SSブログ

5つのワルツ [ブリテン ピアノ曲]

1. Rather fast and nervous
★★★★★★☆☆☆☆
少し悲しげに哀愁漂う感じで始まる。少し決然とした中間部を経て、哀愁漂う感じに戻り最後は明るく終わる。短いが美しい曲。

2. Quick with wit
★★★★★★☆☆☆☆
題名通り、軽く、跳ねた感じの愛らしい曲。中間部はゆっくりとした感じ。

3. Dramatic
★★★★★★☆☆☆☆
題名通り、ドラマティックに始まる。中間部は、水がサラサラ流れる感じでとても綺麗。最後はドラマティックに戻り、力強く終わる。

4. Rhythmic, Not Fast
★★★★★★★☆☆☆
マズルカ風の哀愁漂う雰囲気。中間部は優美な非常に美しいメロディ。

5. Variations Quiet and simple
★★★★★★★☆☆☆
穏やかで美しい主題。ドラマティックに、メロディアスに変奏される。最後はこの上なく美しく終わる。

かなり良い曲が揃っている。
nice!(0)  コメント(0) 

マズルカ・エレジアカ Op.23-2 [ブリテン ピアノ曲]

ピアノ連弾曲

★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかなメロディが、静かに奏でられて始まる。二人での演奏になり少しドラマティックな感じにあっていく。
明るく開放感に満ちた舞踏曲風になった後、行進曲風になる。
その後、静かな少し不安げなメロディとなり、最後ははじめの穏やかなメロディが回帰され終わる。
nice!(0)  コメント(0) 

序奏とブルレスク風ロンド Op.23-1 [ブリテン ピアノ曲]

ピアノ連弾曲

★★★★☆☆☆☆☆☆
序奏は重く堂々とした雰囲気。遠くから鐘の音が聞こえてくるような感じ。
ロンドに入っても、暗く重い雰囲気はあるが、跳ねた感じにはなり、スピード感が増していく。
後半ドラマティックになっていく。

普通。
nice!(0)  コメント(0) 

双子座の変奏曲 Op.73 [ブリテン 室内楽曲]

ピアノ連弾、フルート、ヴァイオリンのための曲

1. Theme
★★★☆☆☆☆☆☆☆
初めは堂々とした綺麗な和音で始まるが、段々と不協和音となっていく。重々しく力強い主題。メロディはよくわからない。ピアノのみで奏でられる。

2. Variations
★★★★☆☆☆☆☆☆
初めはピアノだけで、次にヴァイオリンが入ってくる。その後フルートも交じる。途中、フルートソロになる。Jazzっぽい感じで始まり、段々と混沌としてくる。とにかく主題のメロディがよくわからないので、何がどう変奏されているのかよくわからない。最後は叙情的にピアノがメロディを奏でる。

3. Fugue
★★★★☆☆☆☆☆☆
ヴァイオリンが厳しい主題を奏でる。フルートが混じってくる。中盤からフルートとピアノが壮大なフーガを形成する。最後はピアノ連弾となり、華やかに終わりに向かい、一番最後ヴァイオリンがおまけのように入ってきて終わる。

面白い試みの曲ではあるが、つまらない。
nice!(0)  コメント(0) 

オルガン曲 [ブリテン 器楽曲]

1. Voluntary of Tallis' "Lamentation"
★★★★☆☆☆☆☆☆
オルガン曲。暗く重い。正直よくわからない。

2. Prelude to "They walk Alone"
★★★★★☆☆☆☆☆
優しく繊細なメロディ。しみじみとした感じ。

3. Village Organist's Piece
★★★★★☆☆☆☆☆
優しくゆったりとした曲。

4. Prelude & Fuga
★★★★☆☆☆☆☆☆
激しく劇的な前奏曲。若干暗く諧謔的なフーガ。

nice!(0)  コメント(0) 

小曲 [ブリテン 室内楽曲]

1. Timpani Piece For Jimmy
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノとティンパニーの曲。哀愁漂う激しいピアノの後ろで元気にティンパニーが鳴り響く。最後は明るく終わる。

2. Fanfare For St Edmund
★★★★★★☆☆☆☆
2台のトランペット曲。華やかなファンファーレ。途中若干ゆったりとした感じになる。最後は二つのメロディが混じり合って終わる。なかなか格好良い。

nice!(0)  コメント(0) 

スケルツォ (1954) [ブリテン 室内楽曲]

