時計の音のようなカチカチした音が中間部になる。突然劇的に盛り上がるが、最後は静かに終わる。

第四楽章 恐怖
★★★★★☆☆☆☆☆
アタッカでそのまま入る。銅羅の音がひたすら静かに鳴り響き続ける。暗く重い合唱が囁くように入ってくる。バリトンの苦しげな独唱が続いた後、行進曲風の合唱を挟み、曲は一気に盛り上がり、バリトンの力強い独唱となる。最後は死者を弔うような静かな音楽で終わる。

第五楽章 出世
★★★★★☆☆☆☆☆
明るく牧歌的なメロディが管楽器によって奏でられる。諧謔的な対話風のソロと合唱のやりとりとなる。ピッチカート主体の弦楽器による乾いた間奏の後、乾いた合唱が続き、その後オケだけとなり段々と盛り上がっていく。鐘の音が鳴り、静かな穏やかな音楽となる。

全体的に暗く、もう一歩な気がする。
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Op.112 交響曲第十二番 ニ短調 1917年 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★★★★☆☆
うめくような弦の低音によるゆったりとした始まり。高音も加わって悲劇的な雰囲気となる。
ドラムが鳴り響いた後、勇ましくてキャッチーな主題が提示される。スピード感もありかなり格好良い。悠々として壮大な第二主題が美しい。混沌とした展開部を経て、最後は第二主題が勇壮に回顧され終わる。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ピッチカートの音で静かに始まり、チェロが穏やかだが少し不穏なメロディを静かに奏でる。管楽器も重なってくる。第一楽章の美しい第二主題が時折顔を見せる。基本的には終始静かでゆったりとしたテンポ。

第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
淡々と静かに始まるが、第一楽章で用いられた主題が回帰され盛り上がりを見せ祝祭的になる。

第四楽章
★★★★★★★★☆☆
アタッカでそのまま入り、雄大で壮大なテーマが流れる。第一楽章の主題が穏やかに顔を見せる。静かにゆったりと盛り上がっていく。最後はテーマが何度も感動的に繰り返されチャイコフスキー的に終わる。

同じ主題が全楽章にわたって流れるためメロディが頭に残りとても聴きやすい曲となっている。名曲。
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凛として弓を引く 初陣編 [文学 日本 Modern]


凜として弓を引く 初陣篇 (講談社文庫)

凜として弓を引く 初陣篇 (講談社文庫)

  • 作者: 碧野圭
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2024/03/15
  • メディア: Kindle版



本屋で新刊のところを見ていたら偶然目に入って、「新刊出てたんだ」と思い早速図書館で予約。

今回は、初めての大会に出ることになった。
練習もろくにできず初めての大会も散々な結果だった、メンバーだが、練習量を増やし、様々な人との関わりの中で自分の弱点を見つけ成長していく主人公たち。

もちろん弓道の様々な描写も面白いのだが、主人公が公立高校の2年生ということもあり、進路の悩みなども出てきて結構面白い。恋愛模様も入り乱れ始めかなり面白くなってきた。

p.148
「母はわかっていない。高校の、いまの仲間たちと弓道をやりたいのだ。いまのメンバーで大会に出たいのだ。それは今しかできないことなのに」

これは高校2年生を担任することが多く、部活を引退しようかどうか迷っている生徒に私がよく言う言葉に似ており、結構印象に残った。

p.149
「将来を見据えて、勉強以外はほどほどにするのが正しいのだろうか。高校って、大学に進むための通過点でしかないのだろうか。大学は?就職のための通過点? ~中略~そうやって来るべき未来のために、常に備えているのが正しいのだろうか。十七歳の自分は今しかないのに。
 その今をちゃんと楽しんだり、勉強以外のことを頑張ったりしてはいけないのだろうか?それをあきらめたまま将来が訪れても、過去の自分はそれでよかった、と心底思えるのだろうか?」

これも良く生徒に言う言葉だ。

色々な面でとてもよかった。続きも楽しみだ。

ちなみに、p249の真ん中へんで、「矢の処理も~」とあるのだがこれは「失の処理も~」じゃないのかなあ、とちょっと思った。
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Op.103 交響曲第十一番 ト短調 1905年 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
静かな、夜明けをイメージさせる雰囲気で始まる。朝の目覚めを告げるかのような若干影があるが明るいファンファーレが鳴り響く。人々が若干眠いながらも起きてくるような感じのアンニュイな雰囲気となる。再びファンファーレが鳴り響き本格的に目覚め始める。ティンパニーの静かで一定のリズムに乗って、悲しげで不穏なメロディが流れる。暗さを保ったまま淡々と音楽は進む。最後は静かにファンファーレがなり暗く終わる。