3つのリコーダーのための曲

★★★★☆☆☆☆☆☆
動物たちの語り合いのような感じの曲。いまいちよくわからない。
nice!(0)  コメント(0) 

アルプス組曲 (1955) [ブリテン 室内楽曲]

3つのリコーダーのための曲

1. Arrical at Zermatt
★★★★★★☆☆☆☆
とても平和で愛らしいメロディを持った曲。1分にみたないが心穏やかになる。

2. Swiss Clock (Romance)
★★★★★★☆☆☆☆
小鳥たちがささやきあっているかのよう愛らしい曲。

3. Nursery Slopes
★★★★☆☆☆☆☆☆
少し暗い感じのゆったりとした曲。もう一歩か。

4. Alpine Scene
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとした平和な感じの曲。

5. Down the Piste
★★★★★☆☆☆☆☆
速いパッセージの曲。確かに坂道を駆け下っている感じ。

6. Farewell to Zermatt
★★★★★☆☆☆☆☆
対位法を用いた美しい旋律の曲。

音色が愛らしく旋律もわかりやすくそれなりに良い曲。
nice!(0)  コメント(0) 

幻想四重奏曲 op.2 [ブリテン 室内楽曲]

オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための曲

★★★★☆☆☆☆☆☆
弦が静かに前走を奏でる。オーボエが遠くの方から懐かしい感じのメロディを奏でる。ピッチカートでゆったりと人々が歩いているような伴奏が奏でられる。大草原を闊歩するかのような壮大な音楽となっていく。オーボエの音色がそう感じさせるのかもしれないが、中央アジア感たっぷりの曲。
nice!(0)  コメント(0) 

弦楽四重奏曲第三番 Op.94 [ブリテン 室内楽曲]

1. Duets
★★★★☆☆☆☆☆☆
表題通り、二台の弦楽器が不気味に絡み合いながら第一主題(前奏?)を奏でる。その後少しゆったりとした第二主題(第一主題?)が登場する。とにかく不気味な雰囲気が終始流れる。

2. Ostinato
★★★★☆☆☆☆☆☆
元気ではあるが、全く美しくも華やかさもない現代的な響きで始まる。
中間部はピッチカートの伴奏の中、ゆったりとした不気味な旋律が流れる。

3. Solo
★★★★☆☆☆☆☆☆
高音で息の長い不気味な旋律が奏でられ、低音でそれに伴奏をつける。とにかく不気味。後半ピッチカートにより雨の音のような感じになり、メロディも熱を帯びる。

4. Burlesque
★★★☆☆☆☆☆☆☆
かなり先鋭的で攻撃的な雰囲気。

5. Recitative And Passacaglia
★★★☆☆☆☆☆☆☆
トレモロの伴奏に乗って、息の長い不気味なメロディが奏でられる。その後長大な混沌の世界へと誘われていく。

全体的に、とにかく暗く不気味。
わざわざ聴きたい曲ではない。
nice!(0)  コメント(0) 

弦楽四重奏曲第二番 Op.36 [ブリテン 室内楽曲]

1. Allegro Calmo
★★★☆☆☆☆☆☆☆
静かで過ごし長い前奏のあと、速いパッセージの第一主題が登場。少し諧謔的な第二主題が出た後、若干暗く静かな展開部が始まる。結構緊張感のある部分。
全体的に無調感があり、現代的で音楽としてあまり面白くはない。

2. Vivace
★★★★★☆☆☆☆☆
悲劇的な雰囲気の中、下降気味のメロディが繰り返される。中間部は混沌。最後はさっと終わる。

3. Chacony
★★★★★☆☆☆☆☆
15分近い長大な楽章。
勇壮ながら少し悲しげな主題。
基本同じメロディが形を変えて登場するのでわかりやすい楽章ではある。
最後は堂々と勇壮に終わる。

全体を通してふつう。
nice!(0)  コメント(0) 

弦楽四重奏曲第一番 Op.25 [ブリテン 室内楽曲]

1. Andante Sostenuto - Allegro Vivo
★★★★☆☆☆☆☆☆
静かに、高音が鳴り響き、低音がゆっくりとピッチカートの重音でメロディ?を奏でる。弦を弾いているせいもあるとは思うのだが、少しお琴の音色っぽい。
第一主題は、馬が大草原をむちゃくちゃに疾走するような感じの音楽。
第二主題は、しずかにむせび泣くような感じの音楽。
中間部は相変わらず混沌。
最後は前奏部に戻り終わる。