とにかく暗く長い楽章。

第二楽章
★★★★★★★★☆☆
おどろおどろしい始まり。嵐が吹き荒れている感じの雰囲気。メロディはそのままに少し引いた感じになり、弦がゆったりと静かにメロディを分厚く奏でる。その後盛り上がったり、穏やかになったりを繰り返すが、基本的なは同じメロディなので、ラヴェルの「ボレロ」的な感じで何となくはまってくる。
コラール風の間奏の後、突然牧歌的なファンファーレがなるが、突然力強く強烈な音が鳴り響き、おどろおどろしい雰囲気に戻る。その後小太鼓と銅羅の音が鳴り響き行進曲風の凄まじい音楽となる。最後は眠りに落ちるかのように静かに終わる。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
弦の静かなピッチカートで始まり、ゆったりとした悲しげな旋律が流れる。その後沈鬱な葬送行進曲となる。故人を痛むかのような沈痛なメロディが悠々と奏でられる。ティンパニーの音が連続で鳴り続け不気味に盛り上がり始める。弦のピッチカートの音と共に段々と静かになり、祈るように終わる。

第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
勇ましく始まる。その後行進曲風に曲は進んでいく。中間部、パーカッションの音が鳴り響き、壮大なゆったりとした感じになる。その後曲は静まり、穏やかな雰囲気となる。不穏な空気が流れ出し再び盛り上がり最後は鐘の音ともに悲劇的に終わる。
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Op.093 交響曲第十番 ホ短調 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
弦の呻くような低音による前奏で始まる。荒涼とした雰囲気から、段々と盛り上がり情熱的になる。
その後クラリネットがしばらく息の長い旋律を奏でる。段々と盛り上がり激しく混沌としてくる。
中盤悲劇的で悲しげな旋律が力強く奏でられる。再び静まりすこし不穏な空気が流れる。
その後大草原をおもわせる壮大な音楽となり、静かに終わる。
25分近い長大な楽章。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
弦の好戦的な伴奏に乗って、管楽器が力強いメロディを奏でる。パーカッションも入ってきてかなり激しい音楽となる。終始激しく終わる。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
淡々として静かだが、少しはねた感じの諧謔的な始まり。力強いファンファーレがなった後、静かな夜の音楽となる。三拍子のおもちゃの行進になった後、盛り上がりを見せ、最後は静かに諧謔的に終わる。

第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
唸るような弦の低音で始まり、クラリネットの少し悲しげな第一主題が流れる。第二主題は若干明るく軽やか。展開部はややシリアスで勇ましい。再び静寂が訪れ物悲しげになる。突然明るくなり、最後は盛り上がって終わる。

全体的に長い。
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ファーストラブ [文学 日本 島本理生]


ファーストラヴ (文春文庫 し 54-3)

ファーストラヴ (文春文庫 し 54-3)

  • 作者: 島本 理生
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/02/05
  • メディア: 文庫



島本理生の直木賞受賞作で映画化もされている作品。

父親を殺してしまった女子大生を中心に、彼女のルポルタージュを書く事になった臨床心理士の女性の話。

どちらの女性も重い過去を背負い、結局精神的に追い詰められた状態で、奔放な性行為に走る、というのは島本理生の小説のパターンと言える。やはり読んでいてこういう描写はちょっとつらい。こちらも前回読んだ『ナラタージュ』と同じように、女性が受ける性暴力(肉体的&精神的)がテーマとなっており、ここに司法も絡んでくるので、物語がかなり重層的で深いものになっている。

正直言うと、裁判の結果が私としては納得いかない感じだが、そのあとにやって来るエンディングエピソードは何故か心がほっこりする。

p.21
「孤独と性欲と愛の区別は難しい」
この言葉はどの島本作品にも横たわっているテーマな気がする。

直樹賞受賞作だけあり、確かに面白かった。
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Op.070 交響曲第九番 変ホ長調 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
軽妙な弦の音で始まる。管楽器も混じり軽妙な音楽は続く。軽い行進曲風になった後、中間部は若干シリアスに。最後は行進曲風に勇ましく終わる。

第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
少し乾いた感じのメロディで幽玄な雰囲気で始まる。どことなくエキゾチックなメロディ。少し不安げな雰囲気がやってくる。その後仄暗い雰囲気となり、最後は静かに淡々と乾いたメロディが回帰され終わる。

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
クラリネットの軽快な音で軽妙に始まり、段々と盛り上がっていき勇壮な感じになる。

第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
アタッカで三楽章から続いて始まる。かなり悲劇的でこの曲の中では珍しい感じ。すぐに穏やかになりエキゾチックなメロディが流れる。再び悲劇的な雰囲気となった後、静かでグルーミーな感じになる。

第五楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
アタッカで四楽章から続いて始まる。乾いた感じの行進曲風で始まる。軽妙に淡々と曲は進んでいく。段々と感情の高まりを見せ、勇ましい行進曲となる。最後はスピードを挙げて盛り上がって終わる。

全体的に軽妙で楽しくはあるが、普通。
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Bleak House 32~45章 [文学 イギリス Dickens]


Bleak House (Wordsworth Classics)

Bleak House (Wordsworth Classics)

  • 作者: Dickens, Charles
  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions Ltd
  • 発売日: 1997/08/01
  • メディア: ペーパーバック



エスターは天然痘から復活するが、顔に後遺症が残り、かつての美しさを失ってしまう。その姿を見てショックを受けてから立ち直るまでの心理描写が繊細で美しい。周りの人々の優しさに助けられ何とか気持ちを立て直す。荒涼館の相続人リチャードと再開。彼は相変わらずどうしようもない生活をしており、借金まみれ。リチャードの婚約者エイダも心配するが一向に改善しない。

そんな中、もうひとつの物語の軸デッドロック夫人がエスターのもとへ。実はエスターの母親で許されない妊娠をしてしまったために、親に引き離されてしまったと告白。今後もこの関係は公にできないと言われる。

悶々とするエスター。結局それを荒涼館の主人ジョンに告げる。ジョンはその後エスターに結婚を申し込み受け入れられる。

それと並行して、エスターに天然痘をうつした浮浪児ジョーが野たれ死ぬ。最後に彼に救いの手を差し伸べたのが、エスターを愛していたが経済的に裕福でなかったために、船の専門医として旅立たなければならなかったアラン・ウッドコート。その後もデッドロック夫人の過去を知っているデッドロック家のお雇い弁護士ターキングホーン氏が殺されたりと、人がどんどん死んでいく。

どこに向かいたいのかさっぱり見えないが、終わりが見えてきた。
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リトル・バイ・リトル [文学 日本 島本理生]


リトル・バイ・リトル (角川文庫)

リトル・バイ・リトル (角川文庫)

  • 作者: 島本 理生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: 文庫



母親が離婚・再婚・離婚し、腹違いの妹と母親と三人の女性で暮らす主人公ふみ。
母親の働く整骨院にやってきたキックボクシングをやっている青年周と出会い、何気ない会話、行動を共にすることで、彼女の暗い過去を自己認識し何となくそれを自分で解決していく方向へと向かう。

アンニュイな感じで、淡々と進んでいくが、どこか温かい。肉体関係も出てこず、悪役っぽい人もあまり出てこないので結構読みやすい。そこまで面白い作品ではない。

未成年の飲酒、飲酒運転、違法な自転車の乗り方など、結構アウトな描写が多い作品でもある。
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ナラタージュ [文学 日本 島本理生]


ナラタージュ (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

  • 作者: 島本 理生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: Kindle版



映画化もされ書評も大評判のこの書。
女子校生とその子がいじめで悩んでいる時に救った世界史教師の恋愛物語。

純愛小説、とよく言われているのだが、この本のテーマは全く違う。
自分の気持ちに正直なせいで相手を精神的に傷つけてしまっていること、デートDV、家庭内精神的DV、そしてまさに本当の性暴力など、一見純愛に見えるものから生まれる様々な暴力的側面に光を当てた小説と言える。

様々なポップ・ミュージックやJazz,文学作品が登場するのだが、あまりそこに登場する意味も感じない。途中の男女が付き合っている部分の描写も結構読んでいて辛くなる。かなり村上春樹の小説っぽくて読んでて若干気持ち悪くなった。