2. Allegretto Con Slancio
★★★★☆☆☆☆☆☆
跳ねた感じの諧謔的な音楽。刻んだ音がこ気味良くはある。

3. Andante Calmo
★★★☆☆☆☆☆☆☆
夜の森をイメージさせる暗く重い音楽。10分近い大作だがメロディが現代的で若干飽きる。
段々と力強さを増し、盛り上がっていく。
最後は静かに戻り、高音で終わる。

4. Molto Vivace
★★★★★☆☆☆☆☆
軽快な音楽。疾走感のある楽章。悪くはない。

現代的な感じが前面に出ていてもう一歩。
nice!(0)  コメント(0) 

弦楽四重奏曲 ニ長調 1931 [ブリテン 室内楽曲]

1. Allegro Maestoso
★★★★☆☆☆☆☆☆
堂々とした始まり。メロディは現代的でわかりづらい。チェロから始まる第二主題も暗く重い。
少し東洋風のメロディが流れ、ピッチカートによる伴奏が始まる。この部分、少し幻想的。
中間部はかなり混沌とした感じとなる。最後は暗く重くなり、静かに終わる。

2. Lento Ed Espressivo
★★★★☆☆☆☆☆☆
ゆったりとした不安げな息の長~いメロディが静かに綴られる。
中間部は、スピード感と力強さが増し、混沌とした感じとなる。
さいごは、ゆったりとした感じに戻り、少し明るさも交じる。

3. Allegro Giocoso
★★★☆☆☆☆☆☆☆
スピード感のある出だしだが、やはりメロディは現代的でわかりづらい。
中間部はピッチカートによる幻想的で東洋風。
最後は混沌とした感じで力強く終わる。

現代的な感じがかなりあり、もう一歩。
nice!(0)  コメント(0) 

弦楽四重奏曲 ヘ長調 1928 [ブリテン 室内楽曲]

1. Allegro Molto
★★★★★★☆☆☆☆
管楽器の音かと聴き間違えるくらい軽快な跳ねた感じのリズムで始まる。メロディも親しみやすい。
第二主題は少しゆったりとした高貴な雰囲気。
この二つの主題が絡み合いながら曲は展開する。
最後は少しドラマティックに華やかに終わる。

2. Andante
★★★★★★☆☆☆☆
少し悲しげなメロディが、幻想的な伴奏の中で奏でられる。若干ためらいがちに明るさに向かおうとするが明るくなりきれない。最後は少し民謡風の優しいメロディが現れる。最後は消え入るように終わる。

3. Allegro Vivace
★★★★★★☆☆☆☆
軽快ではあるが、悲しみを帯びた哀愁漂うメロディ。
中間部は優しく高貴なメロディ。
最後ははじめのメロディに戻るが、ピッチカートも登場し軽快さは増しているような気がする。

4. Allegro Molto
★★★★★☆☆☆☆☆
最終楽章にふさわしい堂々とした雰囲気。前3楽章に比べ若干特徴が薄い気がする。

全体的に軽快でスピード感があるので聴きやすい曲だと思う。
nice!(0)  コメント(0) 

3つのディヴェルディメント 1936 [ブリテン 室内楽曲]

1. MarchーAllegro Maestoso
★★★★★★☆☆☆☆
諧謔的なひとを小馬鹿にするような前奏で始まる。
主題は勇壮で格好良い。メロディもわかりやすく結構聴きやすい。

2. WaltzーAllegretto
★★★★★☆☆☆☆☆
優雅で幻想的な始まり。中間部はすこし混沌とした感じになるが、最後は優美に終わる。

3. BurlesqueーPresto
★★★★★★☆☆☆☆
攻撃的な速い始まり。かなりの緊張感がある。

結構わかりやすい曲。
nice!(0)  コメント(0) 

ラ・ラ・ランド [ミュージカル ドヌーヴ&ルグラン]


ラ ラ ランド [DVD]

ラ ラ ランド [DVD]

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2018/02/02
  • メディア: DVD




Story: ★★★★★★★☆☆☆
Music:★★★★★★★☆☆☆

映画公開当時、非常に話題になり近所のおじさんが絶賛していたので、DVDを購入して当時観たのだが、エンディングがあまりにも自分の思い描いていたエンディングと違っていたためか、残念な気持ちが強く「駄作!」と当時は思った。