そしてこの人は徹底的に、気持ちの高まり⇒肉体関係、ではなく、肉体関係⇔精神、みたいな性の描き方をしているなあと思った。

正直私には受け付けない小説だった。
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Op.065 交響曲第八番 ハ短調 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
まさに悲劇の序章といった前奏から始まり、息の長い悲しげで静かな旋律が弦楽器によって奏でられ、だんだんと管楽器に移行していく。弦に戻り非常に内省的な感じになっていく。だんだんと感情的高まりを見せ打楽器も入り盛り上がる。ティンパニーやパーカッションが大活躍する悪魔たちの祭典のような雰囲気となる。その後静かな夜がやってくる。ファンファーレがなりひびき悲痛になった後、最後は静かに穏やかに終わる。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
悲劇的で力強い始まり。行進曲風になった後、少し諧謔的に。その後行進曲風に戻り壮大に盛り上がっていく。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
弦がこ気味良く力強いリズムをひたすら奏で続ける。その上を不安げだけど力強いメロディが流れる。
アタッカでそのまま第四楽章へ。

第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
銅鑼が鳴り響き、その後悲劇的なゆったりとした感じになる。穏やか少し安らぎのある雰囲気がやってくる。低音がたえず呻くようなベースラインを奏でているのが印象的。後半は幽玄な雰囲気になっていく。

第五楽章
★★★★★★☆☆☆☆
少し乾いた感じの感情を配した始まり。段々と感情が入ってくる。荒涼とした雰囲気で曲は進む。パーカッションが鳴り響き凄まじい盛り上がりを見せた後、荒涼とした雰囲気に戻り最後は静かに消え入るように終わる。

悪くはないが長い。
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Op.080 交響曲第七番 ハ長調 レニングラード [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★★★★☆☆
これから戦争へ赴かのような力強くて勇壮な第一主題。
平和で穏やかで美しい第二主題。
小太鼓がこ気味良いリズムを叩き、その上を牧歌的なメロディが流れる。段々と勇ましく堂々としてくる。同じメロディが繰り返される、この部分かなり長いのだが、ラヴェルの「ボレロ」にかなり影響を受けているらしい。銅羅の音が響き渡り悲劇的で壮大な雰囲気となる。
その後静かで穏やかな夜の音楽となり、そのまま静かに終わる。

30分近い長大な楽章だがメロディもキャッチーで飽きない。

第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
深い森をさまよっているかのような静かな始まり。管楽器による哀愁漂う美しいメロディが聞こえてくる。段々と盛り上がって行き感情的高まりを見せるが、後半再び穏やかになる。最後は静かに終わる。

第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
オルガンの音で荘厳に始まる。若干悲しげでせつなげな主題を弦楽器が奏でる。深く深遠な世界がなだらかに広がっていく。
突然悲劇的なメロディが、弦楽器の迫ってくるような伴奏に乗って現れる。行進曲風に盛り上がった後、明るく穏やかなメロディが静かに流れる。最後には澄み切った雰囲気となり終わる。

第四楽章
★★★★★★★☆☆☆
静かに囁くように始まる。だんだんと力強さを増して行く。
途中静かになり牧歌的な雰囲気となる。だんだんと不穏な空気が流れ出し弦の低音が静かにずっとなっている上を苦しげな旋律が流れる。ゆっくりと盛り上がり始めクライマックスを迎える。ティンパニーの音も成り壮大になっていく。最後は高らかに勝利宣言をし終わる。

一楽章一楽章がそれぞれ長く最後の方は若干飽きてくるが、ひとつひとつの要素が良いので良い。

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南十字星 [ミュージカル 劇団四季]


劇団四季 ミュージカル 南十字星 [DVD]

劇団四季 ミュージカル 南十字星 [DVD]

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2009/01/23
  • メディア: DVD



Story: ★★★★★★★★☆☆
Music:★★★★☆☆☆☆☆☆


中国・韓国侵略、シベリア抑留などをテーマにした文学作品や映像作品は少ないが、南方への侵略をテーマにしたものは少ない気がする。そうした中、オランダ占領下のインドネシアに攻め入った日本軍をテーマにし、日本人とインドネシア人の愛をテーマにしながら、戦争責任に関して観ているものに強く考えさせる作品となっている。