しかし、「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」を観て明らかにこの二つに影響されているこの映画をもう一度見直してみようと考え、もう一度観てみた。ちなみに、このカテゴリーに入れているのもそのせいである。

「シェルブールの雨傘」を観て感動したあとだから思うのかもしれないが、このエンディングもありなのでは?と思うようになった。こんなに評価の変わった映画も初めてかもしれないというくらい良い映画だと思えるようになった。

音楽は素晴らしく、主役のエマ・ストーン、ライアン・ゴズリングの演技も素晴らしかった。
nice!(0)  コメント(0) 

モン・パリ [ミュージカル ドヌーヴ&ルグラン]


モン・パリ [DVD]

モン・パリ [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2009/07/17
  • メディア: DVD




Story: ★★★★★★☆☆☆☆
Music:★★★★★☆☆☆☆☆

全く、ミュージカルでもなんでもないが、ボックスセットに入っていたので、観た。

ストーリーは突然男性が妊娠してしまうという話。
あらすじだけ観るとつまらなそうだが、いろいろなテーマが盛り込まれており、見始めると結構面白い。

結婚していない共働きカップルの話。もうすでに子供は一人おり、家政婦さんを雇っており毎日のようにロースト・チキンを作っておいてくれる。
毎日それを食べているあいだに、なんと男性の方が妊娠してしまう。人工化学調味料を多く摂取していると、ホルモンバランスが崩れ男性が妊娠してしまうようになると医者に説明される。

この事例は学会で発表され一躍世界的に有名になり、夫は広告などにも起用され時の人に。

しかし結局・・・。

人口調味料の問題、ジェンダー、セックスの問題、タバコの問題などなど、現代的な考えるべき問題がいっぱい詰め込まれたコメディ。

期待していなかっただけに、結構面白かった。
nice!(0)  コメント(0) 

テーマ『ザッハー』 1976 [ブリテン 器楽曲]

独奏チェロのための曲。

★★★★★★☆☆☆☆
激しい雰囲気の曲で、『セロ弾きのゴーシュ』に合いそうな曲。
nice!(0)  コメント(0) 

クワルテッティーノ 1936 [ブリテン 室内楽曲]

1. アンダンテーアレグロ・モルト
★★★★☆☆☆☆☆☆
静かになめらかに始まる。
少し諧謔的で攻撃的な第一主題。
若干ゆったりとした滑らかな第二主題。
ピッチカートを多用した滑稽な感じの展開部。
最後はゆったりと幽玄な感じで終わる。

2. アダージョ
★★★★☆☆☆☆☆☆
暗い雰囲気のゆったりとした始まり。
途中、スピードが上がるが混沌としている。
再びゆったりとした暗い感じになり、最後は不気味に終わる。

3. アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ
★★★★★☆☆☆☆☆
ピッチカートの跳ねた感じで始まる、生き生きとした楽章。

4. 行進曲 アレグロ・マエストーソ
★★★★★☆☆☆☆☆
タイトル通り堂々とした感じ。メロディも他楽章に比べわかりやすい。

後半の楽章は悪くはないが、全体的に現代的な音でイマイチ。
nice!(0)  コメント(0) 

行進曲風に 1933 [ブリテン 室内楽曲]

★★★★★★★☆☆☆

「ミ、レ、ド、レ」というチェロの一定のリズムによる伴奏の上を、元気に広がりのあるメロディが流れる。後半少し暗く憂いを帯びた感じになり、最後は静かに消え入るように終わる。

結構わかりやすく面白い曲。
nice!(0)  コメント(0) 

弦楽四重奏のための幻想曲 1932 [ブリテン 室内楽曲]

★★★★★★☆☆☆☆
悲劇的な感じで始まり、哀愁漂う悲しげなメロディが奏される。
その後幻想的な感じになり、ピッチカートが鳴り響く。チェロがゆったりと息の長い旋律を奏でると、ほかの楽器も呼応するかのようにメロディを奏で音が重なっていく。
その後少し野性的な混沌とした雰囲気となる。
中間部で、かなりゆったりとした感じの落ち着いた雰囲気となる。
その後東洋風のメロディが流れ幽玄な感じとなる。
再び悲劇的なメロディが流れ、最後は静かに幽玄に終わる。

こちらも特徴的ではないが悪くはない。
nice!(0)  コメント(0) 

弦楽四重奏のためのラプソディ 1929 [ブリテン 室内楽曲]


★★★★★★☆☆☆☆
静かなゆったりとした感じで始まる。段々とスピードが上がり、悠々とした広がりのある音楽となる。
最後ははじめのゆったりとした感じに戻り、若干暗さをおびながら静かに終わる。

そこまで特徴的な感じの曲ではないが悪くない。
nice!(0)  コメント(0) 

弦楽四重奏のための小組曲 [ブリテン 室内楽曲]

1. ノヴェレッテ
★★★★★★☆☆☆☆
古典的な佇まいの非常に高貴な感じのする美しい曲。悠々とした第一主題、若干憂いのある第二主題の対比も綺麗。

2. メヌエット
★★★★★★★☆☆☆
トリオ形式
A:ゆったりとした穏やかな雰囲気 B:少しテンポの速い感じ。A:ゆったりとした雰囲気
という感じ。

3. ロマンツァ
★★★★★★★☆☆☆
少し憂いをおびた悲しげな旋律。

4. アレグロ・モルト
★★★★★★☆☆☆☆
最終楽章にふさわしい悠々とした曲。こちらもトリオ形式。最後は盛り上がって終わる。

古典的な非常に美しく聴きやすい曲。
nice!(0)  コメント(0) 

ハープのための組曲 Op.83 [ブリテン 器楽曲]

I. 序曲
★★★★★☆☆☆☆☆
清々しく美しい雰囲気をもった序曲。

II. トッカータ
★★★★★☆☆☆☆☆
少し速いテンポの迷宮に迷ったかのような幻想的な曲。

III. ノクターン
★★★★★☆☆☆☆☆
少し遅いテンポのこちらも迷宮に迷ったかのような幻想的な曲。

IV. フーガ
★★★★★★☆☆☆☆
バッハの曲のような、清々しさと美しさがある。段々と感情が高まっていく感じも良い。短いが佳曲。

V. 讃美歌
★★★★★☆☆☆☆☆
美しいメロディが次々と流れてくる。雰囲気がコロコロ変わる5分近い大作。

結構綺麗で聴きやすい曲。
nice!(0)  コメント(0) 

国際エピソード [文学 アメリカ]


国際エピソード (岩波文庫 赤 313-2)

国際エピソード (岩波文庫 赤 313-2)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2023/03/13
  • メディア: 文庫



アメリカへ行った二人の若いイギリス人の従兄弟達が、友人に紹介された、アメリカ人女性姉妹の家で数週間過ごす。そのあいだに、ランベス卿という若い方の男が、ベッシーというアメリカ人女性の妹に恋をする。ランベス卿は、「変なアメリカ女に捕まってはいけない」と心配した母親にイギリスへ手紙で連れ戻される。数ヵ月後、アメリカ人女性姉妹はイギリス、ロンドンへ旅をする。

ロンドン滞在中、ベッシーとランベス卿は頻繁に会い、お互い心を寄せ合うようになるが、アメリカとイギリスの文化の違い、ランベス卿の母親の、チクリと相手を敬遠するような(実は猛烈な)反対に会い、結局二人は結ばれずに終わる。

知的で自由で、ものごとを率直に話すアメリカ人女性と、伝統に縛られ、様々な文化の柵の中で生きなければならないイギリス人男性の対比が非常に面白い。先日読んだ、『小公子』でも、お互いの国がお互いの国に対する偏見を持っており、なかなかそれが乗り越えられない、という同じような感じのテーマを扱っており面白かった。『小公子』は結局、二つの文化が和解して終わるが、これは決裂して終わるのも面白かった。

旧字体を使用しているということもあり、短いが結構読むのに時間がかかる本だった。
nice!(0)  コメント(0) 

ロバと王女 [ミュージカル ドヌーヴ&ルグラン]


ロバと王女 デジタルニューマスター版 [DVD]

ロバと王女 デジタルニューマスター版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/07/28
  • メディア: DVD



Story: ★★★★★☆☆☆☆☆
Music:★★★★★★★☆☆☆

ペローの童話『ロバの皮』を原作にするミュージカル作品で、ドゥミ監督の最も有名な作品らしく、子どもにも大人にも愛されているらしいが、正直私はもう一歩だった。

特典映像で、監督が「女の子は将来お父さんと結婚する」というものだ、という言葉があり、ああ、そういう意図だったのか、とわかったが、正直初めて観ているときは、「父が娘に結婚を申し込む」という設定が違和感以外なにものもなかったため、物語に入り込めなかったのも一員だろう。