正直ミュージカル作品としては、音楽があまりにつまらないのでもう一歩。しかし劇として色々考えさせられる部分が多い。南方に侵略した日本の残虐さの描写がもう一歩な気がするが、主人公の人間性のすばらしさをうまく描き出し、そうした人が色々な人の思惑によって処刑されてしまう物語をもうまく描き出している。

「歴史の転換点には、無数の名もない若者の命が失われる」「無価値の価値を信じて私は死んでいく」という主人公の最後の言葉は心に響いた。

劇団四季も、ディズニー作品で適当にお茶をにごすのではなく、昭和・戦争三部作のような骨太の作品をもっと上演すればよいのにと思う。
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Op.054 交響曲第六番 ロ短調  [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
分厚い弦の前奏で始まる。
悲劇的なメロディから少し乾いた感じになり、盛り上がった後、静かで穏やかな雰囲気となる。
突然太鼓の音が鳴り響き暗く陰鬱になる。東洋風の笛の音がなる。
20分近い長大な楽章。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
軽やかで躍動的に始まる。段々と盛り上がる。鳥たちが自由に飛び回っているような感じ。段々とほかの動物たちも参加し大騒ぎとなる。

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
躍動的な主題で始まる。少し諧謔的な雰囲気を挟みながら盛り上がっていく。最後は楽しげに終わる。

悪くはないが普通。
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Op.047 交響曲第五番 二短調  [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
悲劇的な序奏の後、静かな悲しげな旋律が弦楽器によって奏でられる。
静かで悲しげな高音の第二主題。
ピアノが乾いた旋律を奏で展開部が始まる。馬が大草原を疾走するような雰囲気となる。劇的に堂々とした音楽となりクライマックスを迎える。
静かで平和な夜の音楽となりチェレスタの音も登場し穏やかに終わる。

第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
力強い弦の音で始まる。開放感のある勇ましいメロディが流れた後、少しウィットに富んだ楽しく明るいメロディが管楽器によって奏でられる。最後は愛らしく楽しげに終わる。

第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
天上をイメージさせる静かで息の長い美しい旋律を弦楽器が奏でる。その後暗めのメロディがオーボエによって提示され少し不吉な雰囲気となる。段々と盛り上がって行き、弦のトレモロの伴奏に乗って哀愁漂う美しいメロディが奏でられる。最後は静かに終わる。

第四楽章
★★★★★★★☆☆☆
「水戸黄門」のような時代劇のような始まり。ティンパニーも大活躍。
大変な事件が起きたような騒がしい音楽となる。
事件が解決し皆が平和理に家路につくかのような音楽となる。ホルンの音が牧歌的。
少し不吉な雰囲気が流れ出す。
最後はティンパニーの力強い音と共に勝利感に満ちた紅葉感たっぷりの堂々としたフィナーレを迎える。

メロディが美しかったり心に残ったりする曲ではないが、確かに悪くはない。

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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 [文学 日本 辻村深月]


ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)

  • 作者: 辻村深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/12/03
  • メディア: Kindle版



殺人事件と思わしき描写から始まる。しかも娘が母を殺したという。
犯人と思われる女性の「親友」だった女性が、真相を知るために色々な人に話を聞いて回るのが第一章。
犯人と思われる女性の語りが第二章となっている。

辻村深月得意の、同じストーリーを重層的に語らせ厚みを持たせ真相へと迫っていく形になっている。しかも現在から過去へたどっていくので、段々と色々なことがわかってくる。
よく『傲慢と善良』とともに語られるのがわかる気がした。

テーマは田舎の生活の狭さ、女性のコミュニティーでの掟、グループ内格差、などなど、確かにこの本を深化させたのが『傲慢と善良』という書評は納得できる。

とにかく一つ一つがよくわかる。表面上は仲良くしているが、学歴によって話が合わなかったり、馬鹿にしたり、敬遠したり、恐ろしい程に表面上の笑顔のしたの人間の醜い部分をえぐり出すような描写の部分がとても共感できた。

p181~
「公立の中学校から先の高校や大学は、自分で選んだ進学先だけあって、私と同じ程度の志向の、似た種類の人間が集まる。学力はもちろん、家庭環境、考える力までが釣り合っていたように思う。
 山梨に戻って、チエミたちと再開したとき、驚かされたのは、彼女たちの圧倒的な関心のなさ、考える力のなさだった。驚かされた、というよりは、思い出した、というべきか。中学校の頃と同じく、自分の身の回りの範囲と芸能ニュースにしか興味がないのだ。
 県議会議員と国会議員の区別がつかず、選挙があってたとえ投票しても、自分が今投じた票が、何を
決めるための選挙なのかがわからない。~中略~景気が悪い、と現状を嘆いていても、その原因がどこからくるのかは興味がない。」