音楽は初めは結構幻想的な感じでふわふわした雰囲気だが、後半になるつれ高貴な感じになり、最後は壮麗に終わる。

「父が娘に結婚を申し込む」という設定に違和感を感じなければ、それなりに楽しめる物語なのかもしれない。

nice!(0)  コメント(0) 

ノクターナル Op.70 [ブリテン 器楽曲]

ジョン・ダウランドのリュート歌曲集(第1巻)の第20番「来れ深き眠りよ Come Heay Sleep」を主題にしている。8つの変奏が演奏されたのち、主題が演奏されるらしい。

I. 瞑想するように Musingly
★★★★☆☆☆☆☆☆
単音で静かにメロディが奏でられる。途中と後半で若干和音が奏でられる場所がある。

II. 非常に興奮して Very Agitated
★★★★★☆☆☆☆☆
ラテン系の激しく、情熱的な、フラメンコ的な音楽。

III. 休み無く Restless
★★★★★☆☆☆☆☆
浮遊感のある和音がつまづきそうなリズムで繰り返される上を、不穏なメロディが流れる。

IV. 不安げに Uneasy
★★★★★☆☆☆☆☆
短いパッセージが、独白のように奏でられて始まる。その後少し哀愁漂うメロディが登場するが、基本短いパッセージの積み重ねで成り立っている。

V. 行進曲のように March-like
★★★★★☆☆☆☆☆
再びフラメンコのような感じで始まり、行進曲風の和音の連続の上を、すこし不穏な空気を漂わせたメロディが重音で奏でられる。結構難しそうな曲。

VI. 夢見るように Dreaming
★★★★★★☆☆☆☆
まさに題名通りの曲。眠たげな和音をジャララ~ンと引いた後、ハーモニスクっぽい音色で幻想的にメロディが奏でられる。

VII. 優しく揺れて Gently rocking
★★★★★★☆☆☆☆
高音で、蜂がブンブン飛んでいるような伴奏を奏で、低音がメロディをゆったりと奏でる。途中ハーモニスクを使用したような音もなる。結構難しそうな曲。

VIII. パッサカリア Passacaglia (measured)
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした雰囲気で始まる。様々なメロディが流れるが、常に「レ~ドシラソファ~」という主題が奏でられ続ける。結構印象的な曲。

来れ深き眠りよ
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかで優しい主題。ゆったりとした美しい旋律が心惹かれる。

ギターソロの名曲と言われるだけあり、それなりに楽しめる曲。
nice!(0)  コメント(0) 

小公子 [文学 イギリス]


小公子 (光文社古典新訳文庫 Aハ 2-2)

小公子 (光文社古典新訳文庫 Aハ 2-2)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2021/03/10
  • メディア: 文庫



バーネットの『小公子』を読み終わった。これもあらすじだけ読むと全く面白そうに感じないが、小川洋子さんが子供の頃愛読した本ということで読んでみた。

伯爵の三男がアメリカへ旅行した時に知り合ったアメリカ人女性と知り合い結婚し子どもをもうける。
わけのわからないアメリカ人女性と結婚した三男に激怒した伯爵は彼を勘当。三男も子どもが生まれた後、死んでしまう。

しかし、伯爵の長男・次男が死んでしまい、彼らには後継もいないので、セドリックという三男の息子に伯爵の相続権が回ってくる。

イギリスの伯爵領に連れてこられたセドリックは持ち前の純真さと優しさで、独善的で起こりっぽい伯爵の心を変えていく。

とにかく少年セドリックの心が美しすぎるのだが、イヤミっぽいところは全くない。様々な事件が起こるのだが、それもセドリックや彼の心の美しい母親、彼が助けたいろいろな人の助けによってどんどん解決していく。

『小公女』と共に確かに面白く名作と言える。

p.202
「おじいさまって、ぜったい、世界中じゅうでいちばんいい人だと思います。」中略「おじいさまは、いつもいいことをしてるもの。そうでしょ?いつも、ほかの人たちのことを考えてるもの。それはいいことの中でもいちばんいいことだ、って〈最愛のきみ〉が言うの。自分のことは考えずに、ほかの人のことを考える、ってこと。」

p.223
「いい子でいてね、セディ。そして、何よりも、勇敢であること。何よりも、優しくて、いつも誠実でいること。そうすれば、生きているかぎり誰かを傷つけることはないわ。そして、たくさんの人の力になることができて、あなたが生まれてきたおかげで、この大きな世界が前よりもっといいところになるかもしれないの。それこそが何よりすばらしいことなのよ、セディ。」

p.257
「すごくお金持ちなのは、たぶん、そんなに楽なことではないかもしれない、って。いつもたくさんのものに恵まれている人は、ほかの人たちがそれほど恵まれていないってことを忘れちゃうかもしれないからって。お金持ちの人はいつも気をつけて忘れないようにしなくちゃいけないって。」

p.389
「セドリックはいつも親切で優しい心づかいのもとで育てられ、いつも他人に親切であるように、他人を思いやるように、と教えられて育ったからなのだ。おそらく、それはほんの小さなことなのだろうが、何より大切なことだった。」

フランスの自然主義小説のような、読んでて辛くなるような描写もないし、下劣な性描写もないし、読んでいてとっても気持ちの良い小説だ。
nice!(0)  コメント(0) 

チェロ・ソナタ Op.65 [ブリテン 室内楽曲]

第1楽章 ディアロゴ
★★★★★☆☆☆☆☆
静かなチェロとピアノの対話で始まる。休日の昼下がり、優雅な時間ながらも若干悲しげな話題を取り上げている感じ。
感情が高まり、ピアノがアルペジオ?で激しく伴奏を奏でると、チェロも素早いパッセージを激しく弾き始める。
再び穏やかに少しユーモラスな感じになる。
展開部はドラマティックな展開。
最後ははじめの対話的な部分に戻り静かに終わる。

第2楽章 スケルツォ-ピツィカート
★★★★★☆☆☆☆☆
チェロがピッチカートで短いパッセージを奏で、ピアノがそれに答える。中間部は結構激しい応戦がある。最後は再び静かな対話的な感じなる。

第3楽章 エレジア
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く憂いに満ちた楽章。祈りのような雰囲気もある。

第4楽章 マルチア
★★★★★☆☆☆☆☆
激しく混沌とした始まり。最後は静かに幻想的に終わる。ピアノの音が綺麗。

第5楽章 無窮動
★★★★★☆☆☆☆☆
題名通り激しく、スピード感のある曲。最後は大迫力で終わる。

色彩豊かで生で聴いたら結構楽しめる曲だと思う。
nice!(0)  コメント(0) 

チェロ組曲第三番 Op.87 [ブリテン 器楽曲]

I. Introduzione: Lento
★★★★★☆☆☆☆☆
伸びやかながらも暗い旋律。途中、ピッチカートで鐘の音を模したような感じになるのが面白い。

II. Marcia: Allegro
★★★★★☆☆☆☆☆
不機嫌な馬が走っている感じ。少し危うさを感じる跳ねた感じのスピード感のある曲。

III. Canto: Con moto
★★★★☆☆☆☆☆☆
若干民謡風の、ゆったりとした曲。若干哀愁漂う感じがなくはない。最後は重音となり終わる。

IV. Barcarola: Lento
★★★★★★☆☆☆☆
バッハの無伴奏チェロ組曲第一番をおもわせる、広がりのある優雅なメロディの曲。とても綺麗。
後半ドラマティックになりそのままアタッカで次の曲へ。

V. Dialogo: Allegretto
★★★★★★☆☆☆☆
少しラテン系の哀愁漂うメロディが印象的。速いパッセージとギターのように弦をかき鳴らすゆったりとした部分が順々にやってくる。最後はすこしおどけた感じとなる。変化に富んで面白い曲。

VI. Fuga: Andante espressivo
★★★★★☆☆☆☆☆
重く暗い主題。フーガの構造はそれなりにわかりやすくはある。後半かなり激しくなっていく。

VII. Recitativo: Fantastico
★★★★★★☆☆☆☆
緊迫感のある間の多い始まり。緊張感の中にもすこし遊びの要素も入った面白い曲。

VIII. Moto perpetuo: Presto
★★★★★☆☆☆☆☆
性急な感じの短い曲。

IX. Passacaglia: Lento solenne -
★★★★☆☆☆☆☆☆
暗く深刻な主題。激しい部分有り、ゆったりとした部分有りといろいろな変奏が楽しめる。
10分近い曲で、曲の半分位を占めるのではないだろうか。主題が暗いので全体が暗い雰囲気で支配されている。

最後のパッサカリアを除いて、一曲一曲が短く、変化にも飛んでいるので、結構楽しく聴ける組曲。
nice!(0)  コメント(0)