この辺の描写は非常に共感できた。しかし、村上春樹や朝井リョウなどのキザで自意識過剰なエリート意識たっぷりのいやらしい感じではない。どちらが良い悪いではなく、結局どちらも自分の世界の中でしか生きていない傲慢な考え方なのだ、ということをちゃんと提示している。やはり上記の男性作家ふたりと違って、辻村深月は人間全体に対する、人の心に対する優しい視点がある。

長く、結構読みすすめるのがキツイ部分もあるが、名作だと思う。

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Op.043 交響曲第四番 ハ短調  [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
東洋風の笛の音と激しいパーカッションの前奏で始まり、これから戦闘へ向かうかのような第一主題が激しく奏でられる。第二主題は少し静か。第三主題は諧謔的に始まるがだんだんシリアスさを増していく。展開部は美しく広がりのある幻想的な雰囲気で始まる。すこし森の中に迷い込んだかのような感じになる。その後軽やかな部分が一旦現れるが、段々と混沌へと向かっていく。ティンパニーの音が静かに鳴り響き、主題へ戻る。最後は静かに終わる。
30分近い楽章で正直飽きる。

第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
ABABA
A:緊張感を持った弦楽器による静かな雰囲気
B:静かな森の中を描いたような雰囲気

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
エキゾチックな静かな始まり。深遠な感じになった後、シリアスになっていく。
突然コミカルになり様々なメロディが流れ出す。
ティンパニーが鳴り響き突然盛り上がる。
最後は深淵に静かに終わる。

長い。
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フェリックスの手紙 [文学 海外 絵本]

『フェリックスの手紙』シリーズを次男としばらく読んでいて、遂に読み終わった。
これは長男と一緒にも読んだ本で、長男も次男もお気に入り。
ソフィーが小さい頃から大事にしているフェリックスといううさぎの人形がある日旅に出てしまい、旅先からソフィーに手紙を送ってくるというもの。物語の合間合間に、封筒に入った手紙があり、実際に封筒から手紙を出して読める形になっている。最後にはお土産も入っており、かなり凝った作りになっている。

主人公ソフィーの通う学校は恐らくシュタイナー教育学校。ソフィーが興味を持ったことを先生が取り上げそのままみんなでしらべ発表みたいな場面も多く出てくる。世界各地の地理や歴史を学べたり、差別について取り上げたりと、児童書にしてはかなり深いものとなっている。子供たちもこの本で世界の国々について色々と知ることができた。

この本は、ブロンズ新社から出版されていて、全部で7冊あるのだが、今や1、4巻以外は品切重版未定状態。良い本なのにもったいない。是非全巻復刊を願う。


フェリックスの手紙: 小さなウサギの世界旅行

フェリックスの手紙: 小さなウサギの世界旅行

  • 出版社/メーカー: ブロンズ新社
  • 発売日: 1994/09/20
  • メディア: 大型本




フェリックスの手紙 2

フェリックスの手紙 2

  • 出版社/メーカー: ブロンズ新社
  • 発売日: 1995/07/01
  • メディア: 大型本




フェリックスの手紙〈3〉―特別限定版

フェリックスの手紙〈3〉―特別限定版

  • 出版社/メーカー: ブロンズ新社
  • 発売日: 1999/03/01
  • メディア: 大型本




フェリックスの手紙〈4〉―サンタクロースとクリスマス旅行

フェリックスの手紙〈4〉―サンタクロースとクリスマス旅行

  • 出版社/メーカー: ブロンズ新社
  • 発売日: 1997/11/30
  • メディア: 大型本




フェリックスの手紙 5

フェリックスの手紙 5

  • 出版社/メーカー: ブロンズ新社
  • 発売日: 1999/11/01
  • メディア: 大型本




フェリックスの手紙 7

フェリックスの手紙 7

  • 出版社/メーカー: ブロンズ新社
  • 発売日: 2006/01/01
  • メディア: 大型本







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Op.030 交響曲第三番 変ホ長調「メーデー」 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

単一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
牧歌的なクラリネットのソロで曲が静かに始まる。
壮大な大地をイメージさせる美しく伸びやかなメロディが流れたあと少し力強い主題が提示される。
第二主題は混沌とした感じ。その後伸びやかな行進曲風の音楽となり諧謔的な感じになっていく。

静かで荒涼としたアンダンテ部分。どことなく諧謔的な感じがある。弦楽器の音がキーキー鳴って耳障り。少し落ち着いて穏やかな雰囲気となる。

再び盛り上がりを見せ戦闘的な雰囲気となる。その後祝祭的な感じになり明るくなる。
死刑執行のような感じの悲劇的な場面がやってくる。

ホルンの音が鳴り響き静かになる。弦楽器のキュ~ンという音と管楽器の音が対話をするように繰り返され段々と盛り上がっていく。

最後は悲劇的な合唱となり終わる。

まあ雰囲気がコロコロ変わるので楽しくはあるが普通。


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Op.014 交響曲第二番 ロ長調「10月革命に捧げる」 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

単一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
唸るような始まり。地球がはじめにできた様子を表すかのような雰囲気がしばらく続く。
ポンッという合図とともに地球が生成されると、少し乾いた感じの音楽となる。盛り上がり始め生命体が動き出す。
ヴァイオリンの音を合図に、諧謔的な音楽となる。形を持ったちゃんとした生命体(鳥類?)が現れた的な?
クライマックスを迎えた後は、感情を知ってしまった人類の苦悩を表しているかのような音楽となる。
最後は苦悩も吹っ切れたかのように力強い男声合唱となる。そのうち女声合唱も入ってきてクライマックスを迎える。共産党・レーニン賛歌の歌詞らしい。

上記のような物語がイメージできる曲。
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Op.010 交響曲第一番 ヘ短調 [ショスタコーヴィチ 交響曲]


ショスタコーヴィチ:交響曲第1番、第15番&第14番、室内交響曲(UHQ-CD/MQA)

ショスタコーヴィチ:交響曲第1番、第15番&第14番、室内交響曲(UHQ-CD/MQA)

  • アーティスト: アンドリス・ネルソンス
  • 出版社/メーカー: Universal Music
  • 発売日: 2021/06/25
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
ファンファーレ風の少し不安げな前奏の後、クラリネットが諧謔的で軽めのな第一主題を奏でる。第二主題は少しシリアスな感じの転びそうなワルツ。展開部は少し暗く静かになったり、ごちゃごちゃ大騒ぎしたりと気分がコロコロ変わる。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
シリアスに緊張感を持って始まる。結構スピード感がある。ピアノも登場する。弦と管とピアノのやりとりが結構面白い。少し行進曲風だが静かで不穏な中間部。だんだんスピードが上がって行き、ピアノが登場し最初の部分が回帰される。最後は激しいピアノの連続音で終わる。

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
荒涼とした管楽器の雰囲気で始まる。同じメロディを弦が引き継ぐ。少し盛り上がるがすぐ静かになる。後半に行くに連れ段々と感情的に盛り上がって行き最後はアタッカで最終楽章へ。

第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
太鼓とシンバルの音が鳴り響いた後、壮大な雰囲気となる。
スピードが上がりピアノも入ってきて混沌とした雰囲気となる。
一通り盛り上がった後、静まり荒涼とした雰囲気となる。
最後は盛り上がって終わる。

変化があって面白くはあるが、メロディメーカーとしてのショスタコーヴィチの本領は発揮されていない。

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Op.129 ヴァイオリン協奏曲第二番 嬰ハ短調 [ショスタコーヴィチ 協奏曲]


Violin Concerto 1 Op 77 / Violin Concerto 1 Op 19

Violin Concerto 1 Op 77 / Violin Concerto 1 Op 19

  • 出版社/メーカー: EMI Classics
  • 発売日: 1999/05/28
  • メディア: CD



第一楽章 モデラート
★★★★★★☆☆☆☆
不穏な空気の短い前奏で始まり、ヴァイオリンが不安げな旋律を静かに奏でる。オケは相変わらず不穏な空気を纏っている。段々と元気になっていくが少し不安げ。第二主題は、見張りを頼まれている兵士たちが、静かに酒盛りをして楽しんでいるような感じ。展開部はそれが盛り上がってしまいたのしみ始め騒いでいる感じ。最後は初めの不穏な空気になり静かに終わる。
